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西山 哲男
1984 年 50 巻 452 号 p.
907-915
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
欠円翼形の空洞形状、空洞内圧力および揚力に関する時系列記録に基づいて、励振領域における空洞長さの変動機構は、成長・停滞および収縮の3過程から成ることおよぴこれに対応する揚力の位相機構を明らかにした。ついで、空洞長さの成長速度から導いた空洞の動的離脱条件は、後期の成長過程で成立することを実証し、さらに、励振空洞のポテンシャル・エネルギから、励振の持続条件を導き、これを時系列解析結果から確認をした。
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津田 善行, 廣瀬 達三, 木本 日出夫
1984 年 50 巻 452 号 p.
916-925
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
気泡が固体壁近傍で非球状収縮するときに発生するマイクロジェットのモデルジェットを用いて、気泡と壁面との間に存在する水の層が固体壁面上で観測される衝撃圧力の作用時期におよぼす影響をモデル的に調べた。実験に際して固体壁に用いた光弾性材料中の応力干渉じまの伝ぱ状況ならびにモデルジェットの挙動を光弾性法と高速度写真撮影を併用して調べた。また水中放電気泡の圧壊時に観測された衝撃圧力の値を推定した。
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高見 敏弘, 須藤 浩三, 角田 勝
1984 年 50 巻 452 号 p.
926-934
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
円形曲り管内を流れる脈動層流の現象を数値解析的に検討したものである。まず、流量比と振動数パラメータを変えて、数値解析を行い、速度分布や壁面せん断応力分布などの内部機構の時間変化を明らかにし、工学上重要な圧力こう配を求めた。次いで、準定常近似に非定常運動による慣性力の影響を考慮した近似解析を行って、圧力こう配の時間平均値や振幅値などに関する簡便な式を導き、数値解析の結果と比較した。
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角田 勝, 須藤 浩三, 高見 敏弘
1984 年 50 巻 452 号 p.
935-942
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
曲り管内を流れる脈動流について実験的に検討したものである。実験は、層流、遷移流および乱流領域まで広範囲にわたって行い、振動数、流量比および曲率半径をかえて圧力損失を測定した。測定結果をもとに、圧力損失の時間平均値、振幅値、位相差および動力損失について検討した。次いで、準定常近似による近似解析を行い、その結果と実験結果を比較し、層流および乱流において両結果がよく一致することを示した。
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井口 学, 近江 宗一, 中嶋 宏
1984 年 50 巻 452 号 p.
943-950
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
JIS B2301による11/4ねじ込み式90°エルボの損失係数ζの測定を、定常流れと脈動流れについて行った。定常流れでは、エルボの拡大比と流入速度分布の形状がζにおよぼす影響を探り、ζに対する伊藤の推定式の適用性を調べた。脈動流れでは、瞬間および時間平均損失係数を定義し、本実験結果とエルボの流動形態を規定する特性数の議論に基づいて、両損失係数が定常流れの損失係数で近似できる周波数範囲の推定法を示した。
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森谷 優, 坂本 弘志, 有江 幹男
1984 年 50 巻 452 号 p.
951-958
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本論文は、直列2円柱のいずれか一方の円柱を主流と直角な方向に強制振動させた場合の2円柱周辺の流れの変化を、実験的に明らかにした。上流側円柱の振動によって、下流側円柱周辺の流れは同期現象を生ずる。この領域において、下流側円柱に作用する圧力特性および流体力特性は、静止時のそれらと大きく異なることがわかった。さらに、静止状態での上流側および下流側円柱に作用する揚力変動の位相関係も明らかにしている。
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野崎 勉, 中島 正弘, 八田 圭爾
1984 年 50 巻 452 号 p.
959-966
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
ノズルアスペクト比が3の二方絞りおよび四方絞りノズルを用いた拘束噴流の実験から、流れはノズル部形状や初期乱れ強さの影響をかなり受けることを明らかにした。その際に深さ方向の速度分布の分散などを導入して、二次流れの影響の程度を定量的に評価することを試みた。また拡散方向の速度分布は、四方絞りノズルで初期乱れ強さが小さい場合を除いて、どの深さにおいても二次元噴流の速度分布と同じとみなしてよいことがわかった。
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木谷 勝, 佐々木 久郎, 有江 幹男
1984 年 50 巻 452 号 p.
967-973
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
厚板前縁に形成されるはく離泡に対する主流乱れの影響を実験的に調べた。主流乱れは上流側に置かれた比較的細いロッドによって導入した。その結果、はく離泡の長さ、静圧分布形状などの流動特性が、はく離点近傍の乱れ強さによって規定されることが示された。また、主流乱れに対するはく離泡の各領域の応答が一様でないこと、および再付着領域における流動特性は、組織的うず運動によって支配されていることが明らかとなった。
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東 恒雄, 星野 達郎
1984 年 50 巻 452 号 p.
974-981
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
水平な平板と、これに垂直なノズルの先端とで構成される円筒状の薄いすきまから水が平板に沿って大気中に流出して得られる放射状液膜流れにおいて、液膜内部の壁面近傍に生成するじょう乱に基づく乱流遷移が生じることを明らかにした。すきまにおける流出レイノルズ数を定義して、遷移が生じる臨界R
e=7.4×10
4を得、R
eと無次元遷移半径r
*tおよびr
*tと遷移局所レイノルズ数R
ertの関係を明らかにした。また臨界R
er=470を得た。
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東 恒雄, 星野 達郎
1984 年 50 巻 452 号 p.
982-989
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
放射状液膜流れの液膜厚さを触針法により測定した。その結果、衝突水噴流に対する解析結果を、噴流半径の代わりにすきまの等価長さを用いれば、放射状液膜流れに適用できることが明らかとなった。また、流れが層流の場合、液膜厚さは液面が平滑であればWatsonの解に、液面に波が存在すれば速度分布を四次式近似した解に一致した。液膜流れが乱流遷移する場合について、速度分布を1/7乗則に従うとした計算結果と実測値を比較した。
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秋山 光庸, 高村 伸一, K.C. CHENG, 鈴木 道義, 西脇 一郎
1984 年 50 巻 452 号 p.
990-998
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
曲り円管内層流速度助走区間における発展を示す数値解を流入条件として一様速度分布、放物形速度分布、および対数法則による乱流速度分布を用いて求めた。一般的渦対のほかにディーン形渦対が付加される場合があることを示した。主流速度分布の発達は実験とよい一致を示した。摩擦係数の振動的発達はそれら二次流れ渦や主流速度分布の変化と関連してとらえた。助走区間長さは流入速度分布にほとんど影響を受けず定式することができた。
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小川 明
1984 年 50 巻 452 号 p.
999
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
円筒渦室内の乱流旋回気流中へ、代表粒径X
R50=2.97μmのフライアシュを噴出し、この粒子群の周方向への変化に対し、半径方向の個数濃度分布の測定から、次の事が明らかとなった。(1)平均的な固体粒子群の拡散係数が、フルード数と周方向の角度によって表される。(2)粒子群の各半径位置における分散係数は、局所的慣性パラメータで表される。(3)各半径位置の粒子群の標準偏差は、各半径位置の力学的な平衡粒子径の関数となる。
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辻 裕, 森川 敬信, 潮海 弘資
1984 年 50 巻 452 号 p.
1000-1008
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
レーザ・ドップラー流速計を用いて鉛直管内固気二相流を測定した。管径は30mm、用いた粒子は200μmから約3mmまでの5種類のプラスチック粒子である。本実験範囲では、粒径が小さい場合の方が気流の平均速度は粒子の影響を受けやすく、また粒径や管断面内の位置によって気流の乱れが増加したり減少することが明らかにされた。さらに、粒径が小さくなると気流乱れのスペクトルにおいて高周波成分が相対的に増すこともわかった。
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飛原 英治, 斉藤 孝基
1984 年 50 巻 452 号 p.
1009-1016
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
液スラグが流れ去ったあと、流路出口から液体が段波となって逆流する系でのスラグ流の特性とスラグ流遷移について解析と実験を行った。入口および出口条件に対するスラグ流の流動特性と発生周期を予測するモデルを示し、その妥当性を実験的に検証した。またそ(遡)行段波により周期的に発生するスラギングの持続下限界を逆流しない系でのスラギング発生条件式などから求め、実験の傾向を良く説明することを示した。
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北川 能, 竹中 俊夫, 加藤 祐一
1984 年 50 巻 452 号 p.
1017-1026
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本研究は油撃を利用した繰返し高圧発生装置について実験および解析を行い、その基礎特性および実用性を明らかにしたものである。管路端に設置された弁の開閉を周期的に行うことにより圧力パルス列が得られる。試作装置による実験および特性曲線法を用いた数値計算によって、パルス列の安定性および動力損失に影響を及ぼす要因を解明するとともに、ブースタを用いてパルス圧力を増幅することが可能であることを明らかにした。
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藤原 満, 糟谷 勝彦, 松永 銕造, 渡辺 真
1984 年 50 巻 452 号 p.
1027-1033
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
スクリュ圧縮機の溝容積やシールライン長さ等の幾何学的特性値を解析した。仮想仕事の原理を応用して溝容積をシールラインから直接求める等、電算機での計算に便利な独自の手法を導入した。種々のサンプルロータについて計算の結果、歯数の多いロータは、吐出しポート面積が大きいが、シールラインが長いこと、全巻き角の大きいロータは吐出しポート面積が大きく、ブローホール面積が小さいこと等がわかった。
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河村 隆雄, 桧和田 宗彦, 馬渕 幾夫, 熊田 雅弥
1984 年 50 巻 452 号 p.
1034-1043
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
三次元形状粗さ要素をもつ高性能粗面伝熱面に関する基礎資料を得るため、突起高さと境界層厚さの比が1のオーダにある三次元形状突起による強制対流熱伝達促進効果の解明を試みた。本報では単一の有限長円柱突起について、その近傍領域の局所熱伝達特性および流動特性を実験的に調べ、伝熱促進に適した形状パラメータを求め、また伝熱促進に有効な流れ構造を明らかにした。また極大熱伝達率についての整理式を求めた。
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斎藤 武雄
1984 年 50 巻 452 号 p.
1044
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
日本の風土に適合した、太陽熱、地下冷熱および大気放射冷却を複合した地下水槽を用いる自然エネルギ自立ハウスを提案した。本システムは、9月から12月までコレクタを用いて集熱する長期蓄熱モードと、4月から6月まで大気放射冷却を利用して蓄冷する長期蓄冷モードの二つの稼動モードよりなる。日本の標準家庭の暖・冷房、給湯、給水のほとんど100%を自給するエネルギ自立システムについて実験とシミュレーションを行った。
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牧野 俊郎, 阪井 一郎, 木下 博文, 国友 孟
1984 年 50 巻 452 号 p.
1045-1053
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
代表的なセラミックスであるアルミナ、ジルコニア、窒化けい素、炭化けい素について、700Kまでの温度域、可視-赤外の波長域で、反射率を分光学的に測定した。等方散乱モデルと格子振動の理論に基づいて実験結果を解析し、吸収係数・散乱係数・格子振動の定数などの物性値を求めた。これらを簡単な関係式に整理して、セラミックスのさまざまの熱ふく射性質を計算し、それらが波長・温度・厚さなどに依存するようすを調べた。
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植田 辰洋, 恒成 茂, 小柳 雅行
1984 年 50 巻 452 号 p.
1054-1061
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
高熱容量テスト部を加熱流路出口に設け、R113の遷移域を含む流動系沸騰曲線を求めた。測定範囲は質量速度357～1465kg/m
2s、入口クオリティ0.06～0.62である。定常実験と非定常実験を行い、限界熱流束は非定常実験による極大熱流東とよく一致すること、リウエット開始過熱度は入口クオリティにより大きく変化し、低クオリティ域では120～140Kであるのに対し、高クオリティ域では60～80Kであることを示した。
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藤井 哲, 小田 鴿介
1984 年 50 巻 452 号 p.
1062-1066
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
静止蒸気中の水平管の鉛直管列上への凝縮に関するヌセルトのイナンデーションの理論が、上方の管からの凝縮液が問題の管上への広がりを示すパラメータξを凝縮液の落下のパターンを特徴づける2種類のモデルに適用することによって改良されている。Young-Wohlenbergの実験とKernの推奨式はそれぞれモデルIのξ=0.3およびξ=0.4と一致する。また、Gogoninらの実験において、高熱流束と低熱流束のデータはそれぞれモデルIIのξ=0およびξ=0.4～0.6と一致する。
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鈴木 富雄, 広瀬 量一, 森本 浩太郎, 阿部 亨
1984 年 50 巻 452 号 p.
1067-1076
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
鉄鋼用高温炉の中では最も高温高速の燃焼条件にある高炉燃料吹き込みを対象として、微粉炭と重油との燃焼性を比較した。揮発分が20～40%の微粉炭の燃焼率は、重油が完全燃焼する位置で59～93%になり、揮発分が多いほど高くなる。燃焼性評価法として灰分およびチタンのトレーサ法と、O
2消費量、CO
2発生量から求めた酸化率、燃焼率のガス分析法とを比較検討した。チタントレーサ法の燃焼率と酸化率は良く一致する。
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香月 正司, 水谷 幸夫, 崔 炳輪, 柴田 悦雄, 秋友 克文
1984 年 50 巻 452 号 p.
1077-1087
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
高温燃焼ガス流と未燃混合気流の間の乱流せん断層において、コヒーレントうずに支配される火炎が現れる条件が存在する。本火炎を対象にシュリーレン観察およびイオン電流変動、流速変動測定を行い、せん断層と火炎の構造を調べた。その結果、コヒーレントうず内の反応強度分布が得られ、未燃混合気の巻き込み部分で反応が活発であること、うず内部の火炎はうずの微細構造に結びつき、しわ状層流火炎に近い構造を持つことが判明した。
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吉川 典彦, 丹羽 智明, 大竹 一友
1984 年 50 巻 452 号 p.
1088-1094
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
レーレー散乱法を利用した測定技術を開発して、これをメタン-空気予混合火炎と水素-メタン混合燃料の拡散火炎に適用して、散乱光強度を連続計測することにより、これらの乱流炎中での温度変動を決定した。集積したデータから、各測定点での平均温度、rms温度、PDFを求めた。それらの測定結果がかなり信頼性の高いものであることを示すとともに、この測定法の特徴と問題点を明らかにする。
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吉川 典彦, 長野 進, 大竹 一友
1984 年 50 巻 452 号 p.
1095-1104
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
NO濃度が最高4000ppmまでの領域で、NH
3注入による無触媒脱硝の最適条件と反応機構を研究した。実験では、層流形反応管を電気炉内に設置して均一温度場を作り、その中での脱硝の特性を調べた。最適な脱硝は、温度1273～1323K、NH
3/NO混合比1～2の領域で実現できることがわかった。理論計算の結果を実験結果と比較・検討することにより、NO高濃度域における反応機構の詳細を明らかにした。
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小倉 勝, 大道寺 達
1984 年 50 巻 452 号 p.
1105-1113
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
ピストンクランク機構特有の性質から連結比を1とする調和運動をいとなむピストン機構の成立を理論的に明らかにしたが、この機構はダブルスライダクランク機構の採用を必要とし、ピストン・シリンダ間の間げきによる転移角の存在を理論解析によって明確にし、この転移角が回転・往復運動相変換過程におけるピストン摩擦トルク比Zに対して影響を与えるとともに、Zを最小値とする転移角の存在が数値計算によって明らかにされた。
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城戸 裕之, 和栗 雄太郎, 村瀬 英一, 藤本 勝也, 王 智民, 富田 攻
1984 年 50 巻 452 号 p.
1114-1121
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
内燃機関のシリンダ内における圧縮行程中の乱れ場を熱線流速計により計測し、平均流速、乱れ強さ、乱れの時間尺度および空間尺度の変化をスワールが有る場合と無い場合について明らかにした。これらの特性値は一般的な定義によるもので、とくに空間尺度は乱れの相互相関関数より求めた。つぎに、乱れの微細溝造に関する新しいモデルを提案し、その妥当性を議論した。また、このモデルにより乱れの空間尺度の変化を定量的に予測した。
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木谷 勝
1984 年 50 巻 452 号 p.
1122-1125
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
カルマン渦列に対する抗力の式およびKronauerの渦列配置に対する条件を用いて、にぶい物体の下流に形成される渦の循環を推定する一方法を示した。推定のために必要な実験データは、渦放出ストローハル数、抗力係数および背圧係数である。これら三つの量は実験により比較的容易にしかも正確に求めうるものであるから、本論文により放出渦の循環を推定する簡単な方法がえられたことになる。
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東 恒雄, 星野 達郎
1984 年 50 巻 452 号 p.
1126-1135
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
The radial flow of a thin liquid film, formed by water discharge from a small cylindrical opening between a circular nozzle and a horizontal plate, is studied experimentally. The velocity profile in a thin liquid film was measured with the aid of Laser Doppler Velocimeter. The results showed that a boundary layer gradually grows in the downstream direction and finally whole flow merges into boundary layer, and that the transition from laminar to turbulent occurs when the discharge Reynolds number is large. The experimantal results of the process of the flow development were compared with the theoretical values calculated by means of boundary layer theory.
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東 恒雄, 星野 達郎
1984 年 50 巻 452 号 p.
1136-1143
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
The occurence of the instability of a radial flow of thin liquid film is investigated. Two regions of flow field were considered. The one is the region in which a boundary layer grows in a downstream direction, and the other is the region in which the whole of the flow is a boundary layer. For the former region, Orr-Sommerfeld equation was solved numerically by means of the modified Kaplan method, with the assumption of Blasius's and of Watson's velocity profile. For the latter, O-S equation was replaced by a difference system, and solved taking account the free surface condition for Blasius's and Watson's profile. In experiments, the wall pressure was measured, which was followed by spectral analysis. The pressure fluctuation frequency due to the disturbance wave was compared with the linear stability theory.
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伊藤 献一, 松本 直士, 梶 光男, 小山 雅己
1984 年 50 巻 452 号 p.
1144-1151
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
Stability of wake flames formed behind a bluff-body with fuel injection slits was investigated experimentally in various shape of two dimentional bluff-bodies such as cylinders with 10-20 mm diameters, hemi-circle, 60°wedge and rectangular pillars with 12.5 mm width. The buff-body was fitted in an air stream ranging 5-60 m/s. Fuels used were propane, methane, ethylene and butane. Flame stability limits, lengths or shapes of recirculation zone, distributions of chemical species concentration, temperature and equivalence ratio in the zone were measured. The results show that an equivalence ratio in the recirculation zone is important in determining the flame limit. The air velocity at blow off is inversely proportional to the square root of the bluff-body width, and is independent on the direction of fuel injection and the shape of flame holder except rectangular pillar.
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中西 重康, 加治 増夫, 山内 庄司, 数岡 洋一, 沢井 徹
1984 年 50 巻 452 号 p.
1152-1158
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
A new model which well explains the stochastic characteristics of the dryout phenomenon observed on evaporating tubes is proposed. In this model, the dryout region is intermittently quenched by liquid fed by the disturbance waves arrived at this region and suffers rather random wet-dry cycle, which causes the wall temperature fluctuations. In order to prove validity and usefulness of this model, a Monte Carlo simulation study is conducted at the condition corresponding to a typical run of our experimental data reported in our previous paper. The power spectra of the wall temperature fluctuations are well approximated by our model, which shows its superiority to the rivulet model. Some properties of our simulation model are also examined.
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赤川 浩爾, 藤井 照重, 高木 茂男, 武田 勝, 辻 光一
1984 年 50 巻 452 号 p.
1159-1165
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
The development of an expander with high efficiency using a low-quality vapor-liquid mixture as the working fluid is very important from the view point of effective utilization of water dominated geothermal resources and waste heat sources from factories. The fundamental performance characteristics of a Hero's turbine, which is a radial outflow reaction turbine, have been investigated experimentally using an air-water two-phase mixture as the working fluid. Small scale models of the Hero's turbine, which incorporate a 200 mm dia. disk with three nozzles, were tested in the range of G
t=0.6 to 1.2 kg/s and G
g=0 to 12.4×10
-3 kg/s. The effects of air flow rate, water flow rate, and quality on the efficiency and each loss have been discussed. Furthermore, the two-phase flow configuration in the passage of turbine was observed.
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鳴海 明, 加藤 征三, 寺田 耕, 泉 亮太郎
1984 年 50 巻 452 号 p.
1166-1172
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
Heat transfer characteristic in turbulent flow over a flat plate having finite width is experimentally studied with emphasis on the promotion of heat transfer caused by the edge effect due to the secondary flow at the plate corner. The measurements under the condition of uniform heat flux are performed for the geometries of finite widths w=60∼360 mm and of finite thicknesses 2h=10∼40 mm. The relatively great promotion of heat transfer is always obtained at the side edge region of finite width and it depends mainly on plate thickness. The local heat transfer coefficient in the lateral direction is well expressed by the empirical formulae of Eqs. (3)∼(6) with plate thickness as a parameter. The formulae for the mean heat transfer coefficients are also established by the set of Eqs. (7)∼(10).
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五十嵐 保
1984 年 50 巻 452 号 p.
1173-1181
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
Experimental investigations on the fluid flow and heat transfer around a square prism at angles of attack were carried out in the range of subcritical Reynolds numbers. The average heat transfer coefficients at angles of 0°and 45°were about 40% higher than the result of Hilpert. Characteristics of the average and local heat transfer were made clear for flow patterns in connection with the flow characteristics. The average heat transfer coefficient has a minimum value at 13°, then has a maximum value at 20°∼25°. And the average heat transfer coefficient on rear surface of the prism is given by the rms values of the pressure fluctuations regardless of the attack angles.
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鈴木 富雄, 広瀬 量一, 森本 浩太郎, 阿部 亨
1984 年 50 巻 452 号 p.
1182-1189
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
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The Combustibility of a COM, a Pulverized coal and a heavy oil was studied for high temperature furnaces in the steel industry. Combustion efficiency was measured in a furnace with 1 m diameter and 4 m long tunnel, a thermal input of 40×10
4 kcal/hr, a furnace temperature of 1300°C and a combustion air temperature of 150∼450°C. COM and pulverized coal combustion cause a rapid main reaction and a slow char reaction. The char reaction determines the burn-out point of the fuel. The efficiency of COM containing coal is as high as that of heavy oil. The efficiency of COM containing petroleum coke is lower, because coke combustion produces much char. The efficiency of coal is much lower than that of other fuels by 20∼50 percent in the main reaction, and ignition is delayed. The increase of the combustion air temperature and the velocity, the upper movement of the fuel injection position promote the main reaction and improve efficiency.
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斉藤 図, 戸倉 郁夫, 岸浪 紘機, 上村 茂弘
1984 年 50 巻 452 号 p.
1190-1196
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
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The observation of the frosting process in an early stage of the deposition revealed that, in the range of our experiments, the process begins with the condensation of water vapor on the wall in the form of supercooled liquid water droplets. From these observations, it was clarified that the frost density is affected by the number density of the frost nuclei and that the formation of frost nuclei depends on the heat and mass transfer conditions. Consequently, the dimensional analysis was carried out to find the dimensionless parameters which correlate the thermal conductivity of a frost layer. The experiental results of the density and the thickness of the frost layer were correlated fairly well by the parameters introduced by the dimensional analysis for the cases of frost formations on the vertical plate and the horizontal cylinders in an array in free convection.
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秋山 光庸, 鈴木 正美, K.C. CHENG, 鈴木 道義, 西脇 一郎
1984 年 50 巻 452 号 p.
1197-1204
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
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Experimental and numerical investigations have been made on laminar convective heat-transfer in thermal entrance region of curved tubes. In heat transfer experiment, the parameters are set to be D
e=100∼2000 and R
eR
a≤6×10
4 for non-buoyant effect, while mixed effects of buoyant and centrifugal forces are examined by increasing the value of R
eR
a upto 1×10
6 keeping D
e=100. The secondary flow pattern in the mixed convection region are visualized. Numerical calculation of the set of three dimensional parabolic type equations is extended over the ranges of D
e=20∼1000 and R
eR
a=0∼5×10
6 for P
r=0.7. The case with P
r=5 is also examined. Differences between cooling and heating of water are explained taking account of the temperature dependence on viscosity. Flow behavior of the results reveals the special characteristics of thermal entrance and hydrodynamic entrance regions which can be categorized into three types. A set of correlations suitable for the three indivisual heat transfer regions is proposed for thermally fully developed region.
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西 亮, 沢田 照夫
1984 年 50 巻 452 号 p.
1205-1211
発行日: 1984/04/24
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
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To obtain the basic data for assuming the source position of jet engine exhaust plume, a full scale field test was done at Chitose Airport, to make use it in the air pollution assessment of the proposed New Kansai Airport. An engine of airbus (Rolles Royce RB211-22B) was examined for a few engine operation modes. An observation net of about 100 meters width and 25 meters hight was constructed perpendicular to the jet axis, instrumented at several levels with sensors for velocity, temperature and concentration of pollutants. A model test was carried out in the laboratory to examine the effect of engine height and the both results were compared with each other. The bending of jet axis by the crosswind is determined and a penetration length is estimated. The decay of maximum velocity and temperature as well as the jet dispersion scales is also determined.
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