日本機械学会論文集 B編

翼列を過ぎる準三次元圧縮性流れの理論解法 : 第1報,基礎的関係式とS1面の流れについて

宮崎昭勇, 平山直道

1985 年 51 巻 464 号 p. 1123-1130
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1123

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擬解析関数論により任意の圧縮性三次元翼列流れの満足する特異積分方程式を誘導し,特にS1面における解の具体的な数値計算手法を明らかにしたものであり,歪んだS1面が擬等角写像の有する性質を用いて軸対称面に等角写像しうるために従来の手法に比して容易により完全な三次元流れに接近できることを述べてある.また,簡単な数値計算例も示してあるが,二次元流れの情報が利用可能なために解の収束性は良好である.

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周期変動流中の単独翼まわりの圧力分布 : 第2報,薄翼近似

吉識晴夫, 神川信久, 筒井康賢, 高間信行

1985 年 51 巻 464 号 p. 1131-1138
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1131

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流速が正弦的に一様変動する場に置かれた単独翼まわりの圧力分布を,薄翼近似を用いて翼厚分布を考慮した理論解析で求め,実験結果と比較検討した.その結果,計算結果は実験結果を定性的に十分良く説明することがわかり,時間平均圧力分布,圧力変動の基本周波数成分の振幅,圧力変動と流速変動との位相差などに無次元振動数,流速の変動振幅,迎え角などがおよぼす影響を明らかにした.

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円管内脈動流れの乱れに関する実験的研究

井口学, 近江宗一, 田中滋

1985 年 51 巻 464 号 p. 1139-1146
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1139

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円管内脈動流れの乱れにおよぼす時間平均レイノルズ数R_eta,周波数f,速度振幅比A₁の影響を実験的に調べるとともに時間遅れを考慮した乱れのモデルを提案して,次の結果を得た.乱れの時間平均成分は定常流れの分布に一致する.断面平均速度を基準にとって整理した振動成分の振幅比と位相差は両者ともA1には依存しないが,fとR_etaの影響を受ける.乱れに対する本モデルは管壁近傍を除く領域で適用できる.

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フランシス水車ランナ出口の非定常流に関する実験的研究

田辺誠一, 山口雄三, 横山俊昭, 高木武夫

1985 年 51 巻 464 号 p. 1147-1156
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1147

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高比速度フランシス水車ランナの出口流れを非定常流れ計測用のピトー管を使って測定し,ランナ出口部におけるベーン間の流れのようすを明らかにした.特に,油膜流跡実験結果と対比させて検討することにより,ランナベーンの後流部やベーン負圧面に逆流が発生した時の流れのようすを明らかにした.

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一様流中で正弦振動する円柱まわりの流れ : 第1報,同期現象下の渦の放出機構

永田拓, 林一也, 河合正昌

1985 年 51 巻 464 号 p. 1157-1165
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1157

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一様流中で正乾振動する円柱周辺の流れについて詳細な可視化実験を行い,円柱の振動に同期して渦が放出される機溝を解明した.円柱の背面にも円柱の振動にもとづく境界層が形成されはく離する.この第3のはく離点から供給される渦度によって,渦領域の渦度分布が大きく変わり円柱の振動と同期して渦が放出されることが,よどみ点とはく離点の位置,はく離せん断層の形状および渦度流束などの観察と測定から明らかにされた.

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乱流促進体をもつ二次元チャンネル内の乱流予測に関する研究 : 第2報,κ-εモデルによる数値予測および実験結果との比較

狩野正徳, 小林敏雄, 石原智男, 佐賀徹雄

1985 年 51 巻 464 号 p. 1166-1175
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1166

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二次元平行壁の一方の壁に矩形状乱流促進体をもつような流れ場を対象として方χ-εモデルによる乱流計算プログラムを開発した.数値計算におけるレイノルズ数は1.1×10⁴,格子数は80×50である.このモデルおよびLarge Eddy Simulation(LES)による計算結果と実験結果との比較を試み,乱流促進体のない側の壁近くでは両計算結果ともに実験結果と良く合うこと,乱流促進体背後の領域ではLESが流れ現象をよく記述することを示した.

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かく乱を受けた乱流壁面噴流 : 第3報,乱流運動エネルギ収支

大坂英雄, 山田英巳, 影山芳郎, 照屋功

1985 年 51 巻 464 号 p. 1176-1181
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1176

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かく乱を受けた壁面噴流の乱流横道の変化を乱流運動エネルギ収支の評価から調べた.円柱の近傍下流で生成項は大きく影響を受け,y_c/dの値によりそれぞれ円柱の上・下面側断層で極値をとる.ただ負の生成は見られない.下流における乱流運動エネルギ収支から,円柱そう入位置の差異による各項の寄与の違いを明らかにした.かく乱の影響はy_c/dが小さい場合の方が大きく,下流域において非かく乱流の分布との差も大きい.

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壁面噴流中に置かれた円柱の周りの流れ

大坂英雄, 藤井英樹, 影山芳郎

1985 年 51 巻 464 号 p. 1182-1190
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1182

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平面壁面噴流中に直径の異なる3種の円柱をそう入し,それに働く流体力,円柱からの放出渦および壁面圧力の変化を円柱そう入位置に対して調べた.その結果,各量は円柱設置以前の速度分布に対応して変化し,岐点圧力や背圧は最大流速位置で最大となる.y_c/d=0.5のC_Dは最小,C_Lは最大となり,またC_Lはすべての条件で正をとる.円柱径によりS_tの値に差があるが,外層では一定値をとる.y_c/d<0.75の範囲では渦放出は認められない

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乱流境界層の中にある角柱に作用する流体力

坂本弘志, 森谷優

1985 年 51 巻 464 号 p. 1191-1199
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1191

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本研究は,乱流境界層の中に直立した正方形断面を有する角柱の流体力に関して実験的研究を行ったものである.角柱の高さ,縦横比および乱流境界層特性を変化させた場合における角柱表面上の時間平均圧力分布を明らかにするとともに平均抗力を統一的に表示する実験式を提示した.また比較的簡便な流体力測定装置を試作し,角柱の縦横比の変化に対する変動抗力,変動揚力およびストローハル数の分布を明らかにすることができた.

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浮力の影響をうける流動場解析のための変分原理と有限要素法

亀ケ谷博, 浅野直輝, 石黒亮二

1985 年 51 巻 464 号 p. 1200-1208
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1200

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熱連成流動場を解析するための変分原理として,浮力を考慮した流動場解析のためのハイブリッド形仮想仕事の原理と,流動を考慮した温度場解析のための変分原理を提案し,その有限要素解析法を述べた.引き続いて両原理の妥当性を検証するために,二次元キャビティ内の強制対流について数値計算し,従来の解と一致することを確かめた.なお流動を考慮した温度場解析のための変分原理から熱エネルギ式が誘導できるので,付録に示した.

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円管内の水力輸送されるあらい球群の浮遊と拡散について

奥田教海, 山岸英明

1985 年 51 巻 464 号 p. 1209-1215
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1209

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内径52mmの循環流路内を水によって運ばれる比重1・5,直径6mmの球群の浮遊と移流拡散の問題を実験的に検討した.個々の球はマルコフ過程に基づく運動を行うと仮定され,球群の運動は二次元的空間内の拡散問題として取扱われた.球と球の衝突の影響を無視できるという条件で拡散方程式の二つの係数を実験によって定めた・その結果浮遊係数と移流拡散係数の問に一定の関係が存在することを見出した.

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流路解法逆問題設計手法を用いた高負荷軸流ガスタービン翼列の開発

橋本啓介, 木村雄吉

1985 年 51 巻 464 号 p. 1216-1224
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1216

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高亜音速領域での高負荷特性に加え,低損失の広範な作動特性,入射角特性を目標として境界層状態の最適化がなされた翼面速度分布を入力条件として改良形流路解法逆問題設計手法を用いた翼形開発が行われた.高速二次元翼列試験結果,設計法の有効性や,一定の空力性能水準にあるaft-loaded通常翼形に比べ優れた翼列特性を確認した.これらの翼列は,軸流ガスタービン段重畳,翼枚数の低減化,部分負荷性能向上を達成可能と思われる.

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低クオリティ二相流用軸流タービンの研究 : 回転翼列の性能

佐藤定男, 垣原恒喜, 野村逸郎

1985 年 51 巻 464 号 p. 1225-1234
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1225

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廃熱回収において,二柏流夕一ビンが熱効率面で他の方式と競争しうる最低限度のタービン効率は50%である.本報は220KWの単段衝動軸流復水式二相流タービンを580Kまでの貯槽温度の熱水で運転した結果について述べている.流体効率はクオリティ,流量,貯槽温度の如何によらず翼入口の液速度を増す方向に変化すると向上し,又高い背圧力でも同様であった.これらを考慮すると50%以上の効率をもつタービンが得られることを指摘した.

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Kullback-Leiblerの情報量によるネゲントロピの拡張の提案 : 第1報,定義およびエクセルギ

佐藤正隆

1985 年 51 巻 464 号 p. 1235-1242
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1235

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著者は以前従来のネゲントロビの定義を変更してエントロビ差による定義を提案したが,これは孤立系に基づくもので,一般の状況下にある系に適用するには更に定義の変更が必要になる.本報ではKullback-Leiblerの情報量による定義を提案し,これによるネゲントロビが正値性や非平衡性,仕事の可能性を表すことを示し,さらにエクセルギを導くことを見た.拡張されたネゲントロビは,その一部として拡張前の懸念を含んでいる.

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円管内流れの凍結閉そくに関する研究

平田哲夫, 石原学

1985 年 51 巻 464 号 p. 1243-1250
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1243

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円管内の流れがripple形状を呈しながら凍結する場合について実験を行い,rippleの波長,縮小部の熱伝達率,管摩擦係数に対する定常状態の実験整理式を示した.また,管入口における流体の総圧を用いて定義したレイノルズ数を導入することにより,凍結閉そくのため流れが停止した場合にも流体力学量を規定出来るようにした.さらに実験整理式の結果を用いて解析を行い,凍結による管路の閉そく条件について明らかにした.

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互いに混ざり合わない流体が存在する密閉容器内の自然対流熱伝達

木村照夫, 部谷尚道, 竹内正紀, 磯見英明

1985 年 51 巻 464 号 p. 1251-1259
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1251

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互いに混ざり合わない流体が存在する密閉容器内の自然対流熱伝達の機構を,界面張力駆動力をも考慮に入れて数値解析した.2種類の流体の組合せを考え,各流体の物性値の組合せが流れ場,温度場におよぼす影響を詳細に示し,その流れ場,温度場のようすと熱伝達機構との関係を明確にした.ちた界面張力駆動力は自然対流に起因する界面流動の方向と対応して界面近傍の循環流の強さを助長あるいは抑制することが明らかとなった.

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開放形円管サイホンの伝熱機構 : 第1報,水作動の場合の流れの可視化の結果

山岸英明, 石黒亮二, 熊田俊明, 花岡裕

1985 年 51 巻 464 号 p. 1260-1268
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1260

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直径10mm,長さ100と150mmの開放形円管サイホン内の流れの可視化を試みた.作動流体には水を用いた.実験は主に層流域で行ったが,従来の報告から予想されたような軸対称流にはならないことが示された.熱流の小さい領域ではサイホン下部によどみ域ができ,上部では管断面の一方の側から流入し,他の側から流出する.熱流が増すとよどみ域が消滅して,管下端付近から上昇流が旋回を始め.やがて管全体に広がることが観察された.

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単一円筒をよぎる液体金属の熱伝達に関する解析 : 非粘性はく離流れモデルの適用

杉山憲一郎, 石黒亮二

1985 年 51 巻 464 号 p. 1269-1276
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1269

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本解析は単一円筒をよぎる液体金属の伝熱特性を明らかにするために行われた.解析の特徴は流れ場として円筒背面に死水域を有する非粘性はく離流れモデルを導入した点にある.本解析結果は,高いレイノルズ数の円筒背面の一部を除き,すでに報告した粘性流で解析および液体ナトリウムの実験値と良い一致を示した.従って,適切な非粘性流れモデルにより液体金属の伝熱特性が予測可能であることが明らかとなった.

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不溶解性2成分混合液体の管内沸騰に関する実験的研究

土方邦夫, 森康夫, 伊藤弘基

1985 年 51 巻 464 号 p. 1277-1284
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1277

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水中にそれと解け合わない低沸点媒体であるR113を微粒子として均一に混入させ,これを片面加熱の長方形流路内で沸騰させた時の伝熱特性について実験的に明らかにした.R113の初期泡は主に壁面上で発生し,そのかく乱効果により熱伝達率はR113混入量にはほとんど依存せず2倍程度まで増加する.更にR113の沸騰量の増加に伴って熱伝達率が増加し沸騰終了後の値の傾向は蒸発管の熱伝達の経験式に一致する.

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水平におかれた含水多孔層の凍結挙動

菅原征洋, 木元浩司, 地主元

1985 年 51 巻 464 号 p. 1285-1289
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1285

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本研究は,空げき部がすべて水で満たされた水平含水多孔層の凍結問題を実験と近似解析によって検討したものであり,未凍結層内の熱移動が伝導伝熱であり,かつ未凍結層内に自然対流が生じた場合には底面温度が約30℃以上であれば,本近似解析結果は凍結挙動をほぼ正確に予測し得るものであることを明らかにしたものであって,底面温度が低い場合の最大密度の影響が大なることも合わせて検討した.

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平板形太陽集熱器の集熱性能の改善 : 対流防止用フィルムの効果

伊藤定祐

1985 年 51 巻 464 号 p. 1290-1296
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1290

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赤外線透過性のよいカバーを1枚または2枚有する集熱器の集熱特性が理論的に解析された.表面カバーとしてガラスまたは白坂ガラス,内部カバーとしてFEPフィルムまたはガラス,集熱面として黒色塗装面または選択吸収面を用いた場合に対して解析結果が得られた.日射強度,集熱板表面温度,カバー問の距離,カバーまたは集熱面の特性などの集熱特性に与える影響が検討された.

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超低カロリガスの燃焼促進に関する研究 : ガス顕熱とふく射エネルギ間の効果的交換方法の応用

越後亮三, 久留須守, 一宮浩市, 吉澤善男

1985 年 51 巻 464 号 p. 1297-1303
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1297

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多孔性固体を使用し.ガス顕熱のふく射エネルギヘの効果的変換を行い,さらに多孔性固体下流側で燃焼用空気を排ガスにて予熱することにより断熱材を使用しない小形の燃焼器を可能にした.都市ガスを使用して希薄混合気の燃焼実験を行った結果,空気過剰率m=9.9(相当発熱量114Kcal/Nm³)というきわめて低い発熱量のガスの燃焼が可能になり,工業的にも非常に有用であることがわかった.

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単発自由噴霧火炎の熱発生率予測に関する研究

小林治樹, 神本武征, 松岡信

1985 年 51 巻 464 号 p. 1304-1311
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1304

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急速圧縮装置内に実現した高温・高圧下の単発自由噴霧火炎を対象とした熱発生率予測モデルを提案した.本モデルは空気導入,混合,熱発生の三つの基本モデルから成り,四つの実験定数を含んでいる.ノズル噴口径や雰囲気状態などを変えた8とおりの条件下で得られた熱発生率の実測値を予測値と比較した結果,拡散燃焼時の熱発生率についてはほぼ満足すべき予測が行えることがわかった.

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メタノール火花点火エンジン排ガス中におけるホルムアルデヒド生成におよぼすNOの影響

矢野利明, 伊藤献一

1985 年 51 巻 464 号 p. 1312-1319
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1312

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簡単化した反応動力学モデル(S-モデル)により,排気系でのメタノールの酸化とホルムアルデヒドの生成に対するNOの効果を検討した.排ガス中のメタノールの酸化はNOとO₂濃度の増加により速くなり,また,O₂の存在はホルムアルデヒドの生成を,NOは消滅を促すことが明らかとなった.理論計算の結果は実験ともよく一致し,NOからNO2への変換反応が末燃両成分の反応挙動に重要な役割をはたしていることが解明された.

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乱流促進体をもつ二次元チャンネル内の乱流予測に関する研究 : 第3報,Large Eddy Simulationの改善および流脈の形成

小林敏雄, 狩野正徳, 石原智男

1985 年 51 巻 464 号 p. 1320-1326
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1320

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Fully developed incompressible turbulent Flow in two-dimensional channel with turbulence promoters has been predicted numerically by large eddy simulation, Parameter C in Smagorinsky model can be assumed constant generally in the range of high Reynolds. In this paper, C is varied with SGS Reynolds number in low Reynolds number region and SGS eddy diffusivity near the solid boundary is considered as a function of the distance from the boundary, the velocity gradient and the molecular viscosity, There improvements of SGS eddy viscosity model and the boundary condition of SGS eddy diffusivity have little effects on the mean velocity distribution, but have a significant effect on distributions of turbulence and turbulent shear stress. Computed streaklines and Strouhal number of vortex shedding behind the turbulence promoter are compared with visual experiments. The Reynolds number in computation is set at 1.1 × 10⁴ and 9000 grid are distributed.

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フロン系冷媒R114の気液共存曲線の測定および臨界定数の決定

東之弘, 上松公彦, 渡部康一

1985 年 51 巻 464 号 p. 1327-1333
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1327

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the measurements of the vapor-liquid coexistence curve in the critical region for R 114 (C₂CL₂F₄) were made by visual observation of the disappearance of the meniscus at the vapor-liquid interface within an optical cell. Twenty-three saturated densities between 410 K and critical temperature were obtained in the range of densities 290 to 894 kg/m³. The experimental errors of temperature and density were estimated within ±0.5%, respectively. On the basis of there results, the critical temperature T_c and the critical density ρ_c for R114 were determined to be 418.78 K and 576 kg/m³, respectively, in consideration of the disappearing meniscus level as well as the intensity of the critical opalescence. The critical pressure p_c for R114 was calculated to be 3.252 Mpa by the available vapor-pressure correlation with the present value of T_c. In addition, the critical exponent β and the low of rectilinear diameter near the critical point were also discussed.

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円柱表面からの熱伝達に及ぼすトリップワイヤの効果 : 第2報,熱伝達特性

藤田秀臣, 高浜平七郎, 川合忠雄

1985 年 51 巻 464 号 p. 1334-1341
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1334

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The heat transfer coefficient distributions around a cylinder attached tripping wires in cross Flow were measured at a Reynold number of R_e=5×10⁴ for various diameters and positions of the wires. The heat transfer coefficient distributions measured could be classified into three patterns, corresponding well to that of the pressure distribution around the cylinder. The mean heat transfer coefficient and drag coefficient of the second pattern showed 20% increase and 50% decrease, respectively, compared with those of the bare cylinder.

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非均一熱負荷を受ける非円形断面流路の伝熱 : 三角形とサイン形断面流路の層流熱伝達特性に関する理論解析

佐藤勲, 黒崎晏夫

1985 年 51 巻 464 号 p. 1342-1348
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1342

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The coolant channels formed by joining together two metal sheets, one or both of which are embossed or corrugated to form a channel shape, have been proposed so far for one of the first walls of a nuclear fusion reactor. This paper deals with the heat transfer of a Flow in triangular ducts or ducts consisting of a flat plate and a sine curve embossed half channel; the walls are partly heated with high fluxes. The effects of secondary Flow, heat conduction within materials and radiation heat exchange among walls each other to laminar convective heat transfer of an asymmetrically heated ducts are theoretically examined. Numerical results show that heat conduction within wall contributes to the increase of heat transfer rate. The factor j/f in the developing region of velocity and temperature fields in obtained to estimate the heat transfer performance.

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凹面に対する固気二相衝突噴流の熱伝達

清水昭比古, 深道健次郎, 長谷川修

1985 年 51 巻 464 号 p. 1349-1354
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1349

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This paper describes an experimental study on impinging jet heat transfer of gaseous solid suspension Flow. Impinging jet is a typical examine of nonstraight Flow wherein heat transfer performance can be improved to a great extant due to the inertia difference between both phases. In the present study, the surface upon which the jet impinges is concaved so that the heat transfer enhancement due to the presence of the suspended solid particles in not confined within somewhat narrower impinging region but in extended to the wall jet region. Experimental results reveal that the observed increase in the convective heat transfer coefficient due to the presence of the solid phase exceeds the usual contribution of the increased heat capacity of the Flowing media and the merit of using the concaved for the heat transfer enhancement is apparent.

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直接噴射式ディーゼル機関における微粒子の排出特性

飯田訓正, 長谷部淳, 佐藤豪

1985 年 51 巻 464 号 p. 1355-1363
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1355

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Reduction of Particulate emissions from diesel in an important theme from the view point of air pollution. Experiments were carried out using a four-stroke single cylinder direct-injection diesel engine. A new method to measure diesel particulates has been developed. Particulates were sampled with a freezing method just behind an exhaust valve and examined through a scanning electron microscope. Shape, structure and the size distribution of particulates obtained with the above method were measured under wide operating conditions. The total mass of particulate emissions was measured using a dilution tunnel sampling system. The heat release processes were analyzed using indicator diagrams ant the relation between burning conditions and particulate emissions was discussed, after systematic experiments under constant revolution speed of 2000rpm for several load and injection timing condition.

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単発自由噴霧火炎の熱発生率予測に関する研究 : 第2報,モデルの改良

張英俊, 神本武征, 小林治樹, 松岡信

1985 年 51 巻 464 号 p. 1364-1367
発行日: 1985/04/25
公開日: 2008/03/28

DOIhttps://doi.org/10.1299/kikaib.51.1364

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A simulation model predicting the heat release rate of a transient free spray flame which was proposed in the previous paper was improved : (1) the break up and evaporation delay was introduced ; (2) the definition of flame region was changed; and (3) the turbulent energy dissipation model was assumed for the combustion after the end of fuel injection. And it was confirmed that the improved model could successfully simulate the rate of heat release of a diesel flame in the quiescent chamber of a rapid compression machine.

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