北関東医学
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56 巻 , 1 号
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原著
  • Yuji Ibuki, Yumiko Abe, Yoshito Ibuki, Takashi Minegishi
    2006 年 56 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/25
    ジャーナル フリー
    Background and Aims : Activin was originally found as a stimulating factor of follicle stimulating hormone in pituitary cell cultures. To establish a simple culture system for studying the effects of activin on prolactin production, we examined the effects of activin in rat somatolactotroph derived GH3 cells cultured in a serum free condition. Methods : GH3 cells were cultured in Ham's F10 medium containing 2 mM L-glutamine and 0.1% (w/v) BSA with activin, follistatin (an activin binding protein), or a vehicle (control). Results : The cell viability was between 80 to 90% throughout the 96 hour incubation period in the three groups. Activin stimulated prolactin production in a time dependent (24-96 hours) and dose dependent (75-300 ng/ml) manner. A co-treatment with graded doses of follistatin and 100 ng/ml of activin suppressed the increase of prolactin production brought about by activin in a dose dependent manner, and the production decreased to the control level after the addition of 300 ng/ml of follistatin. Conclusions : The present study demonstrated the stimulatory effect of activin on prolactin production and the antagonism between activin and follistatin in GH3 cells in a serum free condition. This culture system is thus useful to study the effects of activin on prolactin production.
  • 福島 和子
    2006 年 56 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/25
    ジャーナル フリー
    【背景と目的】 認知症の患者の認知機能を詳細に検討することは, 診断のみならず, 認知リハビリテーションにも重要な課題である. 【対象と方法】 2003年10月から2005年8月までの間に当院に受診した患者の中で, もの忘れを訴えた164名にMini-Mental State Examination (MMSE) と, 今回新たに一部修正した認知機能テストを施行した. 84名は脳血管障害を有していた. さらに5名について認知機能テストの課題を用いた訓練を行った. 【結 果】 認知機能テストの課題正答率が上がるとMMSEの得点も上昇した. MMSEの「3単語遅延再生」と認知機能テストの4単語記銘が認知症の初期から低下していた. MMSEでは「県・物品呼称」, 認知機能テストでは視覚認知・聴覚認知・呼称課題が比較的よく保たれていた. 脳血管障害を有する群と有さない群では認知機能テストの結果に明らかな差異はなかった. 【結 語】 認知症患者の認知機能テストは, MMSEと同様に認知症の程度の判断と認知機能改善のリハビリテーションに役立つと考えられた.
  • 外丸 雅晴, 茂木 健司, 笹岡 邦典, 神野 恵治, 山口 徹
    2006 年 56 巻 1 号 p. 19-23
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/25
    ジャーナル フリー
    【背景と目的】 口唇機能の簡便でかつ定量的な評価のため, 新しい口唇圧測定装置を開発し, 臨床応用の可能性について検証した. 【対象と方法】 口唇圧測定装置は口唇圧センサーと圧力計から構成されている. 口腔機能に異常がないと診断された健常者40人 (男性20人, 女性20人, 平均年齢26.9±3.6歳) を対象にして, 口唇閉鎖時および口笛時の口唇圧を測定した. また, 下唇癌患者の術前・術後の口腔機能評価の一環として口唇圧測定を行った. 【結 果】 口唇閉鎖圧 (平均値±SD) は, 96±26 g/cm2 (男性104±31 g/cm2, 女性89±26 g/cm2) と男性の方が女性より約16%高かった. また, 口笛時の口唇圧は, 72±36 g/cm2 (男性81±40 g/cm2, 女性62±30 g/cm2) と同じく30%高かった. 【結 語】 本測定器は, 表情筋を支配する顔面神経の障害をもたらす各種の顎顔面領域疾患や, これらの疾患に対する手術後の機能障害を客観的に評価する際に有用であると考えられた.
  • 沼田 加代, 根岸 恵子, 平良 あゆみ, 佐藤 和子, 飯野 理恵, 中山 かおり, 佐藤 由美, 齋藤 泰子
    2006 年 56 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/25
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 高齢化率 (50.7%) の高い山間過疎地域において, 40歳以上の住民に健康・生活に関する調査を行った. 【対象と方法】 40~64歳は, 968人全住民を対象とし, 自記式質問紙調査を実施した. 65歳以上には, 1/10年齢別層化無作為抽出による156人を対象に, 聞き取り調査を実施した. 【結 果】 回答率は, 40~64歳は87%, 65歳以上は98%であった. 40~64歳の特徴として, 喫煙者は3割おり, ブリンクマン指数600以上が喫煙者の半数であった. また, 飲酒者のうち毎日の飲酒が半数であった. 肥満は3割おり, 男性の肥満の割合が高かった. 65歳以上の特徴として, 罹患率は7割であった. また, 受診や買い物は「村外」が8割であった. 将来は「今の自宅で暮らしたい」と望んでいる者は8割であった. 【結 語】 喫煙・飲酒などの嗜好品への対策, 肥満対策, 住み慣れた自宅で生活するための体制整備など成人・老年期における健康づくりや介護予防事業の重要性が示唆された.
  • 橋本 由利子, 茂木 健司
    2006 年 56 巻 1 号 p. 33-38
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/25
    ジャーナル フリー
    【目 的】 地域で生活している精神障害者の歯科受診状況や口腔の実態を明らかにし, 歯科保健における問題点を考察する. 【対象と方法】 群馬県内の自宅, 福祉ホーム, あるいはグループホームで生活しながら地域生活支援センターや通所授産施設を利用している精神障害者 (n=26) を対象とし, 地域生活支援センターや通所授産施設のスタッフをコントロール (n=11) として, 歯科に関する聞き取り調査と歯科医師による口腔診査を行った. 【結 果】 聞き取り調査で, 「虫歯 (う歯) になったときすぐに歯科を受診しない」理由として精神障害者群では歯科に対する恐怖という解答が多かった. 口腔診査では, 精神障害者群はコントロール群と比べて 未処置歯 (Decayed teeth) が多く (p<0.01), 歯垢指数 (Debris index) も高い傾向を示した (p<0.05). 「歯科治療の必要性がある」と判定されたものは精神障害者群で約70%存在した. 【結 語】 精神障害者群では未処置歯が多く, 歯科治療の必要性があるのに歯科が「こわい」といった理由で放置しているものが多かった. 今後, 精神障害者が受診しやすい歯科診療所を増やし, 歯科疾患を早期に発見できるような歯科検診体制の整備が必要と思われた.
流れ
抄録
報告
北関東医学会奨励賞
編集後記
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