近畿の産業遺産
Online ISSN : 2435-1342
Print ISSN : 1881-2481
2 巻
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • チョンコ機をめぐって
    石垣 進
    2007 年 2 巻 p. 1-4
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/07/31
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     泉南地域におけるチョンコ機の普及は,1877(明治10)年以降から1900年初頭にかけて,木綿生産額の拡大をもたらした.この地域産業におけるチョンコ機の作業機としての位置づけを行う.遺産として農家の納屋で発見されたチョンコ機を原型に近い形に修復した.産業遺産の修復と保存について,チョンコ機の修復作業の事例を通してニギニ・タギル憲章に依拠して考察した.
  • 庄谷 邦幸
    2007 年 2 巻 p. 5-9
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/05/06
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    長浜市およびその周辺地域(湖北地方)は日本列島の中で交通の要衝でもあり,東海道線と北陸線の接点でもあった.またこの地域は文化遺産も豊富であり,それがよく保存されている.それらを有機的に関連づけて,1980年代に「博物館都市構想」が打ち出され,それを長浜市と市民は具体化させた.本稿では,その構想をさらに発展させ,その他の産業遺産を付加し,新しく結合させる構想を提起したい.
  • 柴田 俊忍
    2007 年 2 巻 p. 10-13
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/07/31
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     高瀬川の水はどこから引かれているのか.京都に来てはじめて高瀬川沿いを歩いたとき,私は勝手な想像をしていた.京都には東から白川,疏水,鴨川,高瀬川,水の殆ど流れていない堀川,等々があるが,その間には川はない.市内に降った雨が地下溝に集められ,それが高瀬川に流れ込んでいるのだろう,と.退職後,日本機械学会から見学会の企画以来が来た.島津製作所の田中耕一氏がノーベル賞を受賞した直後でもあったので,島津創業記念館・高瀬川・三条通の保存建物群,八幡市の流橋・飛行機博物館を見学の対象にした.見学会の企画のために,主として高瀬川について,4月頃から見学会の11月まで,週に1度の割で京都府史料館,府や市の土木課,図書館等へ出かけ資料を収集したり,五條から十条辺りまで高畔川沿いに歩いたりして知識を得ようと試みた.本稿はそのようにして得たことについて述べるものである.
  • 閉山された鉱山の歴史
    2007 年 2 巻 p. 14-16
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/07/31
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     和歌山県打田にある飯盛鉱山はピーク時には年間1192トンの銅を産出した鉱山であったが,採算面で行き詰まり,1968(昭和43)年に閉山した一地方鉱山である.しかし露頭発見から閉山までを知ることができる貴重な鉱山であり,本稿においてその概略を記す.
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