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小川 奎
1996 年 1996 巻 47 号 p.
1-2
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
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太田 恵二, 藤村 建彦, 松田 正利, 木野田 みはる
1996 年 1996 巻 47 号 p.
3-7
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1995年は青森県においていもち病が多発したが, 各地域における穂いもち発生地点率はBLASTCASTにより算出した感染好適指数60以上の出現率と正の相関があった。1987～1995年の9か年の8月における感染好適指数60以上の出現率は年次間や地点間で有意差が認められ, 1995年8月の平均出現率は約39%で高かった。穂いもち多発地において発生実態調査をしたところ, 穂いもち発病穂率は上位2葉の葉いもち発病葉数と相関が高く, 穂いもちの伝染源として上位2葉の発病程度の重要性が確認された。
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千葉 克彦, 冨永 朋之, 浦川 福一
1996 年 1996 巻 47 号 p.
8-10
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1995年岩手県ではいもち病が多発し, 特に例年発生の少ない県北部で多発した。県北地域ではいもち病圃場抵抗性の弱い品種の作付けが急増したが, それに対して, 葉いもち予防粒剤の施用率が低く, 穂いもちの防除も不十分であるなど, 防除体制が整わなかったことが原因としてあげられた。
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武田 眞一
1996 年 1996 巻 47 号 p.
11-14
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1995年にイネいもち病の「持ち込み」があった地域で, 農家の育苗環境と持ち込み苗の伝染源について調査した。「持ち込み」があった農家の水稲育苗ビニルハウス内外から採集した稲わらや籾がらから, 湿室条件でいもち病菌分生胞子の飛散が確認された。「持ち込み」があった農家の水稲育苗ビニルハウスは, 水稲の育苗後も雨よけホウレンソウ栽培や稲わら, 籾がら保管用として周年被覆状態で使用されており, 内部には稲わらや籾がらが残っていた。また, 水稲育苗ビニルハウスに隣接したビニルハウスなどでは, 家畜の敷わらや野菜栽培用に稲わらや籾がらが乾燥状態で多量に保管されており, これらが伝染源になったと推定された。
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福田 秀樹, 佐山 玲, 鶴田 良助
1996 年 1996 巻 47 号 p.
15-18
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
秋田県で主として使用されている培土を含む6種の土壌を供試し, トリシクラゾール水和剤を育苗箱に灌注した場合の薬害と土壌の関係を検討した。その結果, ベニー培土, 山赤土等の赤土系統の土壌で, 葉先が黄化する薬害が発生した。しかし, 各土壌とも本剤灌注による草丈, 葉令への影響はないと考えられた。薬害は土壌の土色や理化学性と関係が深く, 赤土系統の土壌, CECが約25me/100g以下, および腐埴含量が約4%以下のとき発生しやすい傾向にあった。
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第1報結露計の試作
松橋 正仁, 奥原 邦弘
1996 年 1996 巻 47 号 p.
19-22
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
いもち病発生予察システムを開発するために微気象観測装置の結露計の試作を行なった。試作した結露計はカマボコ型の巻枠に銅線を巻き電気抵抗を利用して結露を観測するもので, 従来使用していた結露計との整合性はあり代替することが可能であった。重量式結露計との整合性はなく代替することは困難であった。すでに確立された予測基準や予察システムを使用する場合は結露計の種類に注意する必要がある。
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辻 英明, 須藤 真紀子, 本藏 良三
1996 年 1996 巻 47 号 p.
23-26
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
稲こうじ病菌の分生胞子懸濁液 (胞子濃度約2×10
8個/m
l) を水田の稲株に噴霧接種し, 発病を調べた。出穂4～40日前の接種によって, 接種株およびその両側の株の約10～98%に発病が認められた。発病程度は, 接種日とその後数日間が低温で, 接種日以降に降雨日が多く, さらに穂ばらみ期に低温で降雨日の多い場合に高かった。この結果から, 本病の発病には, 接種直後および穂ばらみ期の気象条件の影響が大きいと考えられた。
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長田 茂
1996 年 1996 巻 47 号 p.
27-30
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宮城県におけるイネ黄萎病の発病時期および発病穂率と収量との関係について検討した。発病時期と収量との関係では, 発病時期が早いほど収量が低くなった。減収要因は, 登熟歩合の低下が著しかった。発病穂率と収量との関係では, 発病穂率が1%増加する毎に, 1本植の品種ひとめぼれで0.80%, 慣行栽培のササニシキで0.83%と減収率は, ほぼ同率であった。
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阿部 秀夫, 相馬 潤, 柳沢 朗, 吉見 今朝春, 向原 元美
1996 年 1996 巻 47 号 p.
31-33
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
秋播コムギ品種の赤かび病に対する抵抗性検定は, 灌水ハウス法と
Fusarium grauinearumの分生子を用いた接種袋掛け法または濃厚液接種法を組合わせることによって可能である。この検定法は
F.culmorunzおよび
F.avenaceumに対する品種の反応とも一致することから, 本病の主要な3種類の病原菌に適用できる。
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2. 症状および被害
鳥倉 英徳
1996 年 1996 巻 47 号 p.
34-38
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
“Kasuri-ha” syndrome of winter wheat was characterized by many thin yellowstreaks of flag-leaf and its sheath. It was observed from the flowering stage to the ripening stage, and was frequently accompanied with brown head and stalk. The wheat with those symptoms was lower in height, and those grains thicker than 2.2mm were fewer and lighter than the healthy ones. The number and the weight of those good grain was reduced to 70% of the healthy ones respectively, and the total damage caused by the syndrome was calculated to be about 50%.
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本藏 良三, 長田 茂, 高橋 智恵子
1996 年 1996 巻 47 号 p.
39-41
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宮城県本吉地方でオオムギ縞萎縮病が1986年頃から多発するようになり, 従来実質的な被害はないと言われていた六条大麦 (ミノリムギ) に大きな被害を生じている。単位面積当りの穂数, 粒数の減少と粒厚の低下が著しく, 多発地では約50～75%もの減収が認められた。
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高橋 智恵子, 菊田 明実, 小野寺 和英
1996 年 1996 巻 47 号 p.
42-44
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宮城県本吉地方の六条大麦 (ミノリムギ) に縞萎縮病が多発しているので, 耕種的防除法を検討した.その結果, 深耕して適期に播種し, 春先に追肥すると減収被害の軽減に効果的であった。
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菅原 幸哉, 安藤 禎子, 中島 隆, 小林 喜六, 生越 明
1996 年 1996 巻 47 号 p.
45-47
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Fifteen soybean cultivars were tested for the resistance to
Phialophora gregata f. sp.
sojae and reaction to gregatin A. In the plants treated with gregatin A (0, 6.25, 12.5 and 25ppm), internal stem browning similar to the symptom of
P. gregata infection was observed. The differences in cultivars, concentrations of gregation A, and their interaction had significant effect on the progress of stem browning. However, there was no relationships between resistance to
P. gregata and reaction to gregation A.
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本多 健一郎, 兼松 誠司, 御子柴 義郎, 宮井 俊一
1996 年 1996 巻 47 号 p.
48-51
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Occurrence of two strains of soybean dwarf virus (SDV-YS and SDV-YP), which are transmitted by
Aulacorthum solani and
Acyrthosiphon pisum respectively, was confirmed in soybean fields in Morioka City by aphid transmission experiments and triple-antibody sandwich enzyme-linked immunosorbent assays (TAS-ELISA) using monoclonal antibodies, in 1993 to 1995. By TAS-ELISA it was shown that 61.7 to 92.5% of diseased plants were infected with SDV-YP and 2.5 to 30.0% were infected with SDV-YS. Double infection of two strains was observed on up to 1.7% of diseased plants. Neither SDV-YS nor SDV-YP could be detected from 5.0 to 10.0% of diseased plants showing typical symptoms induced by SDV infection. These plants were supposedly infected with new strains of SDV not described yet.
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高桑 亮
1996 年 1996 巻 47 号 p.
52-54
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Cercospora leaf spot of Sugar Beet is one of important diseases in Hokkaido. Analitical studies on its occurrence at 3 locations in twenty-five years from 1970 to 1995 were carried out. The sequence of the disease varied with year and location. The degrees of disease incidence in recent 5 years were generally low. The correlation between disease incidence and temperature was not significantly observed. However, the influence of humidity was suggested. The fungicides dramatically changed in kind. The new fungicides belonging to DMI showed the excellent protective ability.
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及川 健, 荒井 茂充
1996 年 1996 巻 47 号 p.
55-58
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
過去にナガイモの栽培歴のない圃場で茎葉野菜類, 根菜類及び緑肥作物を組合わせた輪作体系区を設置し, その前後作のナガイモ根腐病の発生推移を7年間調査した。連作に伴う根腐病の発生程度からナガイモの連作は3年が限度であり, ダイコン, ニンジン等の根腐病菌感受性作物を前作に導入した場合には, 連作年数はさらに短縮する必要があると認められた。根腐病を回避する輪作体系として, ネギ類等の非感受性作物を2～3年導入した体系が有効であり, また, 輪作作物導入の開始年を決定する目安として, 前年のナガイモ根腐病発生程度から当年発生程度を予測することが可能である。
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白川 隆, 保坂 学, 堀内 誠三
1996 年 1996 巻 47 号 p.
59-61
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
A disease similar to bacterial spot was found on Japanese hornwort cultivated in open field at Iwate town, Iwate prefecture. Diseased plants developed irregularly shaped brown spot on leaves. When causal agent infected from leaf edge, V-shaped brown lesions were occasionally developed along veins. These symptoms were revealed on the host plants by the artificial inoculation with bacterial isolates obtained from fresh lesions. These bacteria were identified as
Pseudomonas viridifflava (Burkholder 1930) Dowson 1939 on the basis of their bacteriological properties. This is the first report for this bacterium to attack Japanese hornwort.
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尾崎 克己, 白川 隆
1996 年 1996 巻 47 号 p.
62-64
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Fifteen isolates of
Fulvia fulva, collected from Iwate prefecture, were identified as race1·2·3, according to Day's system. The two breeding stocks “Tomato Ano Nal and Na2” were found to be resistant to race 1·2·3.
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平子 喜一, 今泉 光代
1996 年 1996 巻 47 号 p.
65-68
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
福島県内のイチゴから分離された炭そ病菌24菌株について, 病原性, 菌そうの生育・色, 分生胞子の形成量・形態および子のう殻形成の有無などの諸性質を検討した。この結果, 県内で発生しているイチゴ炭そ病の病原菌として,
Glomerella cingulata (不完全時代
Colletotrichum gloeosporioides) および
Colletotrichum acutatumの存在が明らかになった。
C.acutatumによる炭そ病の発生は今回初めて確認された。
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今泉 光代, 平子 喜一
1996 年 1996 巻 47 号 p.
69-71
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イチゴ萎ちょう病は, 太陽熱を利用した土壌消毒で防除が可能であった。畑状態でも湛水状態でも防除効果が認められたが, 湛水状態でより効果が高かった。処理期間は30日以上が望ましい。
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長田 茂, 笹原 剛志
1996 年 1996 巻 47 号 p.
72-74
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1995年9月に宮城県岩沼市のメロン栽培ハウスにおいて,
Monosporascns cannonballusによるメロソ黒点根腐病が, 宮城県で初めて確認された。周辺地域を調査したところ, ほぼすべてのハウスで発生が確認され, 発病株率が80%を越えるほ場も認められた。発病は収穫期に近づくほど急激に多くなった。
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堀田 治邦, 児玉 不二雄
1996 年 1996 巻 47 号 p.
75-77
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In 1994, a disease indicated as bud rot was detected on chrysanthemum in Hokkaido district in Japan. The diseased buds were covered with dark brown lesion in which orange sporodochia appeared.
Fusarium isolates collected from diseased plants produced macroconidia which were very long, slender, and thin-walled. The basal cell of macroconidia was notched or foot-shaped. No isolates produced chlamydospores. The fungus was pathogenic to both chrysanthemum and wheat. Thus, the fungus causing the disease was identified as
Fusarium avenaceum (Fr.) Sacc. This is the first report of bud rot disease of chrysanthemum in Japan.
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浅利 正義, 水野 昇
1996 年 1996 巻 47 号 p.
78-81
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ニセアカシア樹におけるリンゴ炭そ病菌の分生胞子飛散消長を調査した。その結果, 分生胞子の飛散は6月上旬から9月中旬の期間に認められ, 飛散ピークは6月中旬頃であった。また, 分生胞子飛散開始時期はニセアカシア樹の開花時期とほぼ一致した。
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吉田 幸二, 斉藤 太住, 佐野 輝男, 伊藤 伝, 須崎 浩一
1996 年 1996 巻 47 号 p.
82-84
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
DIG標識RNAプローブを用いたリンゴさび果ウイロイド (ASSVd) の遺伝子診断法の実用性について検討した。ASSVd感染リンゴ樹を用いて, 樹皮, 葉柄, 葉, 果皮の各部位からの検出を行ったところ, いずれもASSVd陽性の強いシグナルが検出された。また, 盛岡支場保存のASSVd感染樹 (9分離株) についても同様に検出を行ったところ, 樹皮から抽出した核酸試料を用いた場合は, いずれも強いシグナルが検出されたが, 葉からの核酸試料では, 感染樹間で検出感度に差が認められた。
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阿部 喜充, 安部 充, 林 重昭, 尾形 正
1996 年 1996 巻 47 号 p.
85-87
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
福島県において, 1995年にカキ円星落葉病が多発した。そこで, この被害実態を調査し発病の原因について検討した。その結果, 6月中旬から7月上旬に感染に好適な気象であったことに加え, 感染時期の防除が不十分であったため, 広域的な発生が認められた。また, 例年では10月に入ってから病斑が認められるが, 1995年は9月中旬という早い時期に一斉に発病したため, 果実の早期軟化や落果を引き起こし, 被害が甚大になったと推察された。
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吉田 隆延, 野村 良邦, 清水 啓
1996 年 1996 巻 47 号 p.
88-90
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ダイズシストセンチュウの卵寄生菌
Fusariumn oxysporum H2-09菌株は, PSA培地での発育適温が22.5～32.5℃で, 最適温度は27.5℃付近であり, 発育適pHは5.5～10.0であった。本菌はPS液体培地で27.5℃で振とう培養すると3日以降2～4×10
8個/m
lの菌体 (bud-cell) を形成した。本菌は, 野菜や豆類などの25作物に対して病原性が認められなかった。
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鶴田 良助
1996 年 1996 巻 47 号 p.
91-94
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
折衷直播田における害虫の発生実態を明らかにするため, 折衷直播田と機械移植田との害虫発生状況を3ケ年間比較調査した。その結果, 折衷直播田における重要害虫は, 生育初期はイネミズゾウムシとイネミギワバエで, 生育中期以降はセジロウンカであった。とくに, イネミズゾウムシ, イネミギワバエはイネの出芽直後から加害するため生育に及ぼす影響が大きいと推定された。また, セジロウンカは海外飛来性のため発生に年次変動はあるが, 折衷直播田は生育が遅れ, 葉色が濃く推移することから, 多飛来年には集中加害を受けるおそれががあると考えられた。
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櫻井 晃治
1996 年 1996 巻 47 号 p.
95-97
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宮城県では1994年に, 1989年に次ぐツマグロヨコバイの多発生がみられたので, 発生実態と多発要因を解析した。発生には地域差が認あられ, 県の中, 南部地域で多く, 北部地域では少なかった。多発圃場では吸汁害によるイネ上位葉の黄化現象が目立った。暖冬傾向にある1990年以降の発生は, 夏期間の気温との間に正の相関関係が認められた。また, 夏期が高温に経過したため, 一部で発生が一世代多くなったと推測された。
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城所 隆
1996 年 1996 巻 47 号 p.
98-100
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宮城県松島町の松島湾内で, 1995年9月23日にイチモンジセセリ第2世代成虫の移動とみられる現象を観察した。観察した個体数は約2時間の間に13個体で, 大部分は南西方向へ飛翔していた。
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菅野 紘男
1996 年 1996 巻 47 号 p.
101-104
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
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岡田 浩明
1996 年 1996 巻 47 号 p.
105-106
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
The effects of the difference in initial population densities of
Meloidogyne arenaria on the yield and growth of a soybean plant, cv. Suzuyutaka was examined in pot experiments. The analysis of the effects was made by fitting the Seinhorst's equation to the density-yield (growth) relationship. For both of the yield and growth, the tolerance limit was estimated to be 0.16 juveniles per g of dried soil, and the minimum yield (growth) to be 0.78 of the maximum yield at densities more than 10 juveniles per g of dried soil. The root-knot index number became large as the initial population density rose.
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柿崎 昌志
1996 年 1996 巻 47 号 p.
107-110
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1990～94年に黄色粘着板よラップを用いてさやえんどう圃場に発生するヒラズハナアザミウマの誘引消長と被害消長を調査した。誘引数のピークは7月中～8月中旬にみられ, 同時に被害も多くなった。高さ120～130cmに設置した黄色粘着板トラップによる半旬雌誘引数が, 持続して5～6頭以上になると, 被害果率が上昇し, 被害多発時期の初め, ピークおよび終わりなどを把握するのに有効と考えられた。しかし, 誘引数から被害率を推定することはできなかった。
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柿崎 昌志
1996 年 1996 巻 47 号 p.
111-113
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
近紫外線カットフィルムを屋根部分に使用した雨よけハウス栽培は, ヒラズハナアザミウマによるさやえんどうでの被害多発生期において被害果率を普通フィルムの
1/
3～
1/
4程度に抑え, いずれの年次にも安定した被害防止効果が認められた。この効果はヒラズハナアザミウマの多発生条件下でも高かった。側面を不織布資材で覆う効果は明瞭ではなかった。
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柿崎 昌志
1996 年 1996 巻 47 号 p.
114-117
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
さやえんどうのヒラズハナアザミウマに対して, シルバーポリフィルムのマルチ処理は, 忌避効果および被害防止効果のあることが認められ, その効果はマルチ面からおよそ30cm～1.2mの高さであると考えられる。本マルチの単独処理の被害防止効果は小さいが, 生育期前半に薬剤散布と併用することにより十分な効果をあげることが認められた。
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岩崎 暁生, 古川 勝弘
1996 年 1996 巻 47 号 p.
118-121
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
A release experiment of adult tarnished plant bug,
Lygus rugulipennis Poppius, to adzuki bean,
Phaseolus angularis L. showed that the bug injures the bean seeds with stinging marks on them. Seeds harvested from four crop fields were examined, and 4 to 12% of them were recognized as injured. In addition, results of these experiment and examinations suggested that feeding by the bug caused not only stinging marks on seeds but also shriveled seeds.
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野田 隆志, 宮井 俊一, 小西 和彦
1996 年 1996 巻 47 号 p.
122-124
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
青森県六戸町, 岩手県盛岡市および北上市, 秋田県秋田市のキャベツ畑においてコナガの寄生蜂相を調査した。その結果, 一次寄生蜂としてヒメバチ科5種, コマユバチ科2種, ヒメコバチ科1種, タマゴヤドリコバチ科1種の計9種を確認した。この内, 全調査地で記録されたのはコナガチビヒメバチ
Diadromus subtilicornisとコナガサムライコマユバチ
Cotesia plutellaeの2種であった。
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水越 亨, 中川 玲二
1996 年 1996 巻 47 号 p.
125-128
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Susceptibility of the diamondback moth,
Plutella xylostella, to seven
Bacillus thuringiensis products (BT) and five conventional insecticides was evaluated by the field test and laboratory assay at Oono of Oshima district in 1995. In field test, the effect of BT products of dead-spore formulation was more effective than that of the spore and crystal formulation products. Laboratory assay was conducted by the application method using the 2nd and 3rd instar larve collected from cruciferous crops. LC
50 values of BT products were in the range from 1.3 to 5.2ppm, but the value of chlorfluazron and a mixture of fenvalerate and malathion was 646 and 60 ppm, respectively.
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岡崎 一博, 大谷 裕行, 中村 淳, 佐藤 力郎, 芦立 正雄
1996 年 1996 巻 47 号 p.
129-133
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
福島県ではこれまで見られなかったハスモンヨトウによる大きな被害が, 1991年8月以降, 施設園芸地帯で認められるようになった。そこで, 1992年から1995年にかけて浜通り地方での本種の発生実態を調査した。その結果, いわき市のイチゴ施設内で越冬していることが確認された。また, 当初発生の少なかった浜通り北部の園芸地帯でも, 年々被害が増加する傾向が見られた。さらに, 1995年には, 浜通り北部でも施設越冬の可能性が示された。浜通り地方での被害および分布域の北上には, 施設内での越冬が重要な役割をしていることが示唆された。
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佐々木 正剛, 佐藤 力郎
1996 年 1996 巻 47 号 p.
134-136
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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福島県におけるカキクダアザミウマの殺虫剤による防除適期は, 展葉期 (平年5月10日頃), 落花直後 (6月20日頃), 第1世代成虫の発生盛期 (7月10日頃および7月20日頃) の4回と考えられた。展葉期の防除により, 越冬世代成虫による被害葉の発生が抑えられた。また落花直後の防除により, 主に第1世代幼虫による果実被害が軽減され, さらに7月10日頃および7月20日頃の2回の防除により, 果実被害は収穫期まで低く抑えられた。第2世代幼虫および成虫によるカキの被害はほとんど発生しないため, 防除の必要はないと考えられた。
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小島 喬, 阿部 喜充, 阿部 憲義, 大原 堆司, 大谷 裕行, 佐々木 正剛
1996 年 1996 巻 47 号 p.
137-139
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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カキクダアザミウマは福島県においては昭和63年に初めて確認され, その後平成7年まで県の大部分に拡大がみられている。中通り地方では, 年10～20kmの拡大が考えられ, 移動距離はこれ以上と思われる。トラヅプによる越冬成虫の捕獲は展葉期から5月中旬に見られ, この時期に新梢葉への寄生が見られた。新成虫の捕獲は6～8月に見られ, 果実への加害は幼果の時期から7月末にかけて増加した。
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舟山 健
1996 年 1996 巻 47 号 p.
140-142
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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The ‘Fuji’ apple fruit was sucked remarkably by the adult of brown marmorated stink bug
Halyomorpha mista in early to mid August, and was most susceptible to sucking injury during the term as fruit thickening period. The feeding marks i sucked fruit were difficult to distinguish in this term, but the injury was observed cleary as hollow with dark green peel, and flesh beneath the hollow discolored brown with loose sponge.
The feeding corn was observed on the hollow, even if salivary seath was difficult to search in the spongy flesh.
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渡辺 和弘
1996 年 1996 巻 47 号 p.
143-144
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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オウトウでのカメムシ類放飼試験の結果, コアオメクラガメ幼虫はオウトウの新葉と幼果を吸汁加害し, また成虫は新葉は加害せず, 幼果と成熟果を加害した。幼果の吸汁痕は果実肥大とともに凹凸症状となった。クサギカメムシ成虫は, 新葉は加害せず, 幼果, 成熟果を激しく加害した。吸汁痕は褐色を呈し, 陥没し, 被害果のほとんどは成熟期までに落果した。
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大久保 利道
1996 年 1996 巻 47 号 p.
145-148
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
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1993年に十勝農業試験場のテニスコート横にエゾギングチの集団巣を発見した。調査した結果, カラマツイトビキハマキ, ウスギンツトガ, クロフタオビツトガ, フタテンツヅリガおよびヨコスジヨトウの成虫が本蜂の狩猟対象であった。1雌が1巣当たり育房を13～21個造り, 1育房当たり平均7頭の蛾を貯えることから, 1巣につき90～140匹の小蛾を狩る有用な天敵と推定された。
餌を運搬する方法は従来観察されていた腹合わせの場合の他に背中側から抱えるようにして運ぶ場合の2種類が観察された。地上に降りて歩く場合は中脚の頸節に引っかけるようにして餌を運ぶため, 途中で餌が放置される事例が観察された。
巣の閉鎖行動は頭で巣口を塞ぐ場合と土粒で塞ぐ場合の2種類が確認された。
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早川 博文
1996 年 1996 巻 47 号 p.
149-150
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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A total of 215 tabanid flies belonging to 18 species were collected from one tethered cattle in a pasture surrounded forest on the outskirts of Morioka City in Iwate Prefecture.
Tabanus nipponicus and
Hybomitra jersey were predominant occupying 26.5% and 20.0% of the total, respectively. Two peaks of infestation were observe from middle to late June and from early to late August, with reaching 40 flies in 15 minutes at the highest time.
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早川 博文
1996 年 1996 巻 47 号 p.
151-152
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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A total of 127 tabanid flies belonging to 14 species were collected from one tethered cattle in a Prefectural Taneyama Pasture at Sumita-machi in Iwate Prefecture. The most dominant species was
Tabanus nipponicus, followed by
Hirosia humilis, occupying 51.8% and 13.4% of the total, respectively. Seasonally, one peak of infestation was observed at around middle August with reaching 43 flies in 15 minutes at the highest time.
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早川 博文
1996 年 1996 巻 47 号 p.
153-155
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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A total of 23 species of dung beetles were collected in a pasture on Kitakami Heights at Sotoyama, Tamayama-mura in Iwate Prefecture. The most dominant species was Caccobius jessoensis occupying 50.3% of the total, followed by
Aphodius haroldianus 14.9% and
C. suzukii 9.6%.
Onthophagus lenzii, one of the most promising species for burying cattle dung, accounted for only 0.1%. Seasonally, dung beetles appeared from middle May to middle October with the highest peak at late July.
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1996 年 1996 巻 47 号 p.
156-167
発行日: 1996/11/30
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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