本稿は, 新型コロナウィルス (COVID-19) 感染拡大状況下で対面授業が実施できなくなった2020年 度前期に, 島根大学大学院教育学研究科臨床心理専攻で行ったケースカンファレンス (臨床心理実習 Ⅰ (心理実践実習Ⅱ)) の代替授業について報告するとともに, 履修者を対象とした質問紙調査によっ て, その代替授業がどのようなものとして受け取られていたのかを明らかにすることを目的とした。 調査の結果, 代替授業は概ね肯定的に受け取られていたが, 教員とのコミュニケーションの取りやす さに関して課題を有していたことが明らかとなった。 また, 修士2年生には, 代替授業に従来にはな い学びが生じる新たな意味を見出していた者もいたことが明らかとなった。 感染の終息が見通せない なか, 臨床心理士養成大学院としてどのような教育を行うことができるのか, 継続的に検討すること が今後の課題として挙げられた。
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