高知リハビリテーション専門職大学紀要
Online ISSN : 2435-2543
Print ISSN : 2435-2535
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  • 独歩自立例と独歩非自立例が混在する区分での検討
    津田 泰路, 山﨑 裕司
    2023 年 4 巻 p. 19-22
    発行日: 2023/03/30
    公開日: 2023/03/31
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    本研究では,独歩自立例と独歩非自立例が混在する等尺性膝伸展筋力(以下,膝伸展筋力)水準と下肢荷重率水準を 4 群に区分し,各群の独歩自立例の割合を検討した.対象は65歳以上の入院患者43名であり,膝伸展筋力と下肢荷重率,歩行自立度を評価した.膝伸展筋力が0.250kgf/kg以上0.325kgf/kg未満で下肢荷重率が80%以上85%未満の者をⅠ群( 5 例),筋力が0.325kgf/kg以上0.400kgf/kg未満で下肢荷重率が80%以上85%未満の者をⅡ群(17例),筋力が0.250kgf/kg以上0.325kgf/kg未満で下肢荷重率が85%以上90%未満の者をⅢ群( 8 例),筋力が0.325kgf/kg以上0.400kgf/kg未満で下肢荷重率が85%以上90%未満の者をⅣ群(13例)とし,各群の独歩自立例の割合を比較した.独歩自立割合は,Ⅰ群から順に, 0 %,59%,75%,85%であり,独歩自立割合に有意差を認めた(p<0.05).膝伸展筋力,下肢荷重率とも低いⅠ群では独歩自立例を認めなかった.また,両者とも高いⅣ群では独歩自立割合は最も高かった.以上のことから,混在区分においても膝伸展筋力および下肢荷重率の要因は一定の影響を及ぼすものと考えられた.
  • 中嶋 風華, 中山 智晴, 山﨑 裕司
    2023 年 4 巻 p. 23-26
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/21
    研究報告書・技術報告書 フリー
    一人の検査者で実施できる簡便で信頼性に優れた関節角度の測定方法を確立することを目的として,Image Jを用いた座位での膝窩角度,足関節背屈角度の測定方法を考案した.検者は,経験年数 3 年目の理学療法士である.対象は,健常者16名の左右32脚とした.角度測定は,対象者の両脚について異なる 2 日間で測定した.1日目の膝窩角度は140.3±11.2°,2 日目は141.3±11.5°であり,有意差はなかった. 1 日目と 2 日目の膝窩角間の級内相関係数(以下,ICC)( 1 , 1 )は0.89であった. 1 日目の足関節背屈角度は24.8±6.1°, 2 日目は25.0±6.1°であり,有意差はなかった.足関節背屈角度間のICC( 1 , 1 )は0.87であった.それぞれ固定誤差と比例誤差はなく,最小可検誤差(以下,MDC)は膝窩角度10.3°,足関節背屈角度6.2°であった.よって,今回の膝窩角度測定方法,足関節背屈角度測定方法は,優れた再現性を有するものと考えられた.
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