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成田 弘
1985 年 1985 巻 36 号 p.
1-5
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
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鶴田 良助
1985 年 1985 巻 36 号 p.
6-9
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ニカメイガ第2世代の被害予測の可能性を見いだそうとして, 第2世代被害とその周囲10a, 1ha, 4haの水田における第1世代被害との関係を検討した。その結果, 第2世代末期被害茎率とその周囲1ha以上の第1世代末期心枯株率との間には高い相関関係が認められた。これに基づき, 予測しようとする水田の周囲1ha内の第1世代宋期心枯株率3%をもって第2世代の要防除密度とした。また,防除の要否を判定するために行う調査必要筆数は, 許容誤差を比率でε=0.2, 危険率P=0.3の期待精度とすれば, 1ha内から無作為に抽出された5筆でよいと考えられた。
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武田 光能, 鈴木 忠夫
1985 年 1985 巻 36 号 p.
10-13
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
超多収稲の母本品種, 系統のイネカラバエに対する耐虫性について検定した。1983年には, 傷穂率に対する穂当たりの産卵数の影響を評価し, 外国稲を含む圃場検定の問題点を指摘した。1984年には, 傷葉一傷穂率によって検定し, 母本品種・系統の70%近くが耐虫性弱であることを見出し, また, 2化地帯での幼苗接種による蠣化率を指標に用いた温室内における耐虫性検定法について検討した。
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高野 俊昭, 藤崎 祐一郎
1985 年 1985 巻 36 号 p.
14-16
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネヒメハモグリバエ成虫の発生消長調査を1979年から6年間にわたって4月~6月に黄色粘着板トラップを用いて実施したところ, 各年次とも2つのピークが出現し, 第1回目のピークは4月中旬~5月上旬, 第2回目のピークは6月上~ 中旬に現われ, ピーク出現時期には年次変動が認められた.第1回ピークの出現時期とピークの大きさは, 田植時期の成虫密度に大きく関与し.第1世代の被害発生量は, 田植時期の成虫密度に大きく影響を受ける傾町が認められた.また, 第2回ピークの出現時期については, 田植時期 (5月10日) からの有効温量270日度を求めることによって予測が可能と考えられたが.第1回ピーク出現時期の予測については.有効温量だけでは説明できず, 越冬ステージの面からの検討も必要と考えられた.
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城所 隆, 前田 正孝
1985 年 1985 巻 36 号 p.
17-18
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネヒメハモグリバエ幼虫が蛹化までに摂食する葉面積を調べたところ.1葉当たり虫数が1個体では平均0.84cm2.2~3個体では0.72cm2で後者が有意に少なかった.卵や幼虫を水没状態にしても生存率は低下しなかった.卵の密度が高い場合には幼虫期の死亡率が高まった.
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藤崎 祐一郎, 阿部 寛二
1985 年 1985 巻 36 号 p.
19-21
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネヒメハモグリバエの宮城県における越冬態は主として老齢幼虫と蛹であり, 一部では成虫, 卵も認められ, 冬期間も発育を続けていることがわかった。また, 設定温度が1段階 (15℃) のみではあるが, 空気湿度が90%以下ではふ化率が極めて低下することがわかった。
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佐藤 テイ, 安藤 幸夫, 鈴木 忠夫
1985 年 1985 巻 36 号 p.
22-24
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
水稲に対する側条施肥法の一環として農薬入り肥料が開発されたが, 本試験ではイネドロオイムシを対象として, その効果, 作用性について検討した。その結果, 農薬入り肥料の側条施用法は処理12日から効果が現われ, 遅効ではあるが残効は約30日以上も長く持続した。施用の深さは3cmより1.5cmで, 浅い方が効果が高かった。薬害も認められなかった。
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結城 昭一
1985 年 1985 巻 36 号 p.
25-26
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネミズゾウムシの寄主植物に関する野外調査の結果, 新たにイネ科2種 (エゾノサヤヌカグサ, ケイヌビエ) に寄生する幼虫, 土まゆを確認した。また, 従来, 本種の野外における増植は, 寄主植物のほかに停滞水またはそれに準じた水条件が必要とされていたが, 本調査からゆるやかな流れのある水条件でも可能と考えられた。さらに本種の羽化期間の長短は水条件によって左右される。
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鈴木 敏男, 小林 森巳, 小林 雄次郎
1985 年 1985 巻 36 号 p.
27-29
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1984年のイネミズゾウムシ越冬後成虫の飛来による侵入時期は移植1か月後の6月3半向であった。また, 産卵ピークは, 前年と同様に食害ピークより早まり.イネの生育が進むと産卵に不適となることが示唆された。
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永野 敏光, 藤崎 祐一郎, 佐藤 智美, 阿部 寛二
1985 年 1985 巻 36 号 p.
30-31
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネミズゾウムシの幼虫, 蛹が最も強く影響を受けると考えられる5cmの深さの地温と気温の有効積算温度が圃場での発生消長と一致したことにより, 新成虫の羽化時期を気温の有効積算温度から予測する可能性が示唆された。
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遠藤 秀一, 斎藤 隆, 庄司 敬
1985 年 1985 巻 36 号 p.
32-34
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネミズゾウムシに対する育苗箱施用剤の防除効果と薬害及び育苗箱施用に水面施用を組合せた体系処理の防除効果について検討した。移植当日の粒剤育苗箱施用試験では, カルボスルファン粒剤の箱当たり40g, 50g施用, プロパホス粒剤の80g施用, UCJ-0013%粒剤の80g施用は越冬後成虫及び幼虫に対し,.高い防除効果が認められた。カルタップ粒剤の80g施用は越冬後成虫に対する防除効果は劣ったが.幼虫に対し効果が高かった。各薬剤ともイネの生育に影響するような薬害は認められなかった。体系処理による防除試験では, カルタップ粒剤の育苗箱施用とPHC粒剤の水面施用が, 育苗箱施用, 水面施用の単独処理より高い防除効果が認められた。
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小林 森巳, 鈴木 敏男
1985 年 1985 巻 36 号 p.
35-37
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
カルボスルファン粒剤の育苗箱施用の効果は高く実用化しているが, さらに通常施用量の50gに対し.40g施用の減量効果及び薬害の有無について検討した。その結果, 40gは50gよりやや劣るものの.水面施用剤より効果があった。薬害は50, 40gの移植直前施用及び5091日前施用では認められない。50g 2日前施用は移植7日後にやや多く葉枯れが生じたが程度は軽く, その後の生育は正常に経過した。
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高橋 富士男, 永野 敏光, 佐藤 智美
1985 年 1985 巻 36 号 p.
38-40
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1983年に宮城県迫町で多発した斑点米の主因となったカメムシはアカスジメクラガメと推察された。本種による斑点米は玄米の頭頂部が黒変するのが特徴で, イタリアンライグラスの栽培が多発の要因になり得ることがわかった。
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第1報山形県におけるムギ類アブラムシ類の発生実態と発生消長
斎藤 隆, 庄司 敬, 遠藤 秀一, 江口 憲雄
1985 年 1985 巻 36 号 p.
41-44
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1981-'84年にムギ類アブラムシ類の発生実態と主要品種における発生消長調査を実施した。オオムギとコムギに発生したアブラムシはムギヒゲナガアブラムシとムギクビレアプラムシの2種類であった。オオムギでは発生が非常に少なかったが, コムギでは発生が多く, 年次変動が大きかった。アブラムシ類の発生は出穂以前の茎葉ではきわめて少なく, 出穂以降に穗に多数寄生した。発生ピークは出穂後3-4半旬目に現われ, その後は急激に減少した。テントウムシ類, ヒラタアブ類の捕食性天敵はアブラムシ類の発生ピーク時またはそれ以降に発生が増加したが, アブラムシ類の増殖を抑えるほどの発生量ではなかった。アブラムシ類の1穂当たり平均寄生虫数と寄生穂率の間には高い正の相関が認められ, 寄生穂率による審生密度の推定が可能と考えられた。
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第2報コムギアブラムシ類の被害解析
斎藤 隆, 遠藤 秀一, 庄司 敬
1985 年 1985 巻 36 号 p.
45-47
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ハナガサコムギとアオバコムギの2品種について, アブラムシ発生ピーク時の寄生程度別に分けて収量および品質に及ぼす影響を調査した。アブラムシに吸汁されたコムギは粒の肥大が抑制され, 千粒重の低下とくず粒の増加となって現われて, 寄生虫数が多いほど収量が減少した。被害粒は光沢がなくなり, 縦長のやせ細った粒になり, 品種が低下した。粒厚の小さいアオバコムギはハナガサコムギより減収程度が高かった。
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筒井 等, 本間 健平
1985 年 1985 巻 36 号 p.
48-49
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
トウモロコシの生育初期に加害するヤガ科7種より寄生蜂9種.寄生蝿2種が得られた。何れも新寄主の記録である。
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鳥倉 英徳
1985 年 1985 巻 36 号 p.
50-52
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ジャガイモモグリハナバエは, その発生記録からみて, 1930年代には北海道でバレイショを食害していたと考えられる。道北部のバレイショでの産卵, 被害消長の調査結果から, 本種は年2回の発生である事がわかった。第1回目成虫による産卵は, 6月下旬に生育の進んだ株の展開葉の裏面に, 4-7粒の卵塊でなされる6その結果, 7月上旬の被害盛期の被害葉は, 下葉に限られた。産卵株率に較べて被害株率は50%と高かったが, これは幼虫の株間移動によるもので, そのために被害株当たりの被害小葉数は2枚前後と少なかった。
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宮原 義雄
1985 年 1985 巻 36 号 p.
53-55
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
アワノメイガには性比が著しく雌に偏る異常性比現象が見られ.宮城県本吉郡本吉町産虫にはその存在が予想された。そこで、1983年秋.同じ地点から採集した越冬幼虫を供試し, 人工飼料を用いて継代飼育したところ, この現象を確認した。
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3. 2つの飼育法の比較
宮原 義雄
1985 年 1985 巻 36 号 p.
56-57
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
アワノメイガの人工飼料による2つの飼育方法を比較した。すなわち, 全期間大型容器を用いた飼育法と, 前半シャーレ, 後半大型容器による移し替え飼育法について, 飼育虫の羽化率, 発育速度および蠕重を比較したが, 両方法間に有意な差は認められなかった。両飼育法の得失を述べた。
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高野 俊昭
1985 年 1985 巻 36 号 p.
58-59
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宮城県のダイズ平均被害粒率を目的変数, 月ごとの平均気温, 降水量, 日照時数および前年被害粒率を説明変数として, 重回帰式によるマメシンクイガ, ダイズサヤタマバエ, カメムシ類の被害量予察式の作成を試みた。その結果, いずれも寄与率の高い予察式が得られた。この式を用いて玲83年の予測をしたところ, マメシンクイガとカメムシ類は比較的よく適合し, 実用性はあると考えられた。しかしダイズサヤタマバエの適中度は低く。さらに検討が必要と考えられた。
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佐藤 正彦
1985 年 1985 巻 36 号 p.
60-62
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ピレスロイドと有機隣の混合殺虫剤フェンバレレート・MEP水和剤のマメシンクイガに対する防除効果を検討した。その結果, 本剤1,000倍液は残効性にすぐれ, 1回散布で安定した極めて高い防除効果を期待できること・が認められた。また, 同剤2,000倍液および粉剤にもすぐれた防除がうかがわれた。
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早川 博文, 筒井 等, 後藤 千枝
1985 年 1985 巻 36 号 p.
63-65
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
十勝地方において1984年秋に, ダイズにエゾアオカメムシが多発しているのが認められた。本種の発生は畑の周縁部の一部に限られており, 畑に隣接した雑草地で繁殖した個体が移動してきたものと判断された。ダイズの被害粒率は, 寄生の集中した場所では7~20%に達した。
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佐藤 政太郎
1985 年 1985 巻 36 号 p.
66-68
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
フエロモントラップによるハスモンヨトウの誘殺は, 1983年では7月下旬に低い誘殺の山がみられ、9月上旬に大きなピークがあり, 2峰型であった。日別最多誘殺数は79頭, 年間総誘殺数は1,045頭であった。また1984年は8月中旬に大きなピークがあり, 10月中旬にも小さな山がみられ, 2峰型であった。日別最多誘殺数は93頭, 年間総誘殺数は1,472頭であった。
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1.魚粉施用の深さとタネバエの誘引性
早川 博文, 筒井 等, 後藤 千枝
1985 年 1985 巻 36 号 p.
69-70
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
タネバエの誘引性は3, 6, 9cmの間では魚粉施用の深さによる差はみられなかった。しかし12cmの深さでは誘引性は有意に減少した。魚粉施用後の覆土遅延は、タネバエの誘引を著しく助長した。
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堤 正明, 三井 康, 浦上 敦子, 吉川 宏昭
1985 年 1985 巻 36 号 p.
71-73
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
The differences in tolerance of onion varieties to feeding by the onion maggot were successfully tested by the release of reared adults to onion seedlings in vinyl-houses, or to potted onion seedlings in greenhous.
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山田 知明, 松田 石松
1985 年 1985 巻 36 号 p.
74-76
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ダイコンバエの発生は, 北海道でのみ認められていたが1972年に本州では初めて青森県で発生が確認された。1975年から1984年に行った発生分布状況調査の結果.この10年間に僅かではあるが分布地域は拡大したものと考えられた。また, 分布地域拡大の一因として既発生地域から未発生地域への被害根の移動が考えられた。
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筒井 等, 早川 博文, 後藤 千枝, 厚海 忠孝
1985 年 1985 巻 36 号 p.
77-78
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
十勝地方の新得町で, 1984年7月にキクギンウワバ.シロモンヤガを主とした食葉性害虫によるニンジンの被害が見られた。被害発生の原因は, 除草剤散布後にアカザから加害虫が移動したためと判断された。
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筒井 等, 後藤 千枝, 早川 博文
1985 年 1985 巻 36 号 p.
79-80
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1984年7月10日に十勝地方のニンジン畑でタマナヤガによる被害が見られた。加害虫は3~6齢であった。有効積算温量から逆算した産卵日は6月14日頃と推測され, 中国大陸からの低気圧の通過時期と一致した。また, オルトラン1000倍液150
l/10aを散布したところ, 散布翌日に地表に苦悶虫が見られ, 死亡率が高かった。
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早川 博文, 筒井 等, 後藤 千枝
1985 年 1985 巻 36 号 p.
81-82
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
十勝地方において1983年にニンジンに多発したハリガネムシは.トビイロムナボソコメツキであった。加害の主体は前作の牧草に産卵された孵化2年目の幼虫と判断された。後作として栽培されたカボチャには, ハリガネムシの被害はみられなかった。
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鳥倉 英徳
1985 年 1985 巻 36 号 p.
83-86
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
収穫期のカボチャで発見された「コブ果」症状は, 現地での発生状沢および成・幼虫の接種試験からマキバメクラガメの吸汁に伴って起こる事がわかった。肥大期の果実に本種を接種した場合には果皮の隆起はすみやかに激しく現われるのに対し, 熟果では遅く軽症である事, 刺傷付近の細胞が肥大している事および本種の唾腺中に含まれる物質の性質などから考えて, 本症状はマキバメクラガメが吸汁する際に注入される唾液によって起こる局部的な果皮細胞の異常生育に起因すると推定された。
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佐々木 次雄, 本田 雄一
1985 年 1985 巻 36 号 p.
87-89
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Occurrence of Crioceris
qtuatuordecimpanctata on asparagus has been suppressed in ultraviolet absorbing vinyl film greenhouse as compared with an incidence level in a common agricultural vinyl film greenhouse. Suppression of incidence of the beetle resulted in an increased yield of asparagus spears with high quality.
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若公 正義, 小田桐 真理子
1985 年 1985 巻 36 号 p.
90-93
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ナミハダニに対する数種殺ダニ剤の室内における殺虫, 殺卵効力及び圃場での防除効果と捕食性ダニ類への影響を検討した。プリクトランは殺虫, 殺卵力にすぐれ, 圃場での防除効果も高く, カプリダニは一時減少したが絶減には到らなかった。クロフェンテジンは殺成虫力を欠いたが.殺卵力は極めて高く, 圃場では散布後も常時カプリダニがみられ, 長期間ハダニの発生を抑えた。フルバリネート及びフェンプロパスリンの両薬剤は殺卵力に乏しく, 成幼虫に対して殺虫力は認められるが, 忌避作用が強く, 圃場では散布直後にカプリダニは絶滅状態となり, 後期に顕著な再増殖がみられた。
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成田 弘, 大隅 専一
1985 年 1985 巻 36 号 p.
94-96
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1983年から1984年にかけて, モモシンクイガふ化幼虫に対する合成ピレスロイド系殺虫剤など12剤 (うち1剤は2濃度) の単用による残効を検討した。その結果, 残効5日程度の薬剤が2剤, 15~25日が4剤, 30~45日が7剤あり, 同じピレスロイド系でも顕著な差が認められた。また, フェンバレレート・MEP水和剤と4-12式ボルドー液の混用, 近接散布による残効を検討した結果, 混用, 近接散布とも残効は10~15日で, 単用の残効より1/4~1/2に短縮された。フルシトリネート・クロルピリホス水和剤と4-12式ボルドー液との混用では残効15日で, 単用の残効45日より1/3に短縮された。
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小田桐 真理子, 千枝 哲男, 高野 俊昭
1985 年 1985 巻 36 号 p.
97-98
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宮城県南部のりんご園において, 1981年から1984年の4年間, 被覆トラップによりボクトウガの羽化消長を調査した。その結果, 初発は7月1~4半旬, 最盛期は7月5~6半旬, 終息は7月6半旬~8月2半旬であり, 羽化時期は年次によって変動が見られた, 羽化期間は, 羽化時期に低温が続いた1982年は1か月以上と長引いたが, 他の3年は15~20日間の比較的短期間にほとんどが羽化した。
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奥 俊夫
1985 年 1985 巻 36 号 p.
99-102
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In the spotted cutworm,
Xestia c-nigrum Lint-16, there is found a high positive correlation between the pupal weight and forewing length. This may allow to use the forewing length as an index for the body size. Forewing length was compared among adults collected at different places between about 40° and 43° N. In the bivoltine populations widely found, the overwintering generation had longer wing than the first generation. Within the same generation, average wing length increased from north to south. This clinal change may correspond to geographic gradient in temperature which restricts the duration of growing season. However, there were little differences in wing length among adults from different altitudes at about 40°N, in spite of wide altitudinal variation in temperature. A possible explanation for this might be provided by assuning an altitudinal migration of local scale by adults. The univoltine strain obtained at a highland at 40°N was almost identical in size with the bivoltine ones of overwintering generation from similar latitudes.
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奥 俊夫
1985 年 1985 巻 36 号 p.
103-105
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In central Iwate, the summer generation of the spotted cutworm,
Xestia cnigrum Linn, passes six larval instars almost always. Number of instars in the overwintering larvae is more variable, and this makes it difficult to define their overwintering stage. Head capsule measurements showed that they entered hibernation at the stage comparable to the 4th or 5th ins tab, mainly the latter, of the summer generation. Low field temperatures in higher lands between 460 and 700m above sea level did not prevent the larvae to reach this overwintering stage. High mortality of overwintering larvae presumably due to parasitic disease was suggested.
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鳥倉 英徳
1985 年 1985 巻 36 号 p.
106-109
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
北海道北部の草地に多発したギンムジハマキの観察および飼育から, 本種は年1化, 1齢幼虫越冬である事がわかった。越冬幼虫は早春からマメ科牧草やキク科野草などを食害し, 5齢を経て6月中旬頃蛹化する。成虫は7月上旬頃に見られ, イネ科, マメ科牧草などの葉面に産卵するようである。7月上旬, 草地の刈取り作業の際の成虫の飛翔行動などから, その産卵環境を推測した。
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長谷川 勉, 山下 伸夫
1985 年 1985 巻 36 号 p.
110-113
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Semi-field tests were carried out to asses the suppressible effect of the native dung beetle,
Onthophacus lenzii on the emergence of dung-breeding fly,
Musca hervei in both the summer and autumn, 1983. Various sized groups (5, 10, 20 and 40 p airs) of beetles were released to cow dung pats (200 g) with 50 eggs of the fly, respectively.
In general, the higher the releasing density of beetles were, the lesser disappearance rates of the pat and the more decrease in head with of flies were o bserved. Especially the latter trend was more noticeable in the autumn. The number of emerged flies per pat was not influenced by the densities of beetles, and was around 30-40. However, no flies emerged at the highest density of beetles where the pat was almost all buried.
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天野 和宏, 長谷川 勉, 椿 洋一郎
1985 年 1985 巻 36 号 p.
114-115
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Toxicity of permethrin to the horn fly,
Haematobia irr itans (L.) was studied by contact method to insecticide residues, to obtain the fundamental assessment of efficacy of polyvinyl ear tags impregnated with permethrin against the horn fly. The KC-50 (50% knockdown concentration) after half an hour treatment showed 84. 75μ
lm/cm
2. This value was higher than that of BPNIC, and lower than futarthrin and fenitrothion.
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太田 恵二, 嶋田 慶世, 鷲尾 貞夫
1985 年 1985 巻 36 号 p.
116-119
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Climatic effects on the degree of fungus development of the blast fungus of rice cultivar Mutuhikari (susceptible), Reimei (resistant) and Mutuhonami (moderate) estimated by the leaf sheath inoculation technique was analyzed by multiple.regression analysis.
The meteorological factor and the influence term of this factor that effected the degree of fungus development in the host tissues differed from rice cul-tivars. In the case of rice cultivar Mutuhikari, the complex weather index (mean temperature X sunshine/mean wind speed) and mean wind speed were significant. The influence term of the meteorological factor that effected the degree of fungus development was about 9 to 11 days. In the case of rice. cultivar Reimei, the complex weather index was significant and the influence term of this meteorological factor was about 24 to 25days. In the case of rice cultivar Mutuhonami, sunshine and the complex weather index were significant and the influence term of these meteorological factor was about 17 to 24days.
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鈴木 穂積, 藤田 佳克, 園田 亮一
1985 年 1985 巻 36 号 p.
120-121
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
冷水潅概で多発する穂いもち防除の場合, 散布剤の散布間隔は穂ばらみ末期から5日ごと>7日ごと>10日ごと3回散布の順に効果が高い。この効果は葉いもち防除にプロベナゾール粒剤を水面施用した場合よりフサライド粉剤を散布した場合に明瞭である。
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鈴木 穂積, 高橋 昭二, 藤田 佳克, 園田 亮一
1985 年 1985 巻 36 号 p.
122-124
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
いもち病, ごま葉枯病, ばか苗病の種子消毒による効果を籾の胞子形成 (あるいは菌叢発育) と発病苗でみた場合, 前者にそれが顕著にあらわれる。また, 発病苗での消毒効果は調査日が遅れると, いもち病, ごま葉枯病では不完全消毒籾からの二次伝染により, ばか苗病では遅れて発現する徒長苗で発病が増すnなお, ご主葦轄痛でけ爆稲序参バーミキユライトにすると二次伝染が著しく多くなつた。
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阿部 真三, 張 三元, 佐々木 武彦
1985 年 1985 巻 36 号 p.
125-127
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
中国の東北地方で育成された水稲品種のいもち病抵抗性について, 宮城県古川農業試験場で検定を行った。検定した品種の真性抵抗性遺伝子型は, 十型.
Pi-a多型,
Pi-i型,
Pi-k型, およびそれらの組合せと推定され.現在の日本の品種と共通であった。これらの圃場抵抗性は,
Pi-i.またはPi読を持つ品種では日本の品種と同程度であった。しかし, 十型,
Pi-a型の品種では日本の品種より圃場抵抗性が一段と強い結果が得られたがこの結果は吉林省で行われた検定結果と異なっており再検討が必要と考えられた。
中国の東北地方におけるいもち病抵抗性育種を着実に発展させるためには, 圃場抵抗性の強化も重要であり, そのために真性抵抗性を明らかにする上で日本の判別体系を利用出来る可能性が大きいと考えられた。
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佐久間 比路子, 岩野 正敬, 三浦 春夫
1985 年 1985 巻 36 号 p.
128-131
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
形県内において作付品種のいもち病真性抵抗性遺伝子型の単純な地域を2か所, 複雑な地域を4か所選び, 各地域の圃場に, レース判別品種と参考品種としてBL1を加えた計10品種の幼苗を暴露して, 発病苗率と発病に関与したレースを調査した。その結果, 過去5年間の作付品種の抵抗性遺伝子型構成が単純な山形市前明石、藤島町藤島では003と007の2レースが分離されたが, 抵抗性遺伝子型構成の雑雑な新庄市滝の倉, 真室川町下春木など4地域では003,007のほか033、077など多くのレースが分離された。このことから, 作付品種の遺伝子型構成が単純な地域ではレース分布は単純であり, 作付品種の遺伝手型構成が複雑な地域ではレース分布は複雑であることが確認された。
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坪木 和男, 八重樫 博志
1985 年 1985 巻 36 号 p.
132-133
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1982年9月に北海道帯広市で採集したキビのいもち病菌を
Pyriculariapmici HARAと同定した。17種のイネ科植物に対する病原性ならびに菌の交配型について調査した。
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佐々木 次雄, 本田 雄一
1985 年 1985 巻 36 号 p.
134-136
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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Pyricularia zingiberi, causal organism of blast disease of mioga (
Zingiber mioga), sporulated moderately in the dark. Sporulation of the fungus was enhanced by ultraviolet radiation shorter than 380 nm. On the other hand, blue light (390-540 nm) suppressed the sporulation. Incidence of blast disease of mioga was reduced to less than 10% in ultraviolet absorbingvinyl film greenhouse as compared with incidence levels in a common agricultural vinyl film greenhouse.
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鈴木 穂積, 園田 亮一, 藤田 佳克
1985 年 1985 巻 36 号 p.
137-140
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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Rhizopus chinensis菌によるイネの立枯病苗の生育, いもち病抵抗力は移植時の発病程度にしたがって劣ったが, 13℃ の低水温で特に変化することがなかった。
Pythium属菌によるイネの萎凋性立枯病苗は立枯病苗ほど移植時の発病程度の差が, その後の生育やいもち病抵抗力に影響しなかったが, 移植後13℃ の低水温で生育やいもち病抵抗力が著しく低下した。また萎凋性立枯病の箱当たり発生面積率と移植後の生育, 病害抵抗力および収量との関係を調べたところ, 発生面積10%以上で生育, いもち病抵抗力, 精玄米重が低下した。
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本藏 良三, 井上 敵, 及川 俊雄, 阿部 寛二
1985 年 1985 巻 36 号 p.
141-143
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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雪腐黒色小粒菌核病が仙台平野の水出転作オオムギ.コムギに発生した。本病は喧東些以南の平野部では発生しないと考えられていたが仙台平野にも雪腐黒魚か粒菌核病菌が分布していると予想された。
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柳田 駅策
1985 年 1985 巻 36 号 p.
144-145
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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根部からの感染によるダイズ茎疫病はダイズの幼若期ほど発病しやすく被害が大きい。本葉3葉期頃以降の感染では発病は少なく, 被害も殆んどない。しかしこの時期でも根は容易に感染をうけ. 保菌していると考えられる。
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及川 俊雄, 本蔵 良三, 藤崎 祐一郎, 井上 敞
1985 年 1985 巻 36 号 p.
146-148
発行日: 1985/11/10
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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ダイズベと病や紫斑病などの罹病粒以外の腐敗粒から菌を分離した結果.白色菌糸着生粒からは
Fusarim属菌.
Macrophoma属菌が, 茶~黒掲腐敗粒からは
Alternaria属菌が多く分離された。これらの菌を有傷接種すると腐敗粒の発生が再現できた。
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