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高知リハビリテーション学院紀要
Online ISSN : 2433-4553
Print ISSN : 1345-5648
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巻号一覧
後続誌
高知リハビリテーション専門職大学紀要
20 巻 (2019)
19 巻 (2017)
2 号 p. 49-
1 号 p. 1-
18 巻 (2017)
17 巻 (2016)
16 巻 (2015)
15 巻 (2014)
14 巻 (2013)
13 巻 (2012)
12 巻 (2011)
11 巻 (2010)
10 巻 (2009)
9 巻 (2008)
8 巻 (2007)
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3 巻 (2002)
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1 巻 (2000)
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プログラミング教育の事例について
竹島 卓
2017 年 19 巻 1 号 p. 1-6
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000263
研究報告書・技術報告書
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文部科学省の「教育の情報化の推進」の中に「プログラミング教育」が掲げられ,2020年から小学校でプログラミング教育が必修となる.情報処理を専門としない大学の教育でも,「情報活用能力」が求められており,その素地としてプログラミングの基礎素養は必要となる.本稿では,情報系学科のプログラミング授業に筆者が10年間携わった経験からプログラミング教育の難しさを紹介する.まず,Information Technologyが現在社会にとって不可欠の技術であることを述べ,その核心としてInformation Technologyを担っているコンピュータが動作するためのプログラムを作ること,すなわちプログラミングが現在およびこれからの社会にとって重要であることを説く.しかしながら,プログラミングの特性からそれができる人とできない人とが顕著に,しかも他の教科とは無相関に分かれており,教育の難しさをもたらしている.そこで,できない人の特徴を特定し,その克服の試みを紹介する.最後に情報を専門としない学科でのプログラミング教育において考慮すべき事項に言及した.
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(71K)
仮想的有能感の学年による変化
中野 良哉
2017 年 19 巻 1 号 p. 7-10
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000265
研究報告書・技術報告書
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理学療法士を目指す学生の仮想的有能感は学年が上がることにより経時的に変化するのかを明らかにすることを目的とした.学生62名を対象とした.質問紙法にて他者軽視傾向と自尊感情を評価し,同一の対象者の3年間にわたる回答結果が学年を経るごとに異なるかについて分析した.その結果,他者軽視傾向,自尊感情ともに学年による有意差は認められなかった.仮想的有能感4タイプについて学年ごとに分類した結果,分類が変化した学生は全体の72.6%, 3年間変化が認められなかった学生は27.4%であった.タイプ変化のうち,最も頻度が高かったのは全能型から自尊型への変化であった.学年別にみると2年時よりも3年時においてタイプ分類が変化する割合が低く,タイプ別にみると仮想型は学年が上がるにつれて他のタイプに変化する割合が低下することが示された.
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(86K)
パーキンソン病患者の重症度と下肢筋力,下肢荷重率の関係
片山 訓博, 前田 旅人, 山﨑 裕司, 山本 澪, 中屋 雄太, 竹村 拓人, 土居 史明, 池上 司, 市村 瑞也, 太田 幸子, 本久 ...
2017 年 19 巻 1 号 p. 11-14
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000271
研究報告書・技術報告書
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パーキンソン病患者の重症度と膝伸展筋力,下肢荷重率の関連について検討した.対象は,パーキンソン病患者24名(男性11名,女性13名),年齢77.1±9.0歳である.対象者をYahrの重症度分類のステージⅠ~ⅢとⅣ・Ⅴ群に分け,膝伸展筋力体重比と最大下肢荷重率を比較検討した.膝伸展筋力体重比は,ステージⅠ~Ⅲ群,ステージⅣ・Ⅴ群の順に,0.36kgf/kg,0.25kgf/kgであり,有意差を認めた(p<0.05).同様に,最大下肢荷重率は83.2%,74.0% であり,有意差を認めた(p<0.05).筋力体重比が0.20kgf/kgを下回る症例(7例),あるいは最大下肢荷重率が71%を下回る症例(8例)は全てステージⅣ・Ⅴ群であった.以上のことから,パーキンソン病患者においても歩行自立のためには最低限の下肢筋力と重心移動能力が必要なものと考えられた.
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(120K)
しゃがみ込み動作に必要な足関節背屈角度
山﨑 裕司, 西村 裕子, 栗山 裕司, 稲岡 忠勝, 平賀 康嗣, 宮崎 登美子, 柏 智之, 片山 訓博, 重島 晃史
2017 年 19 巻 1 号 p. 15-18
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000272
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本研究では,しゃがみ込み動作に必要な足関節背屈角度について検討した.対象は,健常者80名(男性43名,女性37名)である.足関節自動背屈角度と他動背屈角度を測定し,背屈角度としゃがみ込み動作の可否について検討した.しゃがみ込み動作可能群は50名,不可能群は30名であった.自動背屈角度,他動背屈角度は,可能群/不可能群の順に,18.3±4.1度/10.6±4.1度,44.2±6.7度/30.9±6.9度であり,有意差を認めた(p<0.01).自動,他動背屈角度におけるROC曲線下面積は0.907,0.908であり,しゃがみ込み動作の可否を判別することが可能な指標であった.感度と特異度の和が最も高くなる自動,他動背屈角度は14.3度,36.5度であった.しゃがみ込み動作の自立のためには,この程度の背屈角度が必要なものと考えられた.
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(915K)
転倒を繰り返す症例に対する移乗動作練習
応用行動分析学的介入
牧村 奈穂, 中山 智晴, 山﨑 裕司
2017 年 19 巻 1 号 p. 19-23
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000273
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著明な視力低下と進行性の右下肢痙性麻痺を呈した79歳女性に対して,車椅子への移乗動作中の危険行動を減少させることを目的とした介入を実施した.拡大した写真と文章によって危険行動と適切行動を教示し,適正な姿勢を確認するための触覚的プロンプトを整備した.移乗動作中の危険行動のチェックシートを作成し,改善状況をグラフ化してフィードバックした.ベースライン期には4-5点を推移していた危険行動は,介入開始から徐々に減少し,9日目以降は0点で推移した.さらに,12日目以降は視覚的教示をなくしたが,危険行動は出現しなかった.本介入中には,明らかな機能障害の変化はなく,今回の動作能力の改善は,適切な移乗動作の学習によって生じたものと考えられた.
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(376K)
身体的教示を用いた起き上がり動作練習
四肢麻痺と高次能機能障害を呈した脳血管障害患者に対して
﨑山 誠也, 山﨑 裕司, 中田 裕士, 辻本 悠
2017 年 19 巻 1 号 p. 25-30
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000276
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指示理解が困難な脳血管障害四肢麻痺患者に対して,身体的教示を用いたプロンプト・フェイディング法と逆方向連鎖化の技法による起き上がり動作練習を実施した.対象は,86歳男性.脳底動脈の梗塞による四肢麻痺と意識障害を認め,臨床症状から重度の失語症,注意障害が疑われた.発症76~77病日の評価では,起き上がり動作得点は3点(満点15点)であった.介入開始後,動作得点は順調に改善し,8日目には9点となった.両下肢をベッドから下ろす動作と肘立て位に起き上がる動作に対して部分練習を追加した結果,16日目には12点まで改善し,手すりを用いた起き上がりが可能となった.介入中,機能障害やその他のADLに改善がなかったことから,今回の介入は起き上がり動作を学習させるうえで有効なものと考えられた.
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(305K)
重症片麻痺患者に対する寝返り・起き上がり練習
寝返り練習におけるクッションとスライディングボードの利用
長井 梨香, 富田 駿, 加藤 宗規, 山﨑 裕司
2017 年 19 巻 1 号 p. 31-35
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000277
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重症片麻痺と失語症を合併した70歳代女性に対して改良した起居動作練習を適応し,その効果について検討した.寝返り練習は,20cmの台上にスライディングボードとクッションを置いた状態から開始する7段階の段階的な難易度調整を適応した.起き上がり練習には,6段階からなる逆方向連鎖化の技法を適応した.寝返り動作は,1日目に段階④まで可能となった.2日目には段階⑥まで,4日目には段階⑦まで到達した.合計4日間の介入でプラットフォーム上の寝返りは可能となった.起き上がり動作は,1日目に段階③まで可能になり,3日目には動作が可能となった.介入期間中に運動麻痺,高次脳機能障害の改善はみられなかったことから,今回の介入は起居動作を学習させるうえで有効なものと考えられた.
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(168K)
プロンプト・フェイディング法を用いた認知症患者に対する移乗動作練習
藤原 慎二, 中田 裕士, 山﨑 裕司
2017 年 19 巻 1 号 p. 37-40
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000278
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本研究では文字教示が有効に機能しなかったアルツハイマー型認知症患者に対してプロンプト・フェイディング法を用いた移乗動作練習を実施し,その効果について検討した.介入では,移乗動作を4つの行動要素に分け,それぞれの行動が成功する最小限のプロンプトを付与した.また,強化刺激として社会的強化と社会的評価を実施した.介入の結果,移乗動作得点の向上,所要時間の短縮,介助量の軽減を認めた.また,介入中,自ら移乗を申し出るなど,移乗に対する前向きな言動を認めた.プロンプト・フェイディング法を用いた移乗動作練習と強化刺激の整備は,移乗動作の学習を促進するうえで有効であった.
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(154K)
全失語を呈した重度片麻痺患者に対する立位保持練習
垂直棒と壁面を用いた段階的難易度調整
宇佐美 太一, 富田 駿, 加藤 宗規, 山﨑 裕司
2017 年 19 巻 1 号 p. 41-44
発行日: 2017/09/30
公開日: 2019/07/24
DOI
https://doi.org/10.15028/00000279
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全失語を合併した重度片麻痺患者に対して垂直棒と壁面を利用した段階的な難易度設定による立位保持練習を実施し,その効果について検討した.症例は80歳代男性,診断名は左内頸動脈梗塞.97病日時点で,意思疎通は困難,右上下肢に随意運動は認めなかった.トイレでの介助量軽減を目的として,手すりを把持した90秒の立位保持をターゲット行動とした.ベースライン期の立位保持中の身体的介助数は,10-12回であった.介入では,垂直棒把持に加えて壁面への非麻痺側肩の寄りかかりを実施した.その結果,99病日の介入初日より介助数は激減した(1-3回).9日目には90秒間の立位に成功し,15日目には3回連続で成功した.16日目以降は,垂直棒のみでの立位保持が可能となり,介助者一人でトイレ動作が可能となった.介入期間中に運動麻痺や他の機能障害に著変はなかったことから,今回の介入は立位保持動作の学習を促進したものと考えられた.
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