北関東医学
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64 巻, 3 号
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原著
  • 門脇 晋, 尾形 敏郎, 五十嵐 清美, 野田 大地, 井上 昭彦, 池田 憲政, 佐藤 尚文
    2014 年 64 巻 3 号 p. 237-242
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】 続発性自然気胸に対する自己血注入による胸膜癒着療法について, 当科での成績を報告する. 【対象と方法】 胸腔内に自己血を注入した9症例を対象とした. 注入量は患者の全身状態や貧血の程度に応じて決定した. 【結 果】 9例に合計19回 (平均2回) 注入した. 平均年齢 : 74.4±8.7歳, 全て男性であった. 8例で喫煙歴を認めた. 奏効率は78%であり, 2例が改善せず衰弱死した. 【結 語】 自己血による胸膜癒着療法は安全で効果的な治療方法であり, 高齢者の続発性自然気胸に対する治療の第一選択として検討すべきと考えられた.
症例報告
  • 石川 愛, 戸部 賢, 国元 文生, 齋藤 繁
    2014 年 64 巻 3 号 p. 243-248
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    症例は39歳女性. 突然の呼吸困難とめまいを主訴に発症し, 緊急搬送となった. 造影CTで, 肺血栓塞栓症 (PTE : Pulmonary thromboembolism) および深部静脈血栓症 (DVT : Deep vessel thrombosis) と診断した. 血栓症の危険因子として肥満, 高血圧症, 経口避妊薬内服歴があげられた. 入院後循環動態が安定していたため, PTEに対しては抗凝固療法を開始し, DVTに対しては血栓の大きさを考慮し下大静脈フィルターの適応はないと判断された. しかし第3病日の造影CTでの再評価では肺血栓は増大しており心臓超音波検査でも肺高血圧所見を認めたため, 外科的血栓除去術を緊急的に行った. 血栓除去後すぐに心機能は回復せず, 体外循環下にICU帰室したが, その後経過は良好で術後22日に独歩退院した. 呼吸・循環動態の安定している肺血栓塞栓症の基本的治療は抗凝固療法だが, 奏功しない症例においては外科的血栓除去術を考慮すべきである.
流れ
抄録
編集後記
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