北関東医学

舌運動機能の検討

健常者の舌最大可動域の測定

茂木健司, 笹岡邦典, 根岸明秀, 佐々木真一

2002 年 52 巻 4 号 p. 237-241
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.237

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【背景・目的】舌小帯肥厚症などの疾患の診断, それらの疾患に対する手術や治療効果の客観的評価のために, 舌可動域測定器を開発し, 自発的舌最大前方可動域を検討する.【対象と方法】舌可動域測定器を開発する.次に健常成人19名を対象とし, 本装置により舌の可動域を測定する.一方, Martin式生体計測器を用いて被験者の身長, 最大頭長, 全頭高, 頬骨弓幅の測定を行う.【結論】独自の舌可動域測定器を開発した.本装置による健常成人19名についての平均自発的舌最大前方可動域は最小21mm, 最大39mm, 平均(28.8±5.4)mmであった.この値と各種生体計測値との問の関連性については, 身長, 頬骨弓幅との間に正の相関関係が認められた(危険率5%).【結果】自発的舌最大前方可動域は平均(28.8±5.4)mmであった.各種生体計測値との間の関連では身長, 頬骨弓幅との間に正の相関関係が認められた (危険率5%).【結語】1.舌可動域測定器を開発した.2.健常成人19名の自発的舌最大前方可動域は(28.8±5.4)mmであった.3.自発的舌最大前方可動域と身長, 頬骨弓幅との問に正の相関関係が認められた(危険率5%).

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神経難病医療ネットワークにおける難病医療専門員のコーディネート機能

牛込三和子, 友松幸子, 佐々木馨子, 飯田苗恵, 岡本幸市, 依田裕子, 小林良清, 早乙女千恵子

2002 年 52 巻 4 号 p. 243-252
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.243

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【背景と目的】1999年開始の群馬県神経難病医療ネットワーク推進事業において, 本事業拠点病院の群馬大学医学部附属病院神経内科外来に配置された神経難病医療専門員 (看護師) の活動を分析し, 難病医療専門員の調整機能を類型化することを目的とする.【対象と方法】2年間の活動記録類を資料とし, 事例毎に内容をコード化し, 類似性を基に集計, 整理・分類した.【結果と結論】神経難病医療専門員は療養者・家族, 保健師, 医師等から, 療養者244人について601件の相談があり支援していた.その調整機能は, 療養相談・指導, 療養者の受入施設確保調整, 拠点病院受診者フォローアップ, 保健所における難病療養者フォローアップの支援, 地域ケア力向上のための調査・研究・研修, に類型化された.拠点病院神経内科外来に配置された難病医療専門員の活動は, 神経難病医療ネットワークが難病療養者のニーズに対応するシステムとして, 有効に機能していくことを強化している.

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Effects of Differentiation-Inducing Factor-1 (DIF-1) of Dictyostelium discoideum on Bacteria, Fungi, and an Influenza Virus

Masako Kuno, Masako Shimakura, Yousuke Furuta, Nobuo Terashima, Kohei ...

2002 年 52 巻 4 号 p. 253-256
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.253

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Background & Aims : Differentiation-inducing factor-1 (DIF-1) is a small lipophilic substance that induces stalk cell differentiation in the cellular mold Dictyostelium discoideum. It has been shown that DIF-1 has an anti-tumor activity in mammalian cells. In the present study, we examined the effects of DIF-1 on the growth of some bacteria, fungi, and an influenza virus.
Method : We used in vitro systems for the assay for growth of microorganisms.
Results : DIF-1 did not show marked effect on the bacteria and fungi tested. Interestingly, DIF-1 inhibited viral plaque formation in its host Madin-Darby canine kidney (MDCK) cells in a dose dependent manner and IC₅₀was 18μM. DIF-1 also inhibited the growth of MDCK cells and IC₅₀ was 30μM.
Conclusions : These results indicate that DIF-1 or its analogs may be utilized as a tool for the analysis of virus functions.

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乳癌における内視鏡補助下乳腺部分切除のわれわれの経験

内田信之, 塩島正之, 笹本肇, 家田敬輔, 浅尾高行, 桑野博行

2002 年 52 巻 4 号 p. 257-260
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.257

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【背景, 目的】当院では5例の乳癌患者に対し, 乳輪下アプローチ方による内視鏡補助下乳腺部分切除を行った.これらの経験をもとに内視鏡補助下乳腺部分切除の問題点を検討した.【結果】内視鏡手術を乳癌手術に導入することで, 創をより小さく, より目立たなくすることが可能になった.ただしその問題点として, 皮弁の厚さが不均一になりやすいこと, 大胸筋膜下の剥離が盲目的になりやすいことがあげられた.【結語】これらを解決する方法として重要なことは, 病変の位置に応じた内視鏡の使用と, 筋膜下の十分な剥離である.

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室内環境整備に関する基礎研究

一般家庭の室内塵埃, ダニの季節変動とその除去に関する調査

宮崎有紀子, 佐藤由美, 大野絢子

2002 年 52 巻 4 号 p. 261-266
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.261

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【背景・目的】室内環境の清潔保持は, 健康な生活を営むために重要である.その方策を立てるため, 室内の塵埃量やダニ抗原量の季節変動, 床材の種類とコナダニ(ダニ)数, 適切な塵埃除去等を検討した.【対象と方法】室内の塵埃量とダニ抗原量の測定は, 電気掃除機及びACAREX testによって行い, 塵埃中のダニ数測定は実体顕微鏡によって行った.【結果】室内塵埃量は冬季から春季にかけて増加し, 塵埃中のダニ抗原量は秋期に増加した.ダニは絨毯敷き詰めの部屋に多くみられ, 板敷きでも清掃しない部屋には多かった.電気掃除機による塵埃除去効率は, 床材の種類で大きく異なり, また掃除機の使用法が塵埃除去効率をあげるために重要と思われた.【結語】室内の清潔を保つためには, 塵埃やダニ抗原量を減らすことが重要である.今回得られたデータを活用した環境整備マニュアルを作成し, 学生や地域住民に対する環境整備教育に使用する予定である.

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集合管癌(Bellini管癌)の一例

小池秀和, 武井智幸, 大竹伸明, 真下正道, 鈴木和浩, 山中英寿

2002 年 52 巻 4 号 p. 267-270
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.267

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75歳男性.便秘にて当院外科を受診し, 尿潜血, 膿尿を指摘され当科紹介となる.超音波検査, DIP, CTより左腎腫瘍とし左根治的腎摘除術施行したが, 特異な臨床像, 組織像より集合管癌(Bellini管癌) pT3a pNOpMOと診断した.集合管癌は比較的若年発症が多いと言われているが自験例は高齢であった.本症の予後は不良であり, 自験例も手術後約2ヶ月目で腰椎転移出現し, 約6ヶ月目で癌死した.

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原発性陰嚢内硬化性脂肪肉芽腫

手術的摘除例と自然消退例

小野芳啓, 深堀能立, 鈴木和浩, 山中英壽, 真下正道, 関原哲夫, 猿木和久, 松本和久, 林雅道, 古作望, 矢嶋 ...

2002 年 52 巻 4 号 p. 271-277
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.271

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原発性陰嚢内硬化性脂肪肉芽腫の手術的摘除例と自然消退例について報告する.症例1 : 44歳男性, 陰茎基部にY字型腫瘤を認め腰椎麻酔下に摘除術を施行.症例2: 32歳男性, 陰茎基部正中に球形の腫瘤を認め局所浸潤麻酔下に摘除術を施行.症例3: 40歳男性, 陰茎基部にY字型腫瘤を認め抗生剤と消炎酵素剤の投与により約5週間で消退.症例4 : 52歳男性, 陰茎基部の左右非対称性Y字型腫瘤を認め4週間の様子観察にて完全に消退.病理組織学的に症例1, 症例2ともに典型的な硬化性脂肪肉芽腫の像であり, 症例2では一部にカンジダと桿菌を認めた.本疾患は比較的稀であるが, 陰茎基部陰嚢内でY字型の腫瘤を形成し著明な増大期を経た後に2～3ヶ月の全経過で自然消退に至ることが特徴的な臨床像である.本邦においては男子外陰部硬化性脂肪肉芽腫として196例の発症を数え, 現在までに未集計のものについて一覧で示した.

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膀胱平滑筋肉腫の一例

河野真意, 松井博, 山本巧, 小野芳啓, 深堀能立, 黒川公平, 鈴木和浩, 山中英壽, 鈴木慶二

2002 年 52 巻 4 号 p. 279-282
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.279

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症例は51歳男性, 排尿時痛を主訴に当科を初診した.膀胱内視鏡にて膀胱頂部に非乳頭状広基性腫瘍を認めた.CT, MRIにて長径3cmの浸潤型膀胱腫瘍を認め, 遠隔転移は認めなかった.膀胱生検を施行したところ平滑筋肉腫が疑われた.局所進展の制御目的に両側上膀胱動脈からシスプラチン注入療法と動脈塞栓療法を施行した後, 根治的膀胱全摘除術及び自排尿型代用膀胱造設術を行った.術後診断は膀胱原発平滑筋肉腫pT2, pNO, MOであった.術後経過は良好で12ヶ月後の現在, 再発転移の所見を認めていない.平滑筋肉腫は膀胱腫瘍では比較的稀な組織型であり本邦報告例を集計し検討した.

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Collagenous Colitis

Shinji Takahashi, Akira Sugita, Yutaka Tsutsumi, Yoshitaka Fukuda, Aki ...

2002 年 52 巻 4 号 p. 283-285
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.283

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We report a case of 76-year-old male with a complaint of watery diarrhea due to collagenous colitis. Biopsy specimens from the sigmoid colon showed a thick subepithelial collagen band, which were immunoreactive for collagen types 1, 3, 5 and 6. We started salazopyrine as the treatment of collagenous colitis but observed no effect, then changed to prednisolone 30mg per day. After the treatment with prednisolone, his symptoms had completely improved. The results of this case suggest that prednisolone may be useful and can lead to the complete remission in the treatment of collagenous colitis.

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放射線誘発アポトーシスと癌治療

長谷川正俊

2002 年 52 巻 4 号 p. 287-289
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.287

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小児外科の現況と展望

特に大学病院における移植外科を含む小児外科の役割について

高橋篤

2002 年 52 巻 4 号 p. 291-293
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.291

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甲状腺ホルモン活性化機構の研究の新たな展開

村上正巳

2002 年 52 巻 4 号 p. 295-296
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.295

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第18回群馬移植研究会学術講演会

2002 年 52 巻 4 号 p. 297-308
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.297

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第19回群馬移植研究会学術講演会

2002 年 52 巻 4 号 p. 309-311
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.309

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第6回群馬緩和医療研究会

2002 年 52 巻 4 号 p. 313-323
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.313

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第21回群馬肺癌研究会

2002 年 52 巻 4 号 p. 325-327
発行日: 2002/07/01
公開日: 2009/10/21

DOIhttps://doi.org/10.2974/kmj.52.325

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