日本機械学会論文集 B編

火花点火機関の燃焼研究の進歩

飯沼一男

1982 年 48 巻 435 号 p. 2165-2170
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2165

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ねじれた回転翼列における二次流れの理論

井上雅弘, 九郎丸元雄

1982 年 48 巻 435 号 p. 2171-2179
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2171

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軸対称理論で設計された軸流羽根車の二次流れを計算するため, 基本軸対称流れに沿うねじれた座標系における二次うずと, 一般に使用される直座標系における二次うずとの関係式を導き, ねじれたトレフツ面上における二次流れの計算式を導出した. さらに本理論の考察によって, 従来争点となっていたSmith, Jr.とHawthorneの考え方の間には本質的な矛盾が無いことを証明するとともに, 実験との比較によって, 本法の妥当性を確認した.

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残留物体のある球群の透過係数

加藤豊文, 小川哲, 川又慎, 大島信徳

1982 年 48 巻 435 号 p. 2180-2187
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2180

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残留流体のある群中を, その流体とは混合しない別の流体が流れる場合の透過係数を, 改良セル模型を発展させた二重セル模型を用いて理論的に求めている. その結果は, 灯油, スピンドール油を用いて得られた実験結果と比較され, その妥当性を論じている. この場合, 透過係数は主流および残留流体の粘性係数の比に影響され, この値が1.5より大きい場合は潤滑油的な働きをして, 流体を通りやすくすることが述べられている.

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うず巻ケーシング内の流れに関する研究 : 第1報, 理論解析

黒川淳一

1982 年 48 巻 435 号 p. 2188-2197
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2188

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非設計点におけるうず巻ケーシング内の流れの周方向変化を明らかにするために, まず二次元対数ら旋形状のケーシングを対象として, 適当な流れモデルの導入により非粘性流体の運動方程式を近似的に解き, 簡潔めいりょうな解析解を得た. 次に解析を拡張して, ほかのうず巻ケーシング形状にも適用できるような修正法を提示した. さらに, 従来公表されている実験データとの比較から本解析法の有用性を示し, あわせてケーシング形状の差異による影響についても検討した.

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横流れ中へ集合噴流に関する実験的研究 : 第2報, 実験結果

巻幡敏秋, 宮井善弘

1982 年 48 巻 435 号 p. 2198-2206
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2198

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本論文は, 集合噴流の特性に及ぼすノズル開発および横流れに対する配列などの影響を実験的に究明したものである. その結果, 上昇軌跡に沿っての噴射断面は, ノズル付近ではそれぞれ円形でノズル配列に相似なものになっているが, ノズルから遠ざかるにつれて扁平な形状となる. 集合噴流の上昇特性に及ぼすノズル配列の影響は大きく, 横流れに対して直線的あるいは傾斜して並ぶ場合は単一噴流より優れ, 直交する場合は劣る.

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再生器マトリックスの流動損失 : 金網積層の場合

浜口和洋, 高橋真太郎, 宮部英也

1982 年 48 巻 435 号 p. 2207-2216
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2207

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スターリング機関再生器のマトリックス材としてメッシュ数の大きい金額を多数枚積層したものが使用されているが, その流動損失に関する研究は少ない. 本研究では, 10から300メッシュまでの広い範囲の金網を積層したマトリックスの定常流および非定常流における流動損失を調べた. おのおのの場合において, 金網の幾何学的形状を知ることにより, 任意の金網の摩擦係数をレイノルズ数の関数として与える実験式が得られた.

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渦形室と遠心羽根車の干渉の二次元解析

今市憲作, 辻本良信, 吉田義樹

1982 年 48 巻 435 号 p. 2217-2226
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2217

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うず形室と遠心羽根車の干渉に関するこれまでの理論的研究には平均流に対するものや準静的に扱ったものがある. 本論文では非定常性を考慮し羽根車の循環変動, 非定常トルク, 非定常力, 流出うずエネルギなどを解析した. また, うず形室の圧力変動を, 羽根車の定常循環とうず形室のポテンシャル干渉によるものと, 羽根の粘性伴流とうず形室の干渉によるものに分離して解析した.

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エゼクタ式真空吸着装置の騒音について

杉山勝彦, 小笠原武夫, 西山圜

1982 年 48 巻 435 号 p. 2227-2235
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2227

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薄板などを搬送するのに用いるエゼクタ式真空吸着装置のエゼクタ緒元および圧縮空気供給条件と騒音の関係を実験的に調べた. その結果, ある供給圧力で騒音レベルが極小となる特徴的な現象を見い出した. 発生騒音はエゼクタ内の流れ状態と密接な関連を持ち, 騒音レベルが極小となる供給圧力はエゼクタ緒元の影響を受ける. この現象を利用することにより, 騒音を大幅に低減でき, また最適なエゼクタの設計チャートを作成した.

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テーパ管付き空洞形消音器の消音性能 : 第1報, 空洞とテーパ管の接続部に段がない場合の透過損失

村上俊太郎, 萩三ニ, 前田稔

1982 年 48 巻 435 号 p. 2236-2244
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2236

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空どうの両側または片側にテーパ接続管を段が付かないように取り付けた各種の消音器について, 透過損失の理論計算と実験を行った. その結果, テーパ管が長くなるにしたがって, 透過損失の特性は低周波数側に移り, 高周波数域になるほどそのレベルは低下することがわかった. しかし低周波数域では普通の空どう形消音器と同程度のレベルが得られ, このタイプの消音器の純音響的な消音性能を理論的に予測することができるようになった.

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波形流路内の流動および熱伝達 : 第4報, 多数回折れ曲がる場合の解析

泉亮太郎, 山下博史, 親川兼勇

1982 年 48 巻 435 号 p. 2245-2254
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2245

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波形流路の実際の熱交換器に対するより妥当なモデル化として多数回折れ曲がる平行二平板間流路を考え, 層流および乱流場での流動および熱伝達特性を差分法により数値的に求めた. 二度折れ曲がる場合に比べ, 妥当な繰返しの境界条件の設定により計算が容易となり, 熱交換器としての性能評価がきわめて明確となった. 流動および熱伝達特性に対するピッチおよび折れ曲り角度の影響を明示し, 適切な流路形状について検討を行った.

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円柱の自然対流熱伝達に与える振動の影響

角辻明, 廣瀬達三, 木本日出夫

1982 年 48 巻 435 号 p. 2255-2262
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2255

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水平方向に振動する加熱円柱まわりの局所熱伝達率の分布を測定し, またマッハ-ツェンダ干渉装置を用いて円柱まわりの温度場を可視化して円柱近傍の温度分布を求めた. さらに熱線流速計を用いて円柱上・下方の上昇流れの速度分布・温度分布を測定し, また煙を用いて円柱まわりの流れの可視化を行い, 円柱の振動による自然対流の変化を調べて振動による円柱の熱伝達率の変化に対する原因を明確にした.

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水平円管上の膜状凝縮熱伝達の無次元整理

本田博司, 野津滋, 藤井哲

1982 年 48 巻 435 号 p. 2263-2270
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2263

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水平円管の管外で流動蒸気が凝縮し, 管内を冷却水が流れる系の数値解析を行い, 蒸気流のはく離点の上流側および下流側の凝縮熱伝達および上流側から下流側への管壁内熱伝導に関する近似式を導いている. そして, これらの式を用いて蒸気から冷却水への伝熱量を求める方法が示されている. ついで, 冷媒R113および水蒸気が凝縮する場合の実験結果との比較によりこの方法の有用性が示されている.

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電場による凝縮伝熱の促進に関する基礎的研究

矢部彰, 菊地健太郎, 竹谷隆夫, 山西哲夫, 森康夫, 土方邦夫

1982 年 48 巻 435 号 p. 2271-2277
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2271

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小温度差発電用の凝縮熱交換器を高性能化することを目的に, 電場による凝縮熱伝達の促進について基礎的に研究した. まず, 針や線を使って伝熱面との間に不平等電解をかけることにより生じる. 液体の引出し現象を見い出し, これを電気流体力学的(EHD的)観点から理論的・実験的に解明した. 次に, この現象を利用した凝縮熱伝達の促進法について実験し, 十分小さな消費電力の範囲内で熱伝達率が数倍まで増加することを示した.

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鉛直面上の乱流膜状凝縮

上原春男, 楠田久男, 中岡勉, 山田実

1982 年 48 巻 435 号 p. 2278-2283
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2278

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鉛直平板上で飽和蒸気が膜状凝縮し, 液膜が気流になった場合について理論解析し, 実験値との比較をすることによって, 凝縮数についての経験式 N_um*=0.035Pr_L^2/5R_em^*1/6を得た. 波流から乱流への遷移レイノルズ数は R_em*>((52)/S^0.115Pr_L^2/5)^2.6で表される. ここで, N_um*=αm((ν_L²)/g^1/8/λ_L, R_em^*=4qml/μ_LL. S=(3σ⁸/ρ_L⁸_gν_L⁴)^1/5.

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強制対流平板乱流境界層における輸送機構に関する研究 : 第1報, 液晶による非定常壁面温度場の可視化

入谷陽一郎, 笠木伸英, 平田賢

1982 年 48 巻 435 号 p. 2284-2294
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2284

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等熱流束加熱した平板乱流境界層の壁面の非定常温度場をコレステリック液晶により可視化して調べ, さあに水蒸気ほう法を併用して乱流構造との相関を調べた. その結果, 壁面の温度場は, 主流方向に長く伸びた高温領域と低温領域がスパン方向に比較的規則的に分布した縦じま状の分布パターンである. また, この壁温分布は粘性低層に現れるストリーク構造を形成する乱流運動と強い相関があることを実験的に明らかにした.

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水平平板に沿うブラジウス流れの熱的安定性

滝本昭, 林勇二郎, 松田理

1982 年 48 巻 435 号 p. 2295-2303
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2295

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加熱平板上のブラジウス流れに及ぼす浮力の影響を熱的不安定問題としてとらえ, 不安定流れの開始, うずの発生・成長, さらには崩壊の過程をたどる一連の構造の変化, およびそれらの熱伝達に及ぼす影響などを主として実験的に明らかにした. さらに, 線形安定性理論を用いて, 中立異安定条件を解析的に求めることにより, この問題の全容がほぼ把握された.

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流線を足掛かりにした蓄熱領域の算定

横山孝男, 梅宮弘道, 片山功蔵, 桂木公平

1982 年 48 巻 435 号 p. 2304-2314
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2304

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帯水層内季節的蓄熱は日本のように四季の変化が激しく, かつ耐水層が普遍的に存在する場合には有望であるが, 自然に存在する地下水流動によって回収温が著しく低下する恐れがある. 本研究では, 平均回収温を50%程度に保つために, 任意の自然流に対応した井戸配置法, 及び運用形態を明らかにすると共に前報での平均回収温実験値30%強がこれらの条件を満足しなかったためであることを示した.

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ガスエンタルピとふく射エネルギ間の効果的変換方法と工業用炉への応用

越後亮三

1982 年 48 巻 435 号 p. 2315-2323
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2315

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適度の光学的厚さをもつ多孔性の通気性大層を高温の作動ガスが横切って流れるとき大きなエンタルピ落差が生じ, ふく射エネルギに変換され, その主要部が流れの上流方向に伝般する新しい伝熱系に関し理論解析と基礎実験を実施した. 本原理は応用範囲も広く, 工業用路に適用すると設計の基本概念を変革するほどの大きな効果が期待でき, 小型金属加熱炉の実験を行った結果, 60%もの燃費節減ができた.

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水平加熱面上の膜沸騰下限界に関する研究 : 飽和液の場合の理論的研究

庄司正弘, 高木二郎

1982 年 48 巻 435 号 p. 2324-2334
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2324

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加熱面上の蒸気膜厚さの存在効果を考慮した気液界面の不安定理論に基づいて, 水平過熱面上の膜沸騰下限界に対し理論解析を行い, 極小熱流速, 下限界温度などに関し新しい形の解析解を導いた. また, 特に圧力による変化傾向に注目して, 解析結果と従来の実験を比較, 検討し, 本解析が高圧下などの, 下限界温度が十分高く現れる条件下で実験値をよく説明することを示した.

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フランジ付き電極法による消炎距離の測定に関する基礎的研究

福田正志, 是松孝治, 高橋三餘, 大道寺達

1982 年 48 巻 435 号 p. 2335-2343
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2335

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フランジ付き電極法による消炎距離の測定法を検討するため, 高速シュリーレン写真やイオン素子を用いて, フランジ通路間の火炎挙動を観察した. 火炎挙動は, 4種類存在しおのおのの火炎挙動の移行には, 遷移領域を伴うことを見い出した. これらの観察に基づいて, 壁面と火炎との干渉による火炎消滅限界だけを求める. 消炎距離の判定法を提案した. あわせて, フランジ径が, 消炎距離の測定値に与える影響についても論じた

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狭い流路を通過する予混合火炎の実験的研究 : 第1報, 流路入口部における火炎の挙動について

飯田訓正, 川口修, 佐藤豪

1982 年 48 巻 435 号 p. 2344-2354
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2344

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火炎が外部へ噴出する以前の, 流動を伴う狭い流路内での火炎伝ぱの特性を明らかにすることを目的として, 火炎伝ぱ経路に狭い流路を設置した装置を使用して実験を行った. その結果, 流路に進入した火炎は, (1)通過,(2)停滞後通過,(3)通過せず,の3つの挙動を示すことを明らかにした. また, (2)について流路内火炎伝ぱの特性と, 当量比・流路幅・流路内ガス流速・流路入口形状などがおよぼす影響を明らかにした.

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定容容器内予混合気燃焼の基本的熱力学的モデル

田坂英紀, 松岡信, 高野正美

1982 年 48 巻 435 号 p. 2355-2363
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2355

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火花点火機関の燃焼・排出ガスに関するシミュレーションにおける状態量予測の基本となる熱力学的モデルとして, 特に壁面とガスおよび微小分割したエレメント相互間の熱移動を含む三次元的温度分布を考慮したモデルを提示したモデルを提示した. そして定容容器内予混合気燃焼による実験の圧力および吸収発光法による温度の時間的経過, 空間的分布に関する考察よりこのモデルの妥当性と, NO生成量に対する熱移動の重要性を示した.

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火花点火機関における燃焼の安定化要因に関する研究 : 第2報, 燃焼のサイクル変動の研究

浜井九五, 中川泰彦

1982 年 48 巻 435 号 p. 2364-2370
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2364

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火花点火機関の希薄混合気運転時の燃焼変動増大の原因を明らかにするために, サイクルごとの発熱量を解析し毎サイクルを正常, 異常燃焼に区別し, さらに点火直後の初期燃焼をイオン間げきを用いて調べることにより, 異常燃焼を失火と部分燃焼のサイクルに分類し, 解析した. この結果, 燃焼の安定化のための要因を明らかにし, 二点点火(急速燃焼)とガス流動強化の場合の燃焼の安定限界の拡大効果の差異も明確にすることができた.

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火花点火機関混合気に及ぼす燃料性状の影響について

原一平, 大道寺達

1982 年 48 巻 435 号 p. 2371-2381
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2371

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気, 液二相よりなる混合気内の液滴の存在は, 火花点火機関の燃焼課程を左右する. 留出温度, 比重, 粘度の高い燃焼液滴が多く含まれる程, 混合気の不均一, 不均質性が実験的に確かめられた. このことから, 最適点火時期の範囲は限定され, 燃焼の不規則の発生が促される. ゆえに, 混合気性状は, 主として完全気化相に依存し, 均質状態は, 安定な燃焼過程をいたなむためにのぞまれるものとなる.

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小形二サイクル機関におけるガス交換過程のシミュレーション : 第1報, 理論的な取扱い

佐藤運男, 木戸和夫

1982 年 48 巻 435 号 p. 2382-2391
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2382

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本報は小形ニサイクル機関に対し, 吹き返しや吹きもどしを踏まえたガス交換過程を係数化して取扱った. すなわち, (1)掃気通路内に拡散係数, (2)通路内およびクランクケース内に混合係数, (3)シリンダ内に混合係数と素どうり係数. これらの係数の適切な選択によって, かなり実際に近い掃気特性を把握できるようなシミュレーションが可能となった. また, 掃気通路内のガスの三次元表示によってシミュレーションの有用性が明らかとなった.

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小形二サイクル機関におけるガス交換過程のシミュレーション : 第2報, 実測と理論的な取扱いの比較

佐藤運男, 中野正光

1982 年 48 巻 435 号 p. 2392-2400
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2392

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本報は帰・排気孔の高さおよび回転数を変えた場合の圧力および効率などの実験結果と前報の論拠にもとづく係数化による計算結果を比較し, シミュレーションの有用性を拡大させた. 排気リード0.026～0.184, 1000～5000rpmにおいて, おのおのの係数値ε_m, γ, ψ_m, ψ_dは0≦ε_m≦0.08, 0≦γ≦0.35(吹きもどしの場合), 0≦γ≦0.06(吹き返しの場合), 0.75≦ψ_≦1, 0≦ψ_d≦0.1, 最良な性能は排気リード0.096, 2800rpm において, ε_m=0.1, γ=0.01, γ=0, ψ_m=0.85, ψ_d=0.

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多孔質利用顕熱蓄熱槽の非定常特性

稲葉英男, 関信弘, 福迫尚一郎, 金山公夫

1982 年 48 巻 435 号 p. 2401-2406
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2401

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顕熱利用多孔質充てん長方形蓄熱槽の非定常熱特性に影響を及ぼす空げき率, 受熱量としての熱流束, 槽寸法および充てん多孔質の物性の効果が数値解析により明らかにされた. その結果単槽蓄燃槽に比較し物体および固体相よりなる多孔質蓄燃槽は, 槽内に発生した自然対流の槽内温度均一化および早期準定常化の効果を有効に利用することにより, その蓄燃槽の利用目的に応じた非定常特性を作り出せることが判明した.

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雪層の融解挙動

菅原征洋, 太田照和, 山田悦郎, 木元浩司

1982 年 48 巻 435 号 p. 2407-2411
発行日: 1982/11/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.48.2407

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本研究は過熱源として比較的短波長城のふく射エネルギを用いた場合の乾き雪融解, 特にこれまで明らかでなかった湿り雪層城と乾き雪層城の境界面すなわち浸透前面の移動などについて実験的, 解析的に検討したものであって, 融解時間の経過にともない浸透前面移動は得意な挙動を示すことを見い出した. また, これらの結果は, 路面上の融雪あるいは雪崩現象などの解明のための基礎資料ともなり得るものである.

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