高分子
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18 巻, 10 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • ―研究の青田買い わが社のために世界はある―
    尾崎 庄一郎
    1969 年 18 巻 10 号 p. 665
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 梅屋 薫
    1969 年 18 巻 10 号 p. 666-672
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    高分子物質として扱われているものは,分子量最大のものでも100万台のもので,この高分子が直線に並んだとしてもせいぜいμ オーダーのものである。もちろん直線には並んでいないので, どんな大きな高分子を持って来ても,一つの分子のかたまりは何十μ μ といった位の径をしているようにおもえる。粉体はいちばん小さいコロイド・オーダーのものが,そのへんの大きさを持っているが,それより大は1mm近くまでぐらいの範囲を扱っている。すなわち,大きさ的には連続した世界のできごとであると思われる。ところが,この二つの分野は, まるで異なった世界のごとく扱われていて, 近親というよりは全く他人であるというごとき観を呈していたのが今までの学問の姿である。もう少し高分子の世界の考え方を粉体の領域に,粉体の世界の話しを高分子の領域に反映させたら… と思っているのは,筆者ばかりではないようである。そういう意味で高分子の世界の方にも, 粉体の世界のおとぎばなしを聞いていただきたい。こんな意味で執筆しました。
  • 茶谷 陽三
    1969 年 18 巻 10 号 p. 673-684
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    固相状態における重合は,光や熱のほかにX線,電子線,γ 線などの利用によって,ここ十数年の間に著しく発展した分野である。このような固相重合においては,重合開始からポリマーの結晶化に至るまで,結晶内での分子のエネルギー状態,運動状態,配列が関係しているはずであり,これらを解明するには多角的な研究が要求される。本稿では主としてモノマーの結晶構造が,重合反応や生成ポリマーの構造や結晶化にどのような関係をもつかを論じた。
  • 田隅 三生
    1969 年 18 巻 10 号 p. 685-692
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    最も基本的な鎖状高分子であるポリエチレンの振動スペクトルを明らかにしておくことは,他の高分子のスペクトルの解析を行なうときにも重要である。このような見地からポリエチレンおよび長鎖パラフィンの結晶の振動に関して概説する。次にこのような基礎に立ったうえでポリエチレンと重水素化ポリエチレンの混合結晶のスペクトルから単結晶における分子鎖の折れたたみに関して得られる情報について述べる。最後にポリ-(シス-CHD=CHD) およびポリ-(トランス-CHD=CHD)の赤外吸収と,これらのランダム性をもったタクチック構造の関係についてふれる。
  • 斎藤 信彦, 前田 秀篤
    1969 年 18 巻 10 号 p. 693-699
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    レーザー技術の発展によって, いままで観測されなかった散乱光のスペクトル分布から,分子の運動,緩和を調べることが可能になってきた。ここでは,光をあてたときの散乱光のうち, Brillouin 散乱, Raman 散乱, Rayleigh 散乱についてどのような現象がそのスペクトル分布の対象になるかの一般的な解説と,特に高分子溶液におけるRayleigh散乱光の幅についての研究を紹介した。
  • 村上 健吉
    1969 年 18 巻 10 号 p. 700-711
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    バレルの加熱を電熱により,また冷却を圧縮空気で行なう近代的な単軸スクリュー押出機の原形は1939 年西ドイツのTroester 社によって開発されたといわれる。それ以来30 年を経過する間にスクリュー長は長くなり, 高速回転,大馬力化によって押出機の押出量は飛躍的に増大した。液体輸送用ポンプとして利用される機構はすべてプラスチックの押出用に用いられる可能性を有しており,先人達は種々の試みをなしてきたが,今のところ実用化されている連続押出機は単軸もしくは多軸のスクリューを有するスクリュー押出機のみである。スクリュー押出機はいわゆる押出成形に使用されるのみならず,射出成形,ブロー成形, カレンダー成形など熱可塑性樹脂成形全般の予備可塑化用に広く用いられている。1952 年Simonds らはその著書Extrusion of Plastics ,Rubber and Metalsの中で“押出はまだScienceとはいいがたい”と述べているが, 今や押出は実用的発展のみならず理論的にもめざましい進展を遂げた。
  • 井手 文雄, 長谷川 章
    1969 年 18 巻 10 号 p. 712-720
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    ポリマーの橋かけ反応は耐熱性の向上という実用的な価値を有するために今までにも数え切れないほどの基礎ならびに応用研究が行なわれ,そのポリマーは熱硬化性樹脂として着々その地位を築いている。しかし未橋かけポリマーである熱可塑性樹脂に比してその生産量はまだまだ少ない。これは何よりも成形が容易でないことによる。ところが橋かけ構造をもちながら, 高温では流動する,イオン橋かけポリマーの出現により,熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂のもつ判然たる境界がぼやけ,新しい境界領域が生れて来た。このような意味をもつイオン橋かけポリマーの生い立ちから性質までを述べてみたい。
  • 和田 義彰
    1969 年 18 巻 10 号 p. 721-723
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 18 巻 10 号 p. 747-748
    発行日: 1969/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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