北関東医学
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63 巻 , 4 号
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原著
  • 竹吉 泉, 須納瀬 豊, 平井 圭太郎, 吉成 大介, 小川 博臣, 塚越 浩志, 高橋 憲史, 山崎 穂高, 高橋 研吾, 五十嵐 隆通, ...
    2013 年 63 巻 4 号 p. 339-343
    発行日: 2013/11/01
    公開日: 2013/12/11
    ジャーナル フリー
    【背景と目的】 群馬大学大学院医学系研究科臓器病態外科学教室では, 悪性度が低い尾側膵の腫瘍に対しては, 脾臓温存尾側膵切除 (SPDP) を行ってきた. 用手補助腹腔鏡下 (HALS) SPDPを経て完全腹腔鏡下 (PL) SPDPに移行して6症例行ったので, 手術手技と成績について報告する. 【対象と方法】 対象は膵体尾部に発生した低悪性度の膵腫瘍である. PLSPDPを行った6症例について手術の適応と手術手技について述べ, 手術時間, 出血量, 合併症, 鎮痛剤投与量, 在院日数等について検討した. 【結 果】 手術時間は平均で5時間31分. 出血量の平均は302mlであった. 術後の合併症としてGrade Bの膵液漏が1例と虚血性腸炎が1例みられた. 術後疼痛緩和のための塩酸モルヒネ量は平均12.6mgであり, 術後平均在院日数は21.3日であった. 【結 語】 HALSを先行導入してからPLに移行することで, 技術的に難易度が高いPLSPDP手技を大きな問題なく施行することが可能であった.
  • 砂賀 道子, 二渡 玉江
    2013 年 63 巻 4 号 p. 345-355
    発行日: 2013/11/01
    公開日: 2013/12/11
    ジャーナル フリー
    【目 的】 がんサバイバーシップにおける回復期にある乳がんサバイバーのがんとともに生きるプロセスを明らかにし, 看護支援の示唆を得ることである. 【方 法】 19名の乳がんサバイバーを対象として半構成的面接を行い, 修正版グラウンデッドセオリーアプローチにて分析した. 【結 果】 乳がんサバイバーががんと共に生きるプロセスは『がん体験の肯定的意味づけと価値観の転換』, 『生涯続く不確かさへの懸念』, 『生きることを支える力』から構成された. それは, いつ再発・転移するかわからない不確かさの中でがん罹患の意味を見出し, 現状を肯定的に意味づけながら価値観を転換するプロセスであった. その中で, 家族や同病者など相互関係の中で支えられている実感と, 未来への希望に繋がる確信を得ることが生きることを支える力となっていた. 【考 察】 看護支援として, サバイバー自身が現状を肯定的に意味づけながら価値観を転換できるように, 個人に必要な情報提供, コーピングスキル獲得に向けた教育的介入, 心理的支援, 継続的な医療体制整備の必要性が示唆された.
  • 門脇 晋, 尾形 敏郎, 五十嵐 清美, 野田 大地, 井上 昭彦, 池田 憲政, 佐藤 尚文
    2013 年 63 巻 4 号 p. 357-363
    発行日: 2013/11/01
    公開日: 2013/12/11
    ジャーナル フリー
    現在わが国は高齢化が急激に進むと同時に, 腹部救急領域でも高齢患者が増加している. 近年腹部救急医療の進歩は目覚ましいものがあるが, 高齢者を若年者と同様に検査・治療することで思わぬ合併症に見舞われる可能性がある. 当科では罹患前のADL, 認知症の有無, 疾患の重症度, 家族背景などを総合的に考慮した上で, 良性疾患患者に対しても症状緩和を中心とした医療を提供し, 場合によっては看取りまで支援しており, このような概念をシルバーケアと呼称している. シルバーケアを実践した外科救急疾患である急性腹症の症例を提示し, 超高齢化社会を迎えるにあたり, 今後のわが国の高齢者医療のあり方について提言したい.
症例報告
  • 荻野 隆史, 福江 靖, 岸 大次郎, 小平 明弘, 山田 拓郎, 萩原 周一, 大嶋 清宏, 飯野 佑一
    2013 年 63 巻 4 号 p. 365-368
    発行日: 2013/11/01
    公開日: 2013/12/11
    ジャーナル フリー
    症例は37歳, 男性. 主訴は意識障害. 既往歴は双極性うつ病で精神科通院中であった. 家族との会話中に突然興奮状態となりベンゾジアゼピン系薬剤を大量服薬したため当院に救急搬送された. 内服した薬剤は, ロヒプノール (1) 60錠, レンドルミン (0.25) 30錠, デパス (0.5) 14錠, レスリン (25) 14錠であった. 来院時所見ではバイタル等は問題なかったが, 入院後経過は服薬後11時間30分後に呼吸抑制が出現したため気管挿管を行った. ベンゾジアゼピン薬剤血中濃度遷延した原因は様々な理由が考えられるが, ベンゾジアゼピンは多く使用されている薬剤であり致死率も低いとされているが, 大量服薬後は血中濃度が遷延するため, 人工呼吸器が必要な症例もあり, 数日間は呼吸状態に注意すべきと考えられた.
  • 磯部 全, 前野 敏孝, 折居 美波, 倉林 正彦
    2013 年 63 巻 4 号 p. 369-373
    発行日: 2013/11/01
    公開日: 2013/12/11
    ジャーナル フリー
    症例は60歳女性. 2007年9月頃より乾性咳嗽, 労作時呼吸困難 (F-H-JII度) が出現し, 同年11月当科へ精査目的にて入院した. また両手指の腫脹と関節痛, 朝の手指のこわばりも認めた. 安静時動脈血液ガス分析ではPaO2 64.8 torrと低酸素血症が認められた. 胸部単純レントゲンにて両下肺野のスリガラス陰影, 胸部CTでは両下葉優位の気管支血管束に沿うスリガラス陰影, 網状陰影を呈しており, 一部には牽引性気管支拡張像が認められた. 特に内服薬もなく, 膠原病を示唆する自己抗体はいずれも陰性であった. 気管支肺胞洗浄では, リンパ球, 好中球, 好酸球増多を認めた. 原因が特定できず, 胸腔鏡下肺生検にて得られた病理所見から特発性非特異性間質性肺炎と診断した. プレドニゾロン25mg内服を開始し, 症状, 画像所見ともに改善した. 一般的に特発性非特異性間質性肺炎の気管支肺胞洗浄液所見においてはリンパ球比率の上昇を認めることが多いが, 時に好中球や好酸球比率の上昇を認めることがあり注意が必要である. また本例は膠原病肺の肺病変先行型やUndifferentiated connective tissue disease (UCTD) の肺病変との異同が問題になった1例である.
資料
  • Ikue Kiryu, Junko Yamada, Tomoko Saito, Narumi Ide, Yumi Sato
    2013 年 63 巻 4 号 p. 375-379
    発行日: 2013/11/01
    公開日: 2013/12/11
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study was to understand the actual conditions of the dietary habits and to examine issues of junior high school students in a town in Gunma, Japan. In 2012, we conducted an anonymous self-reported questionnaire of all 163 students attending the junior high school in that area. Survey contents were as follows : Eating habits (such as taking breakfast and vegetables, food preferences), and food culture (such as awareness of food culture, taking locally produced foods). The survey resulted in a 64.4% response rate. It was shown that 100 students (95.2%) took breakfast almost every day. Only 6 students (5.8%) took five or more servings of vegetables per day. 34 students took breakfast with their family (32.4%) and 86 students took dinner with their family (81.9%). Less than 40% of the students knew about locally produced food (n=37, 35.2%) or took those products often (n=40, 38.1%). With the results of the survey's data, certain issues have been raised, and new procedures have been implemented. Dietary habits and issues are as follows : further promotion regarding taking breakfast, communication with the family while taking meals, promotion of increasing the daily vegetable intake, and understanding of food culture.
流れ
抄録
編集後記
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