北関東医学
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45 巻, 4 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 村田 和彦
    1995 年 45 巻 4 号 p. 275-306
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 高玉 真光, 渡辺 孝, 家崎 智
    1995 年 45 巻 4 号 p. 307-319
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    群馬県の高齢者の栄養生態学的実態を明らかにするため「群馬県健康づくり財団」が実施した29地区 (市部5, 郡部24) の平成5年度の基本健康診査 (血圧, 血色素, 総コレステロール, HDLコレステロール, 中性脂肪, アルブミン値, 尿酸値) の成績を分析して, その結果を国民栄養調査 (厚生省) と比較した.その結果, 群馬県民の栄養状態は全国平均に比べて劣っておりことに50歳以降の男性はアルブミン, 血色素, コレステロール値の低値を示すものが多く, 早期加齢に陥る危険性がある.また「肥満とやせの判定表・図」 (厚生省) にしたがって肥満度を分類し, 測定値を比較してみると, 70歳以降の高齢者では, 太り気味, 太りすぎの人々は, 低血色素の人及びアルブミンやコレステロール値の低い人が少ないという利点を有していた.高齢者の肥満は成人の肥満とは異なった視点で論じられなければならない.
  • 運動負荷との比較
    長岡 秀樹, 磯部 直樹, 久保田 幸夫, 飯塚 利夫, 今井 進, 村田 和彦, 鈴木 忠
    1995 年 45 巻 4 号 p. 321-329
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    胸痛の原因追究のため冠動脈造影を施行した38例にATP及び運動負荷99m-Tc心プールシンチグラフィー (RNVG) を行い, 虚血性心疾患 (IHD) の診断に於けるATP負荷 RNVGの意義について検討した.冠動脈造影上で有意狭窄のみられない11例 (N群) と有意狭窄のある27例 (S群) を比較すると, S群では運動負荷で左室拡張末期容量 (LVEDV), 左室収縮末期容量 (LVESV) が有意に増大し, 左室駆出率 (LVEF) は低下した (P<0.05).これに対し, ATP負荷では, S群, N群ともLVESVは減少 (p<0.05) しLVEFは増大した (p<0.01).RNVGの壁運動評価によるIHD診断の感度, 特異度は, それぞれ, ATP負荷で22.2%, 100%, 運動負荷で77.8%, 81.8%であった.また, ATP負荷時のpeak filling rateはS群でN群に比し有意に低下していた.以上の結果をみるとATP負荷RNVGは, IHDの診断に対する特異度は高いが感度は低く, その実地応用には問題がある.
  • 高他 幹彦, 千木良 正機
    1995 年 45 巻 4 号 p. 331-337
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    生理的基質を含む9種類の基質に対し, 骨肉腫, 癌骨転移, 薬剤性高アルカリフォスファターゼ血症と診断された患者の血清 alkaline phosphatase (ALP) 活性を測定した.相関係数に基づく多変量解析のクラスター分析から, phosphoamino acids がすべて同一の集落に, また pyrophosphate は全く独自の集落にと3つに分類された.ピロフォスファターゼ活性は他の基質の分解能に比して低かった.これらの結果より, いわゆる ALP は pyrophosphatase よりも protein phosphatase として作用している可能性が示唆された.
  • 平井 利和, 上吉原 光宏, 川島 修, 遠藤 敬一, 森下 靖雄
    1995 年 45 巻 4 号 p. 339-343
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    症例は35歳, 男性で, 持続する咳嗽と繰り返す発熱で来院した.気管支鏡検査で右B3入口部にB3内腔を閉塞する隆起性病変を認め, 生検で炎症性結節と考えたが, 悪性腫瘍を否定できず, 右上葉切除を行った.腫瘍の割面では気管支外に発育の主体を有する1.8×2.3cm大の黄色調の腫瘤であった.切除標本の病理組織学的検索では腫瘤は正常気管支粘膜に覆われ, 大部分が成熟した脂肪細胞からなり, 気管支脂肪腫と診断された.気管支脂肪腫は稀な疾患とされている.本症は良性腫瘍であるから, YAGレーザーや高周波スネアによる内視鏡的切除が有効と思われるが, 本例のように気管支外発育を示す症例もあり, その適応には注意を要する.
  • 小玉 仁, 吉田 一郎, 佐藤 浩司, 吉田 正男, 森下 靖雄
    1995 年 45 巻 4 号 p. 345-350
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    症例は64歳, 女性.咳嗽と血痰を主訴に来院し, 左肺上葉の腺癌と診断した.左肺動脈と胸壁およびS6への浸潤が疑われ, 左肺全摘術の適応と思われたが, 全身状態不良のため手術不能と考えられた.気管支動脈内抗癌剤注入療法 (BAI) を2回行ったところ, 腫瘍は75%縮小し, 肺動脈との接触が軽減したため, 安全に左上葉切除郭清術を施行し得た.BAIは肺腺癌に対しては効きにくく, 遠隔成績にも影響しないと報告されている.しかし, 自験例ではBAIに腫瘍縮小効果があり, 切除範囲の縮小に有効であった.また, 著明な圧迫がみられた肺動脈の処理も安全に行い得た.BAIの有効性を中心に報告した.
  • 小玉 仁, 吉田 一郎, 佐藤 浩司, 吉田 正男
    1995 年 45 巻 4 号 p. 351-354
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    症例は58歳, 男性.Hugh-Jones分類でIV度の呼吸困難を主訴に近医を受診し, 胸部X線で左巨大肺嚢胞症と診断された.入院時の呼吸機能は肺活量2020ml, %肺活量58%, 1秒量820ml, 1秒率46%と著明に低下していた.ステロイド剤の吸入と呼吸訓練を行い, 肺活量2490ml, %肺活量72%, 1秒量1030ml, 1秒率55%と呼吸機能が改善したので手術を行った.開胸すると左S1+2とS6およびS8に巨大嚢胞があり, 自動縫合器を用いて嚢胞を切除した.術後ステロイド剤を積極的に使い再伸展性肺水腫等の合併症もなく, 左肺の再膨張は十分得られた.術後3カ月で呼吸困難はHugh-Jones分類のI度に改善した.低肺機能を合併した巨大肺嚢胞症手術の合併症予防に, ステロイド剤を中心とした周術期管理が有効と考えられた.
  • 小玉 仁, 佐藤 浩司, 吉田 正男
    1995 年 45 巻 4 号 p. 355-358
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    肺過誤腫は, 本邦では大多数が肺実質内型であり, 気管支内型は稀である.気管支内型過誤腫と考えられた症例を経験したので報告する.症例は51歳, 男性で, 咳と血痰を主訴に当院を受診し, 胸部X線で右下肺野に腫瘤陰影を認めた.経気管支鏡的生検で軟骨組織がみられたため, 肺過誤腫と診断し, 経過を観察した.その1ヵ月後の胸部X線で腫瘤陰影が消失した.腫瘤陰影は気管支内型過誤腫による無気肺と考えられ, 無気肺の改善により腫瘤陰影が消失したと推察された.過誤腫は肺実質内型が多いため, TBLBで肺過誤腫と診断された場合, 腫瘍陰影全体が過誤腫であると考えやすい.しかし, 稀ではあるが気管支内型過誤腫による無気肺も考慮する必要がある.
  • 尾形 敏郎, 飯野 佑一, 武井 寛幸, 石北 敏一, 森下 靖雄, 小山 徹也, 中島 孝
    1995 年 45 巻 4 号 p. 359-364
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    症例は41歳男性.前頸部腫瘤, 喉頭部違和感を主訴に来院した.臨床症状, 触診, 頸部超音波検査, 頸部CT (computed tomography) および131Iシンチグラムより甲状腺癌を疑い, 甲状腺亜全摘術を施行した.病理組織学的診断は亜急性甲状腺炎であった.
    亜急性甲状腺炎の中には臨床的に甲状腺癌と鑑別が困難な症例があり, 診断に際しては十分注意しなければならない.
  • 1995 年 45 巻 4 号 p. 365-368
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 45 巻 4 号 p. 369-372
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 45 巻 4 号 p. 373-378
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 45 巻 4 号 p. 379-382
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
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