高分子
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18 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 星野 孝平
    1969 年 18 巻 2 号 p. 97
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 中田 忠志
    1969 年 18 巻 2 号 p. 98-105
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    われわれの日常生活に深いつながりをもつ医薬と高分子は,概念的には“くすり”と“プラスチック”で,この両者を一つの次元に結びつけて考えるにはなんらかの感覚的抵抗を覚えるが,医薬と高分子のつながりが高分子の医薬製剤への利用に始まり,最近では両者を同じ分子レベルに結びつけた高分子性医薬の分野に発展してきたことが注目される。しかし,この分野が薬学と高分子化学の境界領域の学問としてとり上げられるまでには,まだ多くの段階を経なければならないであろう。ここでは広義の医薬品,つまり,くすりと高分子の関係を高分子化学の立場から雑学的に展望してみよう。
  • 九里 善一郎
    1969 年 18 巻 2 号 p. 106-113
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    共重合反応は通常2種のモノマーがランダムに入りまじった高分子を生成する。ところが無水亜硫酸とモノマーとの共重合反応では,若干の例外を除いて必ず1対1に交互共重合したポリスルホンを生成する。それゆえモノマーと無水亜硫酸のコンプレックスが重合するという代表例の一つにあげられているものである。この共重合反応が低温固相でも放射線により進行することを見い出したので,これにつき概観するとともに,いくつかのこの系特有の異常現象にいてもふれてみた。ポリスルホンは原料も安価であり耐熱性もよいのであつるが,プラスチック原料として使用された例を聞かない。この原因は加熱により溶融しないため加工困難なためとされているが,モノマーの選択あるいは三元共重合により加工可能な系も見出されうるのではないかと考えている
  • 市川 家康
    1969 年 18 巻 2 号 p. 114-121
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    印刷インキのレオロジーがわが国に本格的に導入されたのは昭和30年ごろだと思う。当時インコメーターや各種のビスコメーターが導入され,主として製品の品質管理の目的に応用された。と同時に高分子化学,顔料化学の進歩が印刷インキの性格を一変させ,これが印刷技術の進歩に著しい拍車をかけたといえる。インキのレオロジーの進歩はさらに印刷適性の研究と密接に結びついて,印刷行程そのものに対する分析が初めて可能になった。また印刷行程の特異な点が,他のフィールドと異なったビスコメトリーを逆に発展させた経緯もある。本印刷インキのレオロジーグ,紙ムケ,浸透,セットなどにからまるインキレオロジーの特長について概観し,参考的にロール間におけるインキ皮膜分裂の状況を運動論的に解説して,印刷の本質であるインキ転移を説明した。
  • 桑原 信弘
    1969 年 18 巻 2 号 p. 122-130
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    Floryの緋除体積効果の理論は多くの研究者によって再検討,および修正され,αの3乗則の正当性が論じられた。最近遠距離型相互作用のBパラメーターの実験値が求められ,希薄溶液の理論と実験の比較検討が行なわれたところ,むしろαの5乗則を支持する結果が得られた。これらの研究からいくつかの問題が提起された。最近再び排除体積効果が活発に取り扱われ,zが小さい範囲では3乗則,z→∞では5乗則になることが指摘されている。以上の点から,ここではBパラメーターの決定法を述べ,理論と実験の比較検討を行ない,高分子溶液の排除体積効果の現況を紹介する。
  • 岩崎 万千雄
    1969 年 18 巻 2 号 p. 131-137
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    含フッ素ポリマーのESRスペクトルは炭化水素系ポリマーと比べて種々異なった性格をもっており,解析上注意すべき点が多々ある。本稿ではまず含フッ素低分子化合物単結晶のESR解析により得られたF核の超微細結合定数についてH核との相違を明確にし,ついで高分子固体の場合重要なランダム配向試料のスペクトルの線形に対する超微細結合定数の異方性の影響について述べる。このような低分子化合物のデータをもとにして,高分子固体構造や分子運動との関連を考えながら高分子ラジカルのスペクトルをどのように解釈したらよいかについて筆者の研究室で最近行なった研究を中心に論ずる。このような基礎的知見をもとにして注意深い解析が行なわれれば,高分子ラジカルの同定や構造もより確実なものとなるばかりでなく,ESRスペクトルからより豊富な情報をとりだすことができよう
  • 1969 年 18 巻 2 号 p. 154-155
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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