北関東医学
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原著
  • Enkhjargal Manduul, Takahito Nakajima, Kei Shibuya, Suman Shrestha, Hi ...
    2019 年 69 巻 3 号 p. 183-189
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    This study evaluated liver function using gadoxetic acid-enhanced magnetic resonance imaging (EOB-MRI) to improve assessment of patients with liver tumors compared to Child-Pugh classification (CPC). Materials and methods: The liver function of 59 patients was assessed to determine the indication for heavy ion therapy. Clinical and laboratory assessments, including 99mTc-GSA liver scintigraphy and indocyanine green retention index (ICGR15), were performed for liver function assessment. EOB-MRI was performed on T1W1 images both before and after Gd-EOB-DTPA administration and hepatobiliary phase images were acquired 20-min post-injection. Liver parenchymal enhancement ratio (LER) was measured based on liver-to-spleen (L/Sp) ratios calculating the average liver intensity divided by spleen intensity. Results: The mean LER values on MRI were 138.2±12.8 (133.9-142.5), 115.7±11.6 (110.0-121.5), and 93.2±15.8 (73.6-112.9) in CPC-A, -B and -C, respectively. From the correlation between the LER on MRI and ICGR15 and parameters of 99mTc-GSA liver scintigraphy, LER on MRI was highly significantly correlated with ICGR15 (r=-0.67; p<0.0001). Discussion: This study demonstrated that LER values on EOB-MRI could classify liver function and had high correlation with CPC and ICGR15.

  • 竹澤 豊, 澤田 達宏, 藤塚 雄司, 牧野 武朗, 悦永 徹, 斎藤 佳隆, 小林 幹男
    2019 年 69 巻 3 号 p. 191-194
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    腎がんにおいても地域連携クリニカルパスを作成し,地域の医療機関とともに経過観察を行うことを試みた.腎がん手術を終了した患者を対象とした循環型の地域連携パスを作成した.適応条件は,病期Ⅰ期の腎細胞がん,患者アウトカムは 腎機能の高度低下がない,尿蛋白±以下,合併症の発症がない,再発がないとし,2016年4月1日から運用した.2018年10月31日まで計60例に適用した.男性42例,女性18例,平均年齢は62.4歳であった.術式はロボット支援腎部分切除術48例,開腹性腎部分切除術1例,腹腔鏡下腎摘除術11例であった.地域連携計画策定料は60例に算定した.1例に妊娠が判明し,地域連携クリニカルパスを用いた経過観察から脱落した.その他に再発を含むバリアンスの発生はなかった.術後1年後の定期受診対象者28例も全員受診した.腎がん地域連携クリニカルパスは順調に開始できたと考えられる.

  • 下田 佳央莉, Bulganchimeg Sanjmyatav, 村野 万伊加, 坂本 雅昭, 外里 冨佐江, 森 淑江, Gaalan K ...
    2019 年 69 巻 3 号 p. 195-203
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    目 的:モンゴル国のリハビリテーションの発展に貢献することを目指し,Skypeを活用して開催した国際シンポジウムの評価を分析し,教育支援の課題について示唆を得ることである.

    方 法:国際シンポジウムは,モンゴル国と群馬大学の交流の経緯・遠隔教育に関する講演と集団討議により構成し,その両方でSkypeを用いた.アンケートにより対象者の属性,国際シンポジウムとSkype活用の有益性,感想等を調査した.

    結 果:研究対象者は教員,保健医療人材,学生であった.国際シンポジウム・Skypeの活用を有益と答えた人は8割以上で,対象者の属性による回答の偏りは無かった.感想は交流の経緯の理解,発展への期待,遠隔教育の可能性等に分類された.

    結 論:Skypeを活用した国際シンポジウムは,モンゴル国におけるリハビリテーションの専門職を育成する教育支援に有益であると考えられ,モンゴル国のリハビリテーションの発展に貢献する可能性があることが示唆された.

  • 大友 崇, 田中 進, 綾部 園子, 河原田 律子, 岡村 信一, 小川 将太, 篠﨑 博光
    2019 年 69 巻 3 号 p. 205-214
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    目 的:本研究の目的は,管理栄養士の肝硬変の栄養治療に関する卒後研修への参加経験と栄養指導に対する知識と臨床実践との関連を検討する事である.

    方 法:東京都,埼玉県,茨城県,長野県,群馬県の病院またはクリニックに勤務している管理栄養士217人に自記式質問紙調査を実施した.

    結 果:肝臓病に対する栄養指導の実施率,検査・確認の実施率,検査項目数・検査の質,栄養指導に関する知識量,栄養指導に関する意欲・積極性ともに肝臓病栄養治療に関する講演会・勉強会の参加群が不参加群より高く,講演会・勉強会の参加の効果を支持する結果が得られた.

    結 論:卒後研修への参加と管理栄養士の肝硬変に関する知識ならびに栄養指導など臨床実践との関連が見られた.今後,縦断研究などにより卒後研修への参加による管理栄養士の栄養指導への効果の検証が必要である.

症例報告
  • 倉林 誠, 吉成 大介, 髙橋 研吾, 小林 光伸, 蒔田 富士雄, 棚橋 美文, 宮澤 悠里, 鈴木 司
    2019 年 69 巻 3 号 p. 215-220
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    腹腔鏡下脾臓摘出術が適応となる悪性疾患,脾腫のサイズに関する明確なエビデンスはないが,技術修練と経験によって遂行可能な症例は腹腔鏡下脾臓摘出術を第1選択とすることが推奨されている.今回我々は悪性リンパ腫による巨脾症例に対して腹腔鏡下脾臓摘出術を施行し得た2例を経験した.症例は40歳代男性と70歳代男性で,CTでの脾臓最大長径は24 cmと21 cmであった.腹腔鏡下脾臓摘出術を完遂し,手術時間は324分と271分,出血量は10 ccと56 cc,摘出脾臓重量は1,500 gと1,550 gであった.病理組織学的診断は脾B細胞性濾胞辺縁帯リンパ腫とマントル細胞リンパ腫の診断であった.いずれも長径20 cmを超える巨脾症例であったが,脾門部の処理を先行して行う前方アプローチで安全に腹腔鏡下に施行し得た.巨脾に対する脾門先行処理による腹腔鏡下脾臓摘出術は有用な方法と考えられた.

  • 竹内 瑞葵, 大谷 泰介, 中川 真理, 江原 玄, 竹内 悠二, 野田 大地, 松尾 亮太
    2019 年 69 巻 3 号 p. 221-226
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    症例は73歳男性で,建設関連の職歴あり.腹部膨満感と食欲不振を主訴に近医を受診し,腹腔内腫瘤の診断で当科紹介となった.腹部CT検査にて回盲部と上行結腸を巻き込む長径200 mmの分葉状腫瘤を認めた.腫瘍による腸閉塞を懸念し,診断的治療目的で結腸右半切除術を施行した.術中所見として,回盲部と上行結腸が一塊となった表面不整,鵞卵大の病変を認めた.小網と小腸間膜の各々50 mm,30 mmの腫瘤を併せて摘出した.その他播種結節は認めなかった.摘出した巨大腫瘍は腸間膜由来であり,広範囲に出血壊死をきたしていたが腸管粘膜に腫瘍成分を認めなかった.組織学的には異型の高度な紡錘形,線維性非上皮性細胞が増殖しており,免疫染色でcalretininが高度陽性となったため腹膜中皮腫の診断に至った.術後経過は良好のため第14病日に退院としたが,腹膜中皮腫の再発により急速に状態が悪化し,第42病日に永眠された.

  • 大崎 洋平, 小川 孔幸, 森田 晶人, 日下田 大輔, 清水 啓明, 柳沢 邦雄, 石埼 卓馬, 齋藤 貴之, 塚本 憲史, 亀田 高志, ...
    2019 年 69 巻 3 号 p. 227-232
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    【症例1】 30歳代女性.20XX年2月に特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と診断され同年3月に妊娠が判明した.妊娠22週から副腎皮質ステロイド療法を開始したが治療抵抗性であった.血小板数維持のためおよそ2週間毎の免疫グロブリン大量療法(IVIG)を要した.妊娠34週1日に前期破水し血小板輸血を行い経腟分娩となった.【症例2】 20歳代女性.10歳でITPと診断され副腎皮質ステロイドなどの治療に抵抗性で20歳時に脾摘術を実施された.妊娠判明時には無治療で血小板数1-2×1010/Lで推移していた.副腎皮質ステロイド療法には抵抗性で,妊娠25週から併用したIVIGでも効果は不十分であった.妊娠30週5日に常位胎盤早期剥離を発症し緊急帝王切開で出産となった.【結 論】 妊娠中の血小板数維持は母児合併症を減らすために重要である.治療抵抗性の妊娠合併ITPに対して,症例を集積しての検討が必要である.

  • 高橋 克昌
    2019 年 69 巻 3 号 p. 233-236
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    難治の滲出性中耳炎に対し,鼓膜への換気チューブ留置(鼓膜チューブ)が行われるが,短期間でのチューブ脱落や,鼓膜穿孔の合併症が問題になる.近年,外耳道皮膚を経由してチューブを挿入する,subannular tube(SAT,外耳道チューブ)留置が報告された.鼓膜チューブより長期間の留置が可能で,鼓膜を介さないため穿孔の心配がない.外耳道チューブで良好な結果が得られた,難治の滲出性中耳炎の治療経験を報告し,外耳道チューブの適応と,鼓膜チューブとの比較について考察する.

  • 三嶋 奏子, 村田 将人, 青木 誠, 神戸 将彦, 中島 潤, 澤田 悠輔, 一色 雄太, 市川 優美, 福島 一憲, 荒巻 裕斗, 小和 ...
    2019 年 69 巻 3 号 p. 237-242
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    症例は大動脈弁置換術後ワルファリン内服中の60歳代・女性.交通事故で外傷性くも膜下出血・硬膜下血腫および骨盤骨折を受傷し同日当院へ入院した.入院後に判明した骨盤骨折部からの出血に対し緊急経カテーテル動脈塞栓術を行った.第2病日から経静脈的ヘパリン投与を開始した.第6病日,意識状態悪化と頭部CT検査での頭蓋内血腫増大のためヘパリンを中断した.第8病日にヘパリン投与を再開し管理していたが,第25病日に行った頭部CTで慢性化した硬膜下血腫による正中偏位の増強および同日深夜から左上肢不全麻痺が出現したため,第27病日に穿頭ドレナージ術を行った.第30病日からヘパリン投与再開,第32病日からワルファリン投与を再開し,第37病日にヘパリン中止,ワルファリンのみの管理とした.その後の経過は良好で,第51病日に転院した.

    出血時の抗凝固・抗血小板療法再開に関する明確な基準は未だ無く,更なる症例の集積と検討が必要である.

  • 小林 克巳, 岩波 弘太郎, 佐藤 泰輔, 生方 泰成, 戸谷 裕之, 前村 道生
    2019 年 69 巻 3 号 p. 243-248
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    症例1は76歳女性で,主訴は逆流症状と食思不振.胃癌に合併した食道裂孔ヘルニアで,ESD困難であり,幽門側胃切除,食道裂孔縫縮術を行った.症例2は78歳女性,主訴は嘔気嘔吐.胃体部の縦隔内への脱出を認め,通過障害に対し手術を行った.逆流症状を認めていなかったため噴門形成を行わず,食道裂孔縫縮術を行った.症例3は68歳女性で,主訴は継続的な嘔吐で,通過障害を認めた.逆流性食道炎の既往があり,噴門形成とメッシュを用いた食道裂孔縫縮術を行った.いずれの症例も胃の軸捻転を伴い胸腔内にほぼ全胃が陥入しており,比較的稀なupside down stomachを呈した食道裂孔ヘルニアに対しての手術を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

  • 上吉原 光宏, 井貝 仁, 松浦 奈都美, 吉川 良平, 大沢 郁, 矢澤 友弘
    2019 年 69 巻 3 号 p. 249-254
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    原発性肺癌に対して胸腔鏡下(完全鏡視下)に気管支形成術を併用した右下葉切除リンパ節郭清を行い,低侵襲かつ肺機能温存という点で有用と思われたため報告する.患者は70代男性.他疾患精査中に胸部異常陰影を指摘され当科へ紹介された.諸検査にて原発性肺癌が疑われ,胸腔鏡下手術による一期的診断・治療の方針となった.硬膜外カテーテルを留置せず全身麻酔下で胸腔鏡(4ポート)手術を開始した.術中迅速病理診断で悪性細胞を確認してから肺動静脈を切離した.腫瘍が下葉支根部まで浸潤していたため中間気管支幹を刳り抜くように切除し右下葉を摘出した.迅速病理診断で切除断端に悪性細胞がないことを確認後,3-0吸収性モノフィラメントで中間気管支幹と中葉支の吻合を行い,右下葉楔状(deep wedge)切除リンパ節郭清・気管支形成術を完遂した.術後病理病期は扁平上皮癌,pT1cN0M0,stage IA3,完全切除であった.術後気管支鏡で吻合部粘膜に異常所見なく退院した.

  • 髙橋 真治, 呉屋 朝幸, 亀田 典章
    2019 年 69 巻 3 号 p. 255-258
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    患者は20歳代,女性.臍周囲腹部痛を主訴に来院した.精査の結果,メッケル憩室炎,限局性腹膜炎の診断でCefmetazoleによる保存的治療を開始した.腹部所見は一旦改善したものの再燃した.そのためメッケル憩室切除術を予定し開腹手術を施行した.開腹時所見では,メッケル憩室と思われたものは固い充実性腫瘤であり,それが細い索状物を介して小腸に癒着しているものと判明した.何らかの腫瘍性病変と診断し,これを摘出した.組織型はleiomyoma with infarctionであった.以上から自然発生性parasitic leiomyomaと診断した.術後経過は良好で術後7日目に退院した.Parasitic leiomyomaは非常に稀であり,今回われわれは自然発生性parasitic leiomyomaの1例について経験したので,文献的考察を加えて報告する.

流れ
昭和キャンパス点描
抄録
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編集後記
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