巻号一覧
47 巻, 424 号
選択された号の論文の18件中1～18を表示しています
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酒本 義嗣, 続木 茂, 清水 真佐男, 国尾 武1981 年 47 巻 424 号 p. 1257-1265
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー疲労破壊を導く微視き裂の生成は, 一般に材料内に存在する軟質部に生ずることから, 本報はこの軟質部を含むモデル材として, フェライト・マルテンサイト鋼をとりあげ, 軟質部としてのフェライト粒の疲労初期段階挙動を微視組織学的に調べた.その結果, フェライト内のすべり及び微視き裂生成挙動は, マルテンサイトの組織形態並びに, 両相間の強度比の変化に対応した組織内の塑性拘束性の相違に著しく依存することが明らかになった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1464K) -
増田 雄市郎1981 年 47 巻 424 号 p. 1266-1275
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリーロービングクロスFRPの片振り引張り疲労による破壊機構について簡単なモデルを用いて研究した.FRPの疲労は破壊には直接関係のない各種の微視的クラックの発生, 蓄積により応力伝達機能が低下し, 縦繊維内のひずみ分布のばらつきが増加して行く過程であり, ひずみ分布の変化は残留程度, 弾性係数の変化として現れる.その結果疲労の進行に伴い, σ-ε線図上で破断包絡線と呼ばれる線上に沿って材料の特性値が変化する.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1149K) -
藤谷 景三, 酒井 達雄, 中川 明義, 田中 道七1981 年 47 巻 424 号 p. 1276-1282
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー高強度材料の疲労破壊に関する研究の一環として, 本報では2種類の熱処理を施したマルエージング鋼とS55C焼なまし材について種々の板厚の試験片を準備し, 疲労き裂進展挙動を調べ応力拡大係数とき裂進展速度の関係に対する板厚の影響を検討した.更に, 除荷重弾性コンプライアンス法を適用してき裂開口応力を測定し, き裂開口比率に対する板厚の影響を調べると同時に, き裂開口比率の応力効果についても考察を加えたものである.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (982K) -
北川 英夫, 結城 良治, 東郷 敬一郎1981 年 47 巻 424 号 p. 1283-1292
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー混合モード下の疲労き裂成長挙動の定量的解析を目的とし, 二軸荷重疲労試験機と中央に傾斜き裂を有する十字形試験片を用いて, 各種混合モード下の疲労き裂成長挙動を調べ, 傾斜き裂から屈折または分岐(両振りモードII下)しつつ成長するき裂のKI, KIIをFEM で解析し, 混合モード下の疲労き裂成長開始方向, 成長経路および屈折または分岐き裂の疲労き裂成長特性に関する重要な知見を得た.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1388K) -
村上 敬宜, 尋木 好幸, 遠藤 達雄1981 年 47 巻 424 号 p. 1293-1300
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー非鉄金属には従来コーキシング効果が見られないとされてきたが, 2017S-T4A1合金には明確なコーキシング効果が存在することがわかった.7 : 3 希鋼には明確なコーキシング効果は認められなかった.これらは, 平滑材における微小き裂のほか, 直径40~200μmの人工微小穴からでた微小き裂の挙動に注目することによって明らかになった.また, 疲労強度の低下に寄与する欠陥法を平滑材の疲労限における微小き裂との対応によって明らかにした.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1806K) -
坂 真澄, 庄子 哲雄, 高橋 秀明, 阿部 博之1981 年 47 巻 424 号 p. 1301-1308
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー平面ひずみ条件を仮定した全ひずみ塑性理論を用いて, き裂の進展に伴う伝ぱする延性き裂先端近傍領域におけるひずみエネルギ変化を表す無地限パラメータTWを新たに導入し, TJおよびTδとの対応関係を明らかにした.さらに弾塑性有限変形増分理論に基づき, A 533B-1 鋼の0.4 TCT 試験片における延性き裂伝ぱの有限要素解析を行い, TJ, Tδおよび TWのき裂伝ぱに伴う変化ならびにこれらの間の対応関係について言及した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (985K) -
守屋 一政1981 年 47 巻 424 号 p. 1309-1317
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリーき列を有する平板の面外問題の有限要素解析のため, 古典曲げ理論, 複素応力関数を用い特異要素を開発してその妥当性を検証した.本要素は剛性マトリックスが, き裂縁を除く要素境界上の特異項を含まない線積分のみから求まり, 単一モード, 混合もーどを問わず, 応力拡大係数が要素パラメータとして直接, 高精度で計算される.数値例で代表的き裂問題を解析するとともに, き裂を持つ無限板の面外問題に対する従来の解析解を再検討した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (865K) -
奥田 斂1981 年 47 巻 424 号 p. 1318-1322
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー有限要素法と伝達マトリックス法を組み合わせることによって平板の平衝方程式を効果的に解くための定式化を行うとともに, 周辺クランプの平板の中央点に集中荷重重力が作用する平板の曲げ問題を適用し, 数値計算を実行して, 導いた解析式の妥当性を確かめた.本手法を用いれば, 大次元の剛性マトリックスを処理せずに精度のよい解を求めることができることを明らかにした.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (542K) -
三好 俊郎, 白鳥 正樹1981 年 47 巻 424 号 p. 1323-1330
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー本研究は, 弾塑性破壊力学におけるパラメータであるJ積分を有限要素法によって評価する場合の問題点について論じたものである.破壊じん性試験において用いられる三点曲げ材, CT材を対象として要素の分割寸法, 構成方程式, J積分評価法(径路積分法, エネルギ法, CT材との併用法), 要素形状がJ積分評価に及ぼす影響を検討し, エネルギ法が最も信頼できるJ積分評価法であることを示した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (864K) -
石川 博將, 和気 収, 秦 謹一1981 年 47 巻 424 号 p. 1331-1338
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー材料物性値の温度依存性を考慮して, 低炭素鋼(0.12C, 0.25Si, 0.40Mn) 製の厚肉円筒が繰返しの熱負荷を受ける場合について, 重畳する外力条件(内圧, 軸方向の引張り, または圧縮)と冷却時の温度条件(内壁に加えた温度を100%取り除く, 25%取り除く)の, 各サイクル中の塑性ひずみの挙動に与える影響を検討した.ただし, 加熱時内壁にステップ状に加える温度は550℃とし, 重畳する外力は降伏応力の10%の大きさとしている.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (875K) -
篠原 宗憲, 内田 史彦, 長谷川 光彦, 宮川 松男1981 年 47 巻 424 号 p. 1339-1346
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー材料のき裂に対する抵抗力(破壊じん性)の静水圧による変化を調べるために, 二種のアルミニウム合金についてASTM規格に基づいた破壊じん性試験を4 200気圧までの静水圧下で行った.破壊じん性は静水圧とともに増加する.そのため, 低圧下で不安定な破壊をする材料であっても, 十分静水圧が高くなると安定な破壊に移行する.限界き裂先端開口変位を用いた非線形力学の手法により, 破壊じん性の静水圧による増加現象を考察した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1152K) -
長谷部 宣男, 飯田 字朗1981 年 47 巻 424 号 p. 1347-1353
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリーすみ角部に丸みを有するY字形板を薄板の曲げの問題および平面弾性問題として複素変数および分数式の和の形の有理写像関数を用いて解析する.有理写像関数の表す形状に対して厳密解が閉じた形で得られる.応力分布のほかに, 特にすみ角部の応力集中に関して考察し, 応力集中係数式が応力集中に関する一般公式を用いて精度よく表されることを示す.荷重として, 面外曲げ, 面外ねじり, 面外引張り, 面内曲げが考えられる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (763K) -
浜中 順一, 鈴木 章彦, 土屋 秋夫1981 年 47 巻 424 号 p. 1354-1362
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリーハステロX薄肉円筒供試体を用いて応力反転クリープ実験および応力ベクトル方向変化クリープ実験を実施し, 負荷応力変更後に過渡なひずみ速度の増加がみられること, 従来の単純理論ではこれらの実験事実を説明できないことを示した.また異方硬化形クリープポテンシャルを用いた新しいクリープ構成方程式を提案し, この構成方程式による解析結果と上記実験結果とを比較することによって提案した理論の妥当性を確認した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (964K) -
長尾 高明1981 年 47 巻 424 号 p. 1363-1372
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー粉粒体の除荷過程における応力-ひずみ関係式が理論的に導かれた.すなわち, 加圧過程での粒子の塑性接触部が除荷の際弾性回復する過程を考察し, 接触部に加わる力と弾性回復量との関係を求め, それらをもとにして粒子間の力に相対変位の関係を導き, その結果を粒子まわりの積分により平均し, 応力-ひずみ関係式を導いたものである.この結果, 従来理論的に明らかにし得なかった除荷過程での弾性回復量や残留応力を計算する根拠を得た.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (854K) -
大手 敏, 吉沢 弘泰, 千葉 矩正, 志田 茂1981 年 47 巻 424 号 p. 1373-1379
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー気密性を必要とする圧力容器などに飛しょう体が衝突した場合の, 構造物の耐衝撃性を明らかにすることを目的として, 鋼板の耐衝撃試験を実施した.鋼板の変形および破損状況は飛しょう体形状により異なり, 特に円すい状飛しょう体に対しては, 鋼板の破損限界エネルギが従来の貫通限界評価による値より小さいことが明らかになった.そこで, 鋼板の破損限界エネルギに関する, 飛しょう体先端形状効果を含んだ新しい評価式を導出した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (928K) -
相原 民彦1981 年 47 巻 424 号 p. 1380-1388
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー一様断面のなめらかな弾性ばりどうしの接触条件を二次元接触問題の解析およびはり理論によって簡略化した.この条件より, 接触域の長さおよびはりの軸方向の接触圧力の分布, 接触面の変位について, 円板の接触問題の場合と類似の傾向があることを明らかにした.長方形および円形断面のはりの接触面曲げ変位の影響係数および弾性床上のはりの解の数値を計算し, 解の誤差の小さいことがわかった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1013K) -
後藤 学1981 年 47 巻 424 号 p. 1389-1397
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリー無次元応力速度σを定義し, これと塑性ひずみ速度ε^^・PがσとεPの等方関数の表示関数の表示定理による多項式で表されるとし, これら連立の発展式からεPを消去することによりεP-σ関数を導いた.これによれば, 負荷面の負荷点でとがり点ができることがごく自然に示され, とがり角度の表式も得られた.全ひずみ理論や流れ理論も特殊な場合として内包される.各種近似式のほか一般的二次構成式も導いた.とくに一次式について詳しく検討した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (892K) -
清家 政一郎, 細野 喜久雄1981 年 47 巻 424 号 p. 1398-1404
発行日: 1981/12/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル フリーニッケルめっきはくを被測定物に接着し, ひずみゲージとして高温繰返し応力の測定に応用するため, 基礎的な検討を行った.供試接着層の場合には, はん点は微細化するが限界応力に著しい影響を与えないこと, 適用温度が 180～250℃ の範囲に制限されること, はくの寸法は1mm2以上あれば制度的に十分であることなとを示した.また, 切り欠き材の応力集中率を求めた結果, 満足すべき測定精度を有することが確かめられた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1253K)
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