北関東医学
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55 巻 , 4 号
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原著
  • Kazufumi Kawano
    2005 年 55 巻 4 号 p. 315-321
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    Background : Myosin light chain kinase (MLCK), a regulatory protein of smooth muscle contraction, not only catalyzes the phosphorylation of the myosin regulatory light chain (MLc 20) but also binds to actin. Full-length MLCK has not yet been successfully expressed, in spite of using various expression systems. Material and Methods : cDNA of the bovine stomach MLCK (BsMLCK) was expressed using an E. coli expression system. Result : Recombinant BsMLCK was expressed in a soluble form and phosphorylated MLc20. It also demonstrated actin-binding and actin-bundling activities. Conclusion : Recombinant BsMLCK, with the properties known for MLCK, was quantifiably expressed and is the first step in analyzing the structure and function of MLCK.
  • 宮越 幸代, 森 淑江
    2005 年 55 巻 4 号 p. 323-336
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【背景と目的】 政府開発援助により7カ国で実施された看護教育分野のプロジェクト方式技術協力の実績を明らかにし, 今後の課題を考察する. 【対象と方法】 各プロジェクト評価調査団の報告書, 専門家の記録等に基づいた文献研究を行った. 【結果】 看護教育プロジェクトは評価手法の開発や外部機関による評価の導入により, 技術協力のあり方が積極的に見直され始める一方, 建物の増改築や機材の供与, およびそれらの活用を主とした協力方法が続けられていた. また, 一部のプロジェクトではプロジェクトの事実に基づいた客観的な評価や情報公開が行われていなかった. このような従来のプロジェクトを十分に検証しないまま前例を踏襲する形でプロジェクトを実施してきた体制が, 看護教育プロジェクトの成果に影響を与えた要因であると考えられた. 【結語】 今後は相手国の保健医療の必要性に沿ったプロジェクト計画の策定, および技術協力に携わる看護教育の専門家人材と専門家らの研鑽機会の確保が課題である.
  • 星野 悦子, 井上 映子, 峯 馨, 國清 恭子, 齋藤 やよい
    2005 年 55 巻 4 号 p. 337-346
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【目的】 看護系社会人大学院生の学習継続を支援するために, 学習上の克服課題を明らかにする. 【方法】 大学院修了生のうち, 仕事と学業を両立させた10名を対象とし, 半構成的面接法により抽出した学習経験と克服課題を, 質的に内容分析した. 【結果】 克服課題は内容の類似性により, 289データから25サブカテゴリーに分類され, 最終的に「学習者としての自信の獲得とやる気の維持」, 「内的外的学習環境の整備」, 「学習継続のための生活スタイルの再構築」, 「職業人としての確かな役割遂行」, 「学習のための新たな人的サポートの確保」, 「研究プロセスの体験と自己への価値づけ」の6つのカテゴリーに分類された. 【結語】 社会人大学院生の学習継続の条件として, 職業人として確かな役割が遂行できる, 同僚や上司からの信頼がある, 人的サポートが得られる, 入学の動機が明確である, 生活の基盤が整っている, という5つの条件が示唆された.
  • 渡邉 純, 渡辺 秀臣
    2005 年 55 巻 4 号 p. 347-351
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【背景, 目的】 学生の意見を取り入れた授業作りを目指して, 授業直後に学生から授業ごとの自由感想を聴取し, その内容について検討した. 【対象と方法】 群馬大学医学部保健学科理学療法学専攻, 作業療法学専攻1年生解剖学I受講者及び, 3年生理学療法学専攻, 作業療法学専攻整形外科学II受講者を対象に, 講義終了毎に連続して講義について「感想」を記入するアンケート調査を行った. 【結果】 3年生は1年生に比べて, 記入者の割合が少なく, 授業がすすむにつれて記入者数の減少が見られた. 感想は授業の方法, 講義内容に関するもので, 肯定的内容が多かった. 3年生では『質問』と『要望』が記入されていた. 【結論】 今回, 講義の中でこれら質問・要望に対応することができ, 講義直後の自由記述による授業評価アンケートは, 教員と学生の相互理解に役立つことが示唆された.
  • 星野 慶子, 茂木 健司, 笹岡 邦典, 狩野 証夫, 神野 恵治, 中曽根 良樹, 清水 岳志, 石原 宏一, 根岸 明秀
    2005 年 55 巻 4 号 p. 353-359
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 歯槽骨の吸収, 喪失は種々の原因によって生じ, 高度の場合には可轍式義歯の安定に大きく影響を生じる. またインプラント埋入は, 感染の問題から非可動性粘膜部に植立させる必要があるため, 歯槽骨高度吸収, あるいは歯槽骨欠損症例では可動性粘膜の位置を移動させる必要が生じる. そこで補綴前処置について検討を行った. 【対象と方法】 1998年3月から2002年10月の4年7ヶ月間に, 群馬大学歯科・歯科口腔外科を受診し, 各種原因により下顎歯槽骨が全顎的に高度に吸収, あるいは欠損した4症例に対し, 歯槽堤を相対的に高める歯槽堤形成術を行った. 【結果】 4症例ともに, 術後義歯装着に必要な顎堤の深さが十分保たれた. オトガイ孔下方移動術を施行した1例は知覚麻痺が軽快した. 【結語】 補綴前処置として相対的歯槽堤形成術およびオトガイ孔下方移動術が有用であることが示唆された.
  • Kumiko Yoshida, Kiyoko Kanda
    2005 年 55 巻 4 号 p. 361-366
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    Background and Aims : Hematapostema patients are likely to have recurrence or recrudescence after remission. The aim of this study is to clarify the factors that influence self-care achievement, self-efficacy, emotional supporting networks, etc., thereby examining methods of nursing to enhance the patients' feelings of self-care achievement. Subjects and Methods : Question forms consisting of both existing scales and original questionnaires were applied to collect data from outpatients with hematapostema about self-care achievement, self-efficacy, emotional seipporting networks, coping with the disease. The collected data was analyzed by t-test and F-test, and ultimately multiple linear regresstion alalysis was done. Results : There were 110 patients who gave valid answers. Relevance between how to cope with the disease and self-care achievement was seen in 9 items. There was relevance between self-efficacy and self-care achievement. The multiple linear regression analysis of self-care achievement resulted in a multiple correlation coefficient of 0.609 in 13 items. Conclusions : It is essential for nurses to offer knowledge to hematapostema patients to help them understand their disease and to help them acquire self-caring behaviors and enhance self-efficacy.
  • 石田 順子, 石田 和子, 狩野 太郎, 竹吉 泉, 堤 荘一, 浅尾 高行, 桑野 博行, 神田 清子
    2005 年 55 巻 4 号 p. 367-374
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 外来化学療法を受けている消化器がん患者の気がかりとその影響要因を明らかにすることを目的とした. 【対象と方法】 対象者はA・B病院の外来に通院し化学療法を受けている消化器がん患者で同意の得られた106名に質問紙調査を施行した. 測定用具は神田らが開発したがん化学療法気がかり評定尺度 (Cancer-Chemotherapy Concerns Rating Scale : 以下CCRS) を用いた. 回答が得られた98名 (男性71名, 女性27名, 平均年齢62.1歳±9.5歳) について分析を行った. 【結果】 性格型では, 感情や行動を抑制しがちな内向型 (I型) が, 活動的で情緒が安定している外交型 (II型) よりもCCRS得点が高く有意差があった. 手術をしなかった人は, 手術をした人よりもCCRS得点が高く有意差があり, PSでは, 0より1のCCRS得点が高く有意差があった. 化学療法の満足度では不満足の人のCCRS得点が高く有意差があった. 副作用の有無とCCRS得点の関係では, 倦怠感, 吐き気, うつ, 不安・いらいら, 臭いの変化に関係が認められた. これらの要因について重回帰分析を行った結果, 化学療法の満足度, 性格型, 手術の有無が大きく影響していた. 【結語】 化学療法に対して満足が得られるケアを提供すること, 内向型 (I型) の性格の人には, 感情が発散できる場所の提供, 手術不能な人にはサポートシステムの構築が不可欠であることが示唆された.
症例報告
  • 行木 太郎, 大滝 章男, 上吉原 光宏, 篠原 正彦, 石坂 浩, 加藤 清司, 菅谷 壮男, 奈良 岳志, 井手 政信, 中野 実, 高 ...
    2005 年 55 巻 4 号 p. 375-379
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    症例は57歳の男性で, 微熱と左腰背部痛を主訴に近医を受診し経過観察下にあった, 時折, 38度台の発熱, 多発性の口内炎, 両下肢の結節性紅斑様皮疹がみられ, 約3ヶ月後に強い左腰背部痛のため尿管結石の疑いで他院に入院した. 腹部CT精査で, 左腎動脈付近の動脈瘤切迫破裂の疑いで本院へ転院した. 血液データ上, 炎症性疾患の存在が示唆されたが, ショックや臓器障害等の敗血症様所見はなかった. 細胞質性抗好中球細胞質抗体価 (PR3-ANCA) と抗好中球細胞質ミエロペロキシダーゼ抗体価 (MPO-ANCA) はともに陰性で, 抗核抗体や抗細胞質抗体も陰性であった. 造影検査で, 左腎動脈に直径約4cmの嚢状瘤を認め, 経カテーテル的ステント留置プラスコイル塞栓術を行った. 8週後のCT再検で左腎動脈瘤は拡大していたため部分体外循環補助下胸腹部大動脈パッチ形成プラス左腎動脈再建術を行った. 術後24時間目に突然のショックと腹部膨隆を来し, 緊急カテーテル検査で径約1cm大の脾動脈瘤の破裂と判明した. 脾動脈塞栓術により緊急止血を得た後, 腹腔穿刺を行ったところ約10,00mlの血液が排液され, 循環動態は安定化した. Abdominal Compartment Syndromeにともなう腹部臓器虚血により肝・腎・膵・腸管機能不全を併発したが, 血液透析などの集学的治療により改善し退院となった.
流れ
抄録
編集後記
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