北関東医学
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64 巻 , 1 号
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会告
原著
  • Yukiko Kaneko, Kikuyo Koitabashi, Kiyoko Kanda
    2014 年 64 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    Background & Aims : One of the roles of the nurse who comes into contact with a patient at the end of life is to attend to a person who, although living, faces imminent death. Purposeful touch is an example of an active support method. This means that the nurse's act of touching is intended to help the patient become more comfortable, even if only slightly, and has the objective of mentally and physically healing the patient. To date, no studies concerning how patients experience touch have been reported. The aim of the present study was to clarify the process of end-of-life cancer patients finding meaning in receiving touch intervention. Methods : The study participants comprised 12 end-of-life cancer patients who underwent touch intervention by nurses for 20 minutes, two or three times per week. A semi-structured interview was carried out following each intervention, and the results of the patients' responses were analyzed according to the modified grounded theory approach. Salivary secretory immunoglobulin A (s-IgA) concentration and a visual analogue scale (VAS) on comfort level were evaluated both before and after the series of planned interventions. Results : End-of-life cancer patients passively accepted touch intervention, and subsequently rated touch to have value. They were also given a boost of power to live in comfort, an emotion that occurs as a result of continuous touch intervention. Finally, they experienced a series of processes to surrender to touch. No significant differences were found in IgA concentration in saliva taken before and after the series of planned interventions. The VAS on comfort level after the series of interventions was significantly higher than that before the interventions. Conclusions : Continuous purposeful touch intervention may positively affect patients' psychological comfort. Furthermore, patients' intentions to allow themselves to undergo touch intervention by nurses might positively affect their will to survive.
  • Hiromi Ono, Akira Tanaka, Kyoumi Nakazato, Yutaka Hasegawa, Ke Ih Kim, ...
    2014 年 64 巻 1 号 p. 13-22
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    Background & Aims : A comparative study between plasma diagnostic markers and oxidative stress-induced biomarkers localized differently in the liver has not been reported in non-alcohol fatty liver (NAFLD) and non-alcoholic steatohepatitis (NASH). Methods : Pathological observations by Hematoxylin and Eosin (HE) staining and immunostaining by specific antibodies against metallothionein (MT)-1/2 and -3, heme oxygenase -1(HO-1), adiponectin using biopsy samples and plasma diagnostic makers were determined in 37 cases. Results : The MT-1/2, HO-1 and adiponectin levels were all significantly reduced in the liver with NASH compared with NAFLD and control. MT-1/2 was most strongly stained in hepatocytes in the normal and NAFLD liver, while it was significantly reduced in NASH. Adiponectin was stained significantly less at blood vessels in NASH compared with NAFLD and controls. HO-1 was also stained significantly less in the Kupffer cells in NASH compared with NAFLD and controls. MT-3 was stained similarly among the three groups at blood vessel cells. Those biomarkers trended negatively with plasma liver injury biomarkers. Conclusions : The significantly reduced expression of oxidative stress-induced biomarkers in NASH may be associated with the degree of pathological damage. In particular, MT-1/2 appears to exert an important effect in hepatocytes against stress-induced damage in NASH.
  • 伊藤 昇, 時田 佳治, 保坂 公平, 嶋田―中島 淳子, 高橋 千由紀, 田中 進
    2014 年 64 巻 1 号 p. 23-29
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 我々は, 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸 (LAS) がウシ脳カルシニューリン (CN) 活性の強力な阻害剤であることを報告したが, その阻害様式の解明には至らなかった. 本研究ではLASのラット脳CN活性に対する阻害効果を確認し, その阻害様式を明らかとした. 【材料と方法】 精製したラット脳CNを用い, LASの阻害効果とキネティクス解析により阻害様式を決定した. 【結 果】 C12-LAS, C13-LAS及びC14-LASに強い阻害効果を認め, 50%阻害濃度 (IC50) はそれぞれ13.5μM, 5.7μM, 2.9μMであった. またC12-LASは非競合阻害によりCN活性を阻害することが明らかとなり, 阻害定数 (KI ) は 13.8μMと算出された. 【結 語】 アルキル側鎖の炭素数12から14のLASはラット脳CNに対して強い阻害作用を示し, C12-LASの阻害様式は非競合阻害であった. CNは免疫抑制剤の標的酵素として知られているので, 本研究で得られた知見は, 新規の構造を有する免疫抑制剤のシード化合物の探索研究に応用されることが期待される.
  • 柴田 康博, 大山 裕亮, 新井 誠二, 鈴木 和浩
    2014 年 64 巻 1 号 p. 31-35
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 精索静脈瘤は男性不妊症や陰嚢痛の原因となり, 手術により造精機能の回復や疼痛の消失が期待できる疾患と認識されている. 近年, 浅鼠径輪より末梢レベルで顕微鏡下に静脈を処理する顕微鏡下低位結紮術が, 低侵襲で再発率の低い手術手技として普及してきている. 今回当院で施行した同手術の手術成績を検討した. 【対象と方法】 2004年3月から2013年11月までに当院にて精索静脈瘤が原因と診断した男性不妊および陰嚢痛患者に対し顕微鏡下低位結紮術を施行した51例を対象とし, 患者背景, 手術時間, 手術所見, 治療効果を検討した. 対象症例の年齢は中央値32歳, 両側症例は2症例, 男性不妊症例は26症例, 陰嚢痛症例は25症例であった. 【結 果】 手術は全例で左側のみに対して行われたが, 両側症例でも左側の手術により右側の静脈瘤も消失した. 手術時間は86.1±21.9分 (平均±SD) であった. 動脈温存数は1本が73%, 2本が15.7%, 3本は2%であった. 9.8%で動脈の同定ができず, その80%が疼痛症例であった. 精巣萎縮を来した症例は無かった. 疼痛は手術を施行した全症例で改善した. 再発は1症例に認め, 再手術を要した. 合併症は1症例にナットクラッカー症候群による一過性血尿, 60%に一過性軽度陰嚢水腫を認めたのみで重篤なものは無かった. 不妊症で手術を行った症例の60%で精子濃度および運動率が改善し, 27%で精子濃度, 運動率, 奇形率のいずれかが改善し, 総合的には87%の症例で精液所見の改善が認められた. 【結 語】 男性不妊症または陰嚢痛を主訴とする精索静脈瘤に対する顕微鏡下低位結紮術により, 精液所見の改善を87%に認め, 陰嚢痛は全例で改善した. 同術式による精索静脈瘤治療は有効な治療法であると考えられた.
  • 原 大地, 山口 俊輔, 下田 佳央莉, 勝山 しおり, 増田 樹, 十枝 はるか, 中沢 信明, 李 範爽, 外里 冨佐江
    2014 年 64 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    【序 論】 Mental rotation (以下, MR) とは, 3次元空間で自由に回転する図形が何であるのかを照合する心的活動である. リハビリテーション領域においても治療的介入手段として, MRの基礎研究・臨床応用が進められている. 身体部位を用いた回転画像を提示した時の反応時間は, 回転角度の増加に伴い遅延すると報告している. 反応時間は, 加齢やスポーツ実施などによる影響があると報告されている. このように年齢や表示角度に関するMRの関連については報告がみられているが, 視覚情報の入力に関与すると思われる眼機能 (利き目) とMRとの関係を報告した論文は少ない. したがって, 本研究では身体部位である手の回転画像を用いて, これまでに報告されてきたMR反応時間と性差, 利き手との関連に加え, 利き目の属性との関連を検討することを目的とした. 【方 法】 本研究は群馬大学倫理審査委員会により承認された. 対象は103名の健常大学生 (平均年齢20.9±2.2歳, 男性51名, 女性52名, 右利き目者59名, 左利き目者44名) であった. 課題は両手の画像が0°, 90°, 180°, 270°回転してある32枚の写真によって構成され, それらの写真がランダムにPCの画面に表示された. 被験者は画像を見て, それが右手なのか左手なのかをPCのキーを押すことで回答し, MR反応時間と回答が記録された. 統計解析は一元配置分散分析, 独立したt検定を行った . 解析には統計ソフトIBM SPSS Statistics 20を使用し, 有意水準を5%とした. 【結 果】 MR反応時間は, 回転角度の180°と0°, 90°, 270°間で有意差がみられた (p<0.05). 利き目では有意差がみられたが (p<0.05), 性別, 利き手では有意差はなかった. 【考 察】 MR反応時間は性別, 利き手ではなく利き目と関連があることが示唆された. すなわちMRに関連する情報処理過程は利き目によって異なることが示唆された.
  • 平井 和恵, 神田 清子, 細川 舞, 高階 淳子
    2014 年 64 巻 1 号 p. 43-49
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    【目 的】 日本人がん患者が表現する倦怠感の感覚を明らかにし, その特徴を明らかにする. 【方 法】 入院または通院中の日本人がん患者400名を対象に自由記載による質問紙調査を行い質的分析を行った. 【結 果】 全237コードから身体的感覚, 精神的感覚, 認知的感覚, 言葉にできない感覚の4コアカテゴリが抽出された. 【考 察】 身体的感覚は「身体に知覚される不快な感覚, 身体機能の低下, 身体コントロール感の喪失に特徴づけられる感覚」, 精神的感覚は「心身の活動に対する意欲や気力の低下, 精神的安寧の阻害に特徴づけられる感覚」, 認知的感覚は「思考や集中力の低下に特徴づけられる感覚」, 言葉にできない感覚は, 「他者に理解できるような表現のしにくい感覚」と説明された. 日本人がん患者の表現する倦怠感は「エネルギー欠乏に関連した機能状態の低下および不快さに特徴づけられる主観的で多次元的な感覚」と説明でき日本語圏外での先行研究に一致した.
症例報告
  • 武井 寿史, 三井 健揮, 佐藤 成, 斉藤 明生, 星野 匠臣, 小磯 博美, 滝沢 牧子, 横濱 章彦, 斉藤 貴之, 塚本 憲史, 村 ...
    2014 年 64 巻 1 号 p. 51-55
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    症例は63歳男性. 血液検査, 骨髄検査から慢性骨髄性白血病慢性期 (CML-CP) と診断した. 初診時よりHBV-DNAが検出され, HBVキャリアと診断した. チロシンキナーゼ阻害薬 (TKI) 投与によるHBV再活性化の可能性を考慮しentecavir 0.5mg/日の投与を先行した. HBV-DNA量の低下を確認しdasatinib 100mg/日の併用を開始した. 投与3ヵ月後に細胞遺伝学的部分寛解, 12ヶ月後に分子生物学的大寛解を得た. 治療経過中HBV再活性化, 肝障害は認めず, 現在も併用療法継続中である. 近年, 免疫抑制作用を持つ薬剤によるHBV再活性化が報告されている. Dasatinibも免疫抑制作用を持つと考えられており, HBV再活性化の可能性が示唆される. HBVキャリアCML-CPに対し, entecavirとdasatinibを併用し安全に治療を継続し得た症例を経験したので報告する.
資料
  • 辻村 弘美, 森 淑江, 宮越 幸代, Jay R. Rajasekera, A.M.S. Deepanie Pathiranage, U. ...
    2014 年 64 巻 1 号 p. 57-66
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
    【目 的】 スリランカとの遠隔教育において, 体位変換の看護技術に対する学生による授業評価の内容を考察し, 授業における問題点や課題を明らかにする. 【方 法】 Skypeを用いてA大学と接続し, 体位変換の授業を3回で1シリーズとして実施した. 授業終了後, 学生が授業評価および技術評価を行った. 【結 果】 授業評価 (5段階評定) では, 「あなたが今まで経験した他の国際遠隔授業と比べて, 日本からの画像や音声は全体的には同じようなクオリティであった.」, 「講師の言語や音声は, 聞きとりやすかった.」以外は, 全体の平均が4以上の高い評点であった. また, 画像の鮮明さは, 各授業で差があった. 技術評価 (3段階評価) では, すべての手順において2以上であった. 【結 語】 途上国との遠隔授業では, インターネット通信の状態が不安定で, 安定した映像や音声の提供が難しいが, Skypeでも学生が授業に対しての興味や満足感を得られることがわかった.
流れ
抄録
報告
北関東医学会奨励賞
編集後記
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