国語科教育

本扉

2017 年 82 巻 p. 1
発行日: 2017/09/30
公開日: 2023/05/25

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_1

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (18K)

I　シンポジウム（要旨）

コーディネーターの言葉　新学習指導要領の示す地平

藤井知弘

2017 年 82 巻 p. 3-4
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_3

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (259K)
提案1　新学習指導要領、わたしはこう見る――基本的認識論がおかしい――

佐伯胖

2017 年 82 巻 p. 5-7
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_5

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (327K)
提案2　新学習指導要領と国語教育の課題――資質・能力ベースのカリキュラム改革をどう捉えるか――

石井英真

2017 年 82 巻 p. 8-10
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_8

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (326K)
提案3　「主体的・対話的で深い学び」で育成する資質・能力――アクティブ・ラーニングの視点による授業改善――

田村学

2017 年 82 巻 p. 11-12
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_11

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (177K)
提案4　敢えて巨視的観点から論ず――真面目に努力する日本の教師を、必要以上悩ませない為に――

望月善次

2017 年 82 巻 p. 13-14
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_13

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (235K)

II　研究論文

昭和30年代の単元学習思潮の様相――中沢政雄の機能的国語教育論から――

池田匡史

2017 年 82 巻 p. 15-23
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_15

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

本稿では、中沢政雄の理論に着目し、昭和30年代の単元学習の実態を検討した。
中沢の理論は、「機能的国語教育論」と呼ばれ、価値生産に重きが置かれていた。価値生産は、教材を読むことを通して、主題や話題について考えるということである。その結果として、当時課題として残されていた、読むことを組み込んだ単元学習の組織がなされることとなった。
ただ、その理論は、満足に共有されなかった。価値生産は複数教材で行われるべきものである。しかし中沢が編集に協力した教科書では、単一教材による行為にとどまっていた。その結果、この理論は、読解重視の流れに吸収されてしまうことになったと言える。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (415K)
教材「うさぎのさいばん」にまつわるテキスト群の歴史的考察――日本・韓国・植民地期朝鮮の教育文化史的観点から――

黒川麻実

2017 年 82 巻 p. 24-32
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_24

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

本論文は「うさぎのさいばん」と「恩知らずの虎」の関係性を明らかにするために、モチーフ分析を行った。「うさぎのさいばん」は、日本の国語科教科書に掲載されている朝鮮半島の民話である。しかし、プロットの酷似した民話が植民地期朝鮮の教材「恩知らずの虎」として登場していることが判明した。そこで、「うさぎのさいばん」のヴァリアントを収集し、モチーフの通時的分析を行った結果、教材「うさぎのさいばん」と教材「恩知らずの虎」はヴァリアント関係にあることが判明した。さらに、これらの民話を教育に用いることによる影響について再考した。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1410K)
国語科・教授=学習過程における「ゆさぶり発問」の検討――説明的文章の学習指導における展開を見据えて――

正木友則

2017 年 82 巻 p. 33-41
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_33

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

本稿では、多様化・高次化した説明的文章の学力や学習指導内容を学習者に獲得させる上で、授業者による「教授行為（指導）」の中でも「ゆさぶり発問」に着目し、説明的文章の学習指導の場における展開について検討した。
例えば、授業者は筆者の説明内容や論理、主張に対して学習者が「分かっているつもり（理解不足）」であることを、事前に予想できる時、もしくは、授業内で察知した時、「ゆさぶり発問」（主要発問／授業内における即時的応答）を用いて、学習者の理解不足を補うことになる。また、筆者の説明内容や論理・主張などに対する学習者の吟味・評価を促す時には、主要発問で、学習者による「限定・比較・否定」を通して、説明的文章の学力や学習指導内容の獲得につなげようとするのである。
以上のことから、説明的文章の批判的読みでは、教材（文章）を介した「学習者（読者）」と「筆者」との相互作用を機能させるために、授業者の教授行為（指導＝「ゆさぶり発問」）が重要であるといえよう。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (548K)

III　実践論文

「論証構成図」を導入した中学校説明的文章の「図式化」

辻村重子

2017 年 82 巻 p. 42-50
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_42

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

本研究は、中学校説明的文章を教材とし、学習過程の論理的思考に作用する「論証構成図」を組み入れた学習方略「図式化」についての理論と実践についての考察である。中学校現場では、説明的文章に対する苦手意識を持った学習者が比較的多く、学力差のある学習集団の学習達成度を引き上げることに苦慮しているという課題がある。その要因として、中学校説明的文章の授業において、学習者が理解の曖昧さや分からなさを抱えたまま授業が進められているということ、中学校説明文教材の論証構造の複層化により、読みが持続できないという問題点を明らかにした。そのうえで、本研究では、2年間にわたる授業実践を行い、中学校説明的文章教材を読み解くための新たな読解スキーマを身に付けながら、主体的・対話的な学習過程により、学習者の理解の曖昧さや読み間違いを補完・修正する学習方略について検証し、その有用性を確認した。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (626K)

IV　書評

間瀬茂夫著『説明的文章の読みの学力形成論』

植山俊宏

2017 年 82 巻 p. 51-53
発行日: 2017/09/30
公開日: 2017/10/31

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_51

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (238K)

Ⅴ　新旧理事長挨拶

鶴田清司, 山元隆春

2017 年 82 巻 p. 54-55
発行日: 2017/09/30
公開日: 2023/05/25

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_54

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (205K)
Ⅵ　学会事業報告

2017 年 82 巻 p. 56-58
発行日: 2017/09/30
公開日: 2023/05/25

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_56

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (318K)
編集後記・編集委員

丹藤博文

2017 年 82 巻 p. 59
発行日: 2017/09/30
公開日: 2023/05/25

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_59

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (159K)
附録

2017 年 82 巻 p. 60-70
発行日: 2017/09/30
公開日: 2023/05/25

DOIhttps://doi.org/10.20555/kokugoka.82.0_60

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (462K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）