高分子
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19 巻, 8 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 野口 達彌
    1970 年 19 巻 8 号 p. 639
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 岡本 佳男
    1970 年 19 巻 8 号 p. 640-648
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    アニオン重合に関する研究は近年めざましく発展し,特に極性溶媒中におけるスチレンの重合については,その全貌が明らかにされつつあるといっても過言ではない.しかし,共重合や立体規則性重合についてはまだ多くの問題点が残されている.最近,交互共重合体が注目を浴びているが,アニオン機構による交互共重合例はまだあまり多くなく,新しいポリマーの合成という面で特に興味がある.ここでは1,1-ジフェニルエチレンあるいはトランス-スチルベンを一成分として含むアニオン共重合を中心に解説を試みた.
  • 東村 敏延
    1970 年 19 巻 8 号 p. 649-657
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    カチオン重合というと「ラジカル重合ほど親しみがない」という人が多い.しかしカチオン重合といっても何も特別の反応でない.低分子の反応で良く知られた,親電子性試薬のオレフィンへの付加反応の一つの例にすぎないという見方もできる.こう考えるとわりに気楽にカチオン重合がながめられる.また「カチオン重合は実用面から遠い反応」と感じる人も多い.しかしラジカル重合では得られないポリマーを合成できる可能性がある.例として環状エーテルの重合などがあげられる.とにかく,ある反応を通して,新しい反応,新しいポリマーの合成法を見出すためには,反応の基礎を理解しなくてはならない.そのため,ここではカチオン重合で重要な開始反応と生長反応を中心として,最近明らかになったこと,および研究されているが未解決の問題を紹介する.これらの問題を通じてカチオン重合に親しんでいただこうと思ったからである.これを機会に違った分野の方から,カチオン重合を研究している者にご批判をいただけると幸である.
  • 和田 八三久, 松井 正宏
    1970 年 19 巻 8 号 p. 658-664
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    どんな結晶の物性も,その中の欠陥,特に転位を除外して語ることはできない。結晶の緩和現象,塑性変形,熱処理効果,再結晶などにおいて転位が重要な役割を占める.高分子の転位論はまだ生れてから10年程度にすぎない.1960年代においては主としてその直接観察,およびその形態の定性的な推定において,大きな発展を見た.1970年代には,より定量的な研究が,転位のひずみエネルギー,その可逆的な運動と緩和現象,非可逆的な運動と塑性変形,熱処理,再結晶との関係などの面で大きく発展するであろう.われわれの研究室では昨年数人のグループで高分子の転位について集中的なコロキウムの機会をもった.そこでいろいろの論交などを勉強していくうちにいろいろの考えが浮んだ.ここに記するのはそのとき諸先輩達の論文から学んだことやわれわれの考えたことの一部分であり,著者らのみならず他のメンバーの考えも含まれている.この小文では高分子研究者の中に必ずしも格子欠陥になじみの強くない方も多いことを考えて,転位とは何かということから書き始めることにしよう.しかし高分子の転位論はきわめて未確定の分野で,われわれがこれを勉強し始めてからまだ短月日にすぎない。ここに記すことの中にも誤謬独断が多いと思う.読者諸氏のご批判をお願いする.
  • 岩柳 茂夫
    1970 年 19 巻 8 号 p. 667-673
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    表示装置として有望なことから,液晶がにわかに時代の脚光をあびていることはすでにご承知のとおりである.不完全きわまる高分子結晶を扱っていた高分子物性の研究者にとって,液晶は何となく親近感を覚えるテーマである.研究室の道具立てもそのまま液晶の研究に役立つものが多いようである。しかし高分子そのものが液晶になることが知られているのは今のところ合成ポリペプチドのαラセンやDNAの二重ラセンである.一方液晶は生体膜の構成要素として重要な意義をもっているので,この方面からもこれから大いに研究されるであろう.共重合物でスメクチック液晶特有の膜状の構造をとるものも知られている.フィルム状高分子でその表面だけが液晶状態になるようなものができたら利用価値は大きいと予想される.本稿では基礎的性質の入門的な考察を行なうにとどめる.
  • 川村 泰彬
    1970 年 19 巻 8 号 p. 674-680
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    高分子物質の10°K以下の低温域における比熱,熱伝導について述べる.具体的な例としてポリエチレンについて話を進める低温域では,高分子物質に高分子らしさを付与する原因となる結晶場の大きな異方性は薄れて,その熱的な性質は通常の三次元結晶と同様なふるまいを示すしかし,1°K以下の極低温になると,ラメラ結晶からなる特異な多結晶構造を反映して再び三次元結晶のふるまいからはずれてくる.このような挙動は,構造欠陥に伴う局在した振動モードの寄与によるものと思われる.低温における熱的性質の研究は,分子間相互作用の性質の解明に役立つだけでなく,固体構造の研究手段としても有効である.
  • -繊維物性的考察-
    蔵本 直哉, 大沼 紀幸
    1970 年 19 巻 8 号 p. 681-686
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    理想的なタイヤコードを製造するには,タイヤコードに対する真の要求特性を明確にとらえる必要がある.このためには,タイヤ性能を支配するコード変形挙動ならびに劣化過程を規制する諸因子を明らかにすることが重要であることはいうまでもない.タイヤ変形挙動を支配する因子はコードモジュラス・コード強力であると考えてよい.これらを高水準に保つことはタイヤ性能向上にとってきわめて効果が大きい.なおタイヤのベルト用素材とカーカス用素材では要求特性が異なるため,その違いは十分に認識しなければならない.ナイロンおよびポリエステルタイヤコードについて, その繊維物性的特徴とタイヤの変形挙動との関連について考察を行なった.乗用車タイヤにおいては,ポリエステルタイヤコードは小変形の力学的性質がきわめて安定であるため,非常にすぐれたタイヤ性能を示し,カーカス材としては最適の素材であるといえる.
  • 久米 重雄, 岡田 清
    1970 年 19 巻 8 号 p. 687-704
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 石山 哲也
    1970 年 19 巻 8 号 p. 703-709
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 1970 年 19 巻 8 号 p. 727-728
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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