ポリ(4-スチレンスルホン酸)をドープしたポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT:PSS)は最も成功した導電性高分子の一つである。電気伝導度は本来低いが、少量の二次ドーパントを添加することで100倍以上向上する。PEDOT:PSSの構造変化に焦点を当て、二次ドーピングによる高導電化のメカニズムを解説する。
AI製造において半導体は必須である。日本政府は半導体分野に2兆円を投与している。半導体製造において、リソグラフィー工程は重要でありレジストが大きく関係する。先端デバイスに用いられるレジストは化学増幅型レジストが主流である。本稿では1980年代に伊藤らが開発した化学増幅型レジストの変遷について紹介する。
コーティング分野において、粒子の分散安定化を図る高分子量湿潤分散剤は要素技術の一つとなっている。塗料・インキから液晶表示材のカラーフィルターやインクジェット、電池など、新たなアプリケーションへの対応が開発の原動力となっている。界面制御に特化した高分子材料である湿潤分散剤の設計思想と開発の歴史を紹介する。
1.熱電発電とカーボンナノチューブ
身の回りのあらゆるモノの情報をセンサで取得し活用するモノのインターネット(IoT)により、空調や照明など、エネルギー投入量・投入タイミングの最適化と省エネが可能となる。
1.動的結晶化法による完全光学分割
光学活性化合物を得るには、光学活性物質との相互作用を利用して不斉合成や光学分割を行うための外的な不斉源が必須である。一方で、ラセミ体の化合物を結晶化させると各々の単結晶が一方の鏡像異性体のみで
1.はじめに
DNAやRNAなどの核酸分子は、アデニン:チミン(ウラシル)およびグアニン:シトシン塩基対が選択的に形成されることで、二重鎖を含む多様な高次構造を形成することができる。これにより遺伝情報の保存や伝達
1.はじめに
高分子材料は、その構造や物性が微量成分の添加や微小な外部刺激によって大きく変化し得る特徴を有しており、高分子科学における重要な研究テーマとなっている。とくにキラル機能性の観点からは、左右らせん構造が可
1.オプトケミストリー
「オプトケミストリー」というフレーズを提案したい。これは、「オプティクス(光学)」と「ケミストリー(化学)」を組み合わせた造語である。直訳すると「光化学」で「フォトケミストリー」と同じになってしまうが、フォ
ゴム業界では、材料ニーズの多様化にともない、従来の高強度・耐劣化性に加え、サステナビリティを見据えた新たな機能性が求められています。中でも、リサイクル性などの付加価値を有するゴム材料の開発は急務です。本稿では、ゴムに「自己修復」機能を付与する技術開発の取り組みについて紹介します。ゴムのミクロ構造に着目した本開発は、NOKとしても新たな挑戦であり、技術的課題の克服には多分野からのアプローチが必要でした。