北関東医学
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60 巻 , 1 号
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会告
原著
  • Osamu Toyoizumi, Noboru Oriuchi, Mitsuyuki Miyakubo, Tomohiro Ishikita ...
    2009 年 60 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2010/02/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    Background : It is still controversial whether FDG uptake is correlated with cellular proliferation and prognosis of oral squamous cell carcinoma (OSC). In this study, we performed PET study and immunohistochemical analysis to elucidate the relationship between FDG uptake and expression of cellular proliferative markers and pathological prognostic markers in patients with OSC. Methods : FDG PET and immunohistochemical staining have been carried out in sixteen patients with OSC. Tumor uptake of FDG was expressed with standardized uptake value (SUV). The expression of Ki-67, Topoisomerase IIα (Topo IIα), p53, and p63 in cancer cells was quantitatively assessed with positivity of the immunohistochemical staining. SUV was compared with the results of immunohistochemical analysis. Results : FDG PET study revealed that SUV ranged from 3.6 to 22.1 with average of 10.4. Average positive rate of Ki-67, Topo IIα, p53, and p63 was 68.9%, 58.9%, 72.0%, and 65.2%, respectively. Pearson product-moment correlation coefficient analysis revealed that SUV was significantly correlated with Ki-67 (r=0.616, p=0.01), Topo IIα (r=0.677, p=0.004), p53 (r=0.613, p=0.01), and p63 (r=0.710, p=0.002), respectively. Conclusion : The present preliminary study indicated that FDG uptake was closely correlated with pathological cellular proliferative and prognostic markers in patients with OSC.
  • 橋本 由利子, 高橋 美砂子
    2009 年 60 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 2010/02/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    【目 的】 口腔機能の向上が通所施設利用者にどのような影響があるかを明らかにする. その事前調査の中から利用者の口腔内状況, 口腔衛生, 口腔機能とそれらの関連性を考察する. 【対象と方法】 自分で歯磨きをし, 聞き取り調査に答えられる通所施設利用者34名を対象に現在歯数, 口腔清掃状態, 口腔機能等を調査した. 【結 果】 現在歯数は平均10.9本, 義歯の使用は約80%であった. 歯科治療の必要性は約45%に見られた. 口腔清掃は35%が不良であり, 口腔清掃状態は義歯清掃状態, カンジダ菌数, 歯磨き回数のほか, 口唇閉鎖力とも関連していた. 現在歯数が多くなればなるほど咬合力が向上した. 現在歯数が1 ~19本の人は無歯顎の人より歯科治療 (義歯調整も含む) の必要性が高かった. ADLの低い人ほど歯科治療の必要性が高かった. 【結 語】 通所施設利用者の口腔を健全に維持していくために, 口腔衛生指導, 口腔機能訓練, 歯科治療体制の整備が必要である.
  • 二渡 玉江, 砂賀 道子, 堀越 政孝, 武居 明美, 高橋 陽子, 廣瀬 規代美, 中西 陽子, 神田 清子
    2009 年 60 巻 1 号 p. 17-23
    発行日: 2010/02/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    【目 的】 1999年から2008年までに日本国内で掲載された乳房温存術を受けた乳がん患者の看護に関する論文から, 研究の動向と課題を明らかにする. 【方 法】 「医学中央雑誌」を使用し,「乳がん」「看護」「乳房温存術」「乳房温存療法」をキーワードに検索を行い, 研究デザイン, 方法, 内容の分析を行った. 【結 果】 対象文献は49論文であり, 量的研究が53.1%と半数以上を占め, 研究デザインは, 因子探索的研究が最も多く57.1%であった. 研究内容は「心理的変化とストレスコーピング」(18コード : 36.7%),「治療に伴う機能障害の予防と生活への影響」(7コード : 14.3%),「治療選択やQOLに影響する要因」(8コード : 16.3%),「治療に関連した情報提供と支援ニーズ」(5コード : 10.2%),「看護介入プログラムの開発とケア実践の評価」(11コード : 22.4%) の5つのカテゴリに集約された. 【考 察】 以上の結果は, 乳房温存術や継続治療がもたらす心身両面への影響をQOLの視点から捉え, 心理的な看護介入プログラムによる介入研究がなされるようになってきていることを示している. 今後は介入研究を積み重ね, それらの評価に基づく効果的な介入プログラムの開発が望まれる.
  • 田邉 美佐子, 吉田 久美子, 黒澤 やよい, 神田 清子
    2009 年 60 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 2010/02/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    【目 的】 小児期に骨髄ドナーになったきょうだいの経験を記述し, 小児ドナー経験者への看護支援を検討する. 【対象と方法】 8歳の時に6歳の妹に骨髄提供をした20代前半の女性A氏に面接を行い, 質的記述的に分析した. 【結 果】 A氏は骨髄提供について, 躊躇する気持ちや親の期待を感じながらも, 自分の意思で決めたと認識していた. 骨髄提供後は, 妹との一体感を感じるようになり, 妹を見守ってきた. 現在は, ドナーになってよかった, 自慢できることだと捉えていた. 【結 語】 小児ドナー経験者は, 現在の状況からドナーになった理由を捉え直すこと, レシピエントのQOLが自己価値観に影響を及ぼすことが示唆された. 思春期・青年期に歪んだ自己存在が認知されないよう, 継続した直接的支援とレシピエントを介した間接的支援の必要性が考えられた.
  • 高田 恵子, 森 淑江, 辻村 弘美, 宮越 幸代, 栗原 千絵子, 長嶺 めぐみ
    2009 年 60 巻 1 号 p. 31-40
    発行日: 2010/02/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    【目 的】 国際看護協力を行う際の問題点の一つとして, 派遣された国における看護に関する考え方や看護技術の日本との違いが挙げられる. 開発途上国に対する効果的な看護協力のために, ラオスで活動した青年海外協力隊看護職隊員の面接調査と活動報告書を分析し, 看護の差異を明らかにすることを目的とする. 【方 法】 看護職隊員14名の活動報告書, 5名の隊員に面接調査を実施し, 作成された逐語録から日本と異なる看護に関する記述を抽出し,「看護技術/助産技術到達目標」(厚生労働省2003) を参考に分類した. 【結 果】 日本と異なる看護の記述は「感染予防の技術」,「症状・生態機能管理技術」,「与薬の技術」に関する内容が多く, 患者の身の回りの世話は家族が行っていた. 助産技術は分娩期, 妊娠期についての記述が多かった. 【結 語】 ラオスと日本の看護の違いが明確化された. それらは, 今後の国際看護協力活動において多大に寄与するものと考える.
  • M.N. Shahib, M.R.A.A. Syamsunarno, A. Faried, D. Yuliana, D. Anggraeni ...
    2009 年 60 巻 1 号 p. 41-47
    発行日: 2010/02/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    The effects of soybean extract (Glycine max) on NR2B expression, cognitive vitality and neurotoxicity have not been exclusively reported. Here, we examined the correlation between Glycine max concentration and the N-methyl-D-aspartate (NMDA) receptor NR2B. We observed the brain weight, bodyweight and body movement in animals that recieved soybean extract in their food. Brain tissues from five groups of rats treated with five different concentrations of soybean extract (5-50% of total diet calories) were collected. Rats without treatment served as the control group. NR2B expression was determined using RT-PCR. Average values of escape latency (EL) on day four in the control, 5%, 10% and 20% groups were 34.5, 29.67, 27.2 and 33.83 seconds, respectively. The EL of the 10% group was significantly shorter than that of the control. The low (5-10%) and moderate (20%) extract concentrations were not found to induce any abnormality in body movements, whereas the high concentration (40-50%) groups were found to have some movement disorders after four weeks of administration. The cerebellum weight of the high concentration group (50%) was decreased 18% from the pre-treatment weight, and this decrease might be related to the movement abnormality, which was possibly due to a defect of the CNS in this group. Specifically, we speculated that this abnormality might be due to damage in the cerebellum. These events might be initiated by an increase of NR2B as an adaptive process in the low and high soybean extract groups (5-40%), followed by a sudden decrease in NR2B in the 50% group due to the possibility of brain injury. The low percentage Glycine max extract diet (<5%) is recommended, and 5-10% can be tolerated, but more than 20% is not recommended. High concentrations (40-50%) of soybean extract were found to have neurotoxicilogical effects.
レター
  • 上吉原 光宏, 永島 宗晃, 伊部 崇史, 竹吉 泉
    2009 年 60 巻 1 号 p. 49-56
    発行日: 2010/02/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     普段から日常診療活動で注意深く臨床経過や症例経験を観察するような問題意識を持ち, 様々なツールを利用して事象を探求していくという姿勢が重要である. そのためには常に日常の臨床活動で,「セレンディピティ (serendipity)」を信じることが非常に大切である. まさにセレンディピティは学会発表・論文執筆の原動力といえよう. 論文を単なる業績のひとつと考えればそれまでであるが,「自己の知見や技術が国内あるいは海外でどのように受け入れられ, また微力ながらも貢献できることはあるのか?」というのも学会発表や論文作成の大きな醍醐味である. 臨床と研究 (学会発表や論文執筆等) は決して相反するものではなく, 「車の両輪」のように, 互いになくてはならないものである.
流れ
抄録
報告
北関東医学会奨励賞
編集後記
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