北関東医学
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55 巻 , 3 号
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原著
  • Yoichi Hoshino, Akira Hasegawa, Masahiko Kurabayashi
    2005 年 55 巻 3 号 p. 221-224
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    Background & Aims : Left-sided pleural effusion (PE) is one of the features of acute aortic dissection (AD). The present study was undertaken to clarify the relation between the presence of PE and the time interval from the onset of dissection, and the laterality of PE. Methods : We retrospectively studied patients with a confirmed diagnosis of acute AD who had undergone multidetector-row CT (MDCT). The presence of PE and its laterality in patients with acute AD were evaluated by MDCT. The relationship between the presence of PE and the time interval from onset to CT scan was evaluated. Results : Twelve patients underwent MDCT within 7 hours of the onset of acute AD. PE was observed only in three patients (25%) who had undergone MDCT more than 4 hours after the onset. The average time from symptom onset to CT scan was longer in patients with PE than in those without PE (343±86 vs. 120±80 minutes ; P=0.002). The laterality of PE varied among three patients. Conclusions : The current study reveals the incidence of PE to be 25% within 7 hours of the onset of acute AD and suggests the presence of PE to be dependent on the time interval since onset. Furthermore, we observed no patterns regarding the laterality of PE.
  • 井上 映子, 峯 馨, 齋藤 やよい
    2005 年 55 巻 3 号 p. 225-234
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【目的】 臨地実習による学習活動の効果を評価するために, 学生が意味化した実習経験の特徴を明らかにする. 【方法】 看護系短期大学3年次に在学する学生5名が記録した, リハビリテーション看護実習課題レポートを分析対象とし, 質的帰納的研究技法によって抽出した390の経験を内容分析した. 【結果】 学生が意味化した実習経験は44のサブカテゴリに分類され, 意味内容の類似性によって, [患者に対する生活者としての好奇心] [患者理解への志向とその混乱] [混乱の沈静化とひらめき援助] [未熟な分析的思考によるお試し援助と意味の模索] [分析的思考による援助と自己の振り返り] の5つのコアカテゴリに統合された. 【結語】 意味化した経験は, 学習活動への意識を軸とした, 生活者から学習者, さらに援助者への自己意識の発展を示すものであった.
  • 峯 馨, 井上 映子, 齋藤 やよい
    2005 年 55 巻 3 号 p. 235-241
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【目的】 看護職者の患者教育への認識に焦点を当て, 患者教育の目的の捉え方と価値づけの実態を明らかにする. 【方法】 4県の医療施設に勤務する看護職者2,049名を対象とし, 自作の質問紙 (Cronbachの内的整合性 : α係数0.90) を用いた自己記入式の配票留置調査を行った. 【結果】 有効回答者数は1,240名 (有効回答率60.4%) であり, 患者教育の目的は, 因子分析によって4因子抽出された. 目的の認識タイプは4因子の割合によって, 「自己客観視型」59.0%, 「QOL向上型」16.1%, 「知識行動修正型」6.1%, 「主体的変容型」6.0%の4つに分類された. これらの認識タイプには, 年齢・経験年数・職種・職位などの属性による有意差はなかった. 【結語】 看護職者の認識する患者教育の目的には4タイプあり, 看護基礎教育においても状況に応じた目的の多様性を教育していく必要性が示唆された.
  • 長谷川 意純, 篠原 洋一郎, 茂木 文孝, 中澤 港, 小山 洋
    2005 年 55 巻 3 号 p. 243-249
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 がんによる死亡は増加の一途をたどっており, 手術療法や化学療法では治療に限界があるため, 原発病巣を根治できる新しい治療法としての重粒子線治療に期待が集まっているが, 重粒子線治療施設は, まだ世界でも3ヶ所しか稼動していない. 建設にも運用にも莫大な費用がかかるため, その需要を科学的根拠に基づいて推定する必要がある. 【対象と方法】 放射線医学総合研究所での治験による治療成績のデータと, 群馬県地域がん登録のデータを生存時間分析の手法を用いて比較することにより, 部位別, 病期別に, がん患者の重粒子線治療適応率を推定した. 【結果】 部位別適応率は0%から47%と幅があった. 膵臓がんで47%, 肝臓がんで23%という高い適応率を得た. 【結語】 重粒子線治療の一層の推進と適切な施設配備が望まれる.
  • 篠原 洋一郎, 長谷川 意純, 茂木 文孝, 中澤 港, 小山 洋
    2005 年 55 巻 3 号 p. 251-255
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 群馬大学で現在計画中の重粒子線治療施設には巨額の費用がかかるので, その妥当性を評価するために, 見込まれる利用者数の信頼できる推計値が必要である. 【対象・方法】 本研究では, 群馬県地域がん登録データを用いて群馬県内のがん罹患数を部位別に推計し, その値に第1報で算出した部位別重粒子線治療適応率を掛け, 合計して重粒子線治療の適応となる患者数を求めた. 【結果】 県内だけでも年間655人のがん患者が重粒子線治療の適応となるという推計値を得た. 【結語】 これまでの重粒子線治療例数が少なく, 地域がん登録率が低いために, この推計値の信頼性は十分ではないが, 計画中の小型重粒子線治療施設に見合った需要があることを支持する結果であった.
  • Kiyohiro Oshima, Toru Takahashi, Yutaka Hasegawa, Satoshi Ohki, Taro N ...
    2005 年 55 巻 3 号 p. 257-261
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    Purpose : The purpose of this study was to examine the incidence, clinical features, treatment and outcome of patients with gastrointestinal complications after cardiovascular surgery in our hospital. Patients and Methods : Between January 1992 to February 2004, 835 patients were operated with cardiopulmonary bypass (CPB) at Gunma University Hospital. Of these, 12 (1.4%) patients had postoperative gastrointestinal complications. The mean age of 12 patients was 59 years old ranging from 7 to 71. Valve replacements were performed in six patients, CABG in three, and others in three. Results : Gastrointestinal bleeding occurred in seven patients. Six of them recovered with non-surgical procedure, and one died of hemorrhagic shock following an emergency operation. Acute cholecystitis occurred in three patients and all of them were successfully managed by percutenous transhepatic gall bladder drainage (PTGBD). Two patients with gastrointestinal perforation underwent an emergent operation, however, both of them died of sepsis. The total mortality rate of 12 patients was 25%. Conclusion : The occurrence of gastrointestinal complications after cardiovascular surgery with cardiopulmonary bypass is low, however, is frequently fatal. Preoperative careful evaluation of patients is required for the postoperative management of those complications.
症例報告
  • 土岐 典子, 佐倉 徹, 石埼 卓馬, 星野 匠臣, 高田 覚, 入澤 寛之, 宮脇 修一
    2005 年 55 巻 3 号 p. 263-268
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    症例は24歳, 男性. 急性骨髄性白血病のため, 2001年12月当院入院. 寛解導入療法にて寛解となり, 地固め療法 (3回) 後, 2002年5月退院. 2003年1月再発し, 2回の寛解導入療法にて完全寛解となった. 再発時よりHLA一致ドナーを検索していたが, 血縁者及び, 骨髄バンクにて見つからず, 臍帯血バンクにも十分な細胞数の臍帯血は存在しなかった. マイクロキメリズム検査で, 母の末梢血に本人のリンパ球が認められ, 2003年8月母子間同種末梢血幹細胞移植を施行した. 前処置は, TBI+CYで, GVHD予防にはFK506+短期MTXを使用し, CD34陽性細胞は3.1×106/kgで, HLAは3座不一致であった. day12に生着し, 急性GVHDはgrade3 (stage : skin 3, liver 3, gut 3) であった. 経過中アスペルギルス肺炎, カリニ肺炎を合併したが, 改善した. 移植後1年7ヶ月が経過したが, 慢性GVHDとして, 口内炎, 限局性の皮疹を認めるのみで, 再発の所見はなく, 経過良好である.
  • 懸川 誠一, 上吉原 光宏, 大谷 嘉己, 清水 公裕, 森下 靖雄
    2005 年 55 巻 3 号 p. 269-272
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/07/07
    ジャーナル フリー
    症例は41歳, 女性で, 右気胸に対しドレナージ後再発を認め, 胸腔鏡下手術を行った. 横隔膜に集簇した小孔を認め月経随伴性気胸と診断し, 自動縫合器を用いて横隔膜部分切除を行った. 術後ホルモン療法を開始したが, 本人の希望により1ヶ月で中止とした. 術後6ヶ月目に気胸が再発し再手術を行ったところ, 横隔膜ヘルニアを認め肝臓が露出していた. 同部を直接縫合し, 横隔膜上にポリグリコール酸メッシュを貼付した. 術後ホルモン療法を再開し10ヶ月経過したが, 再発を認めていない.
流れ
抄録
編集後記
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