従来の破壊力学的研究の対象外であった100μ程度からの小さな疲労き裂に対して破壊力学を拡張・適用する可能性,修正点,限界を明らかにするために,特性の異なる二種の鉄鋼材,HT80(鋼質材)とSM50(軟質材),について微小表面切欠きから発生成長する疲労き裂の挙動について破壊力学的研究を行った.表面き裂のき裂面形状変化,成長速度(dN/dN)の応力拡大係数範囲(Δk)依存性,疲労き裂成長の下限界条件(ΔK
TH)に及ぼすき裂の寸法(a)効果を定量的に明らかとし,また本結果と従来の研究との比較,検討を行った.
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