蚕糸・昆虫バイオテック
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76 巻 , 1 号
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特集:絹タンパクフィブロイン研究の最前線
Originals
  • 常山 泉, 池嶋 智美, 飯田 のり子, 鶴井 裕治, 田中 幸夫, 原 和二郎, 蜷木 理
    2007 年 76 巻 1 号 p. 1_55-1_61
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/10/06
    ジャーナル フリー
     蟻蚕の炭酸カルシウムに対する摂食反応性(炭酸カルシウム摂食性)の遺伝様式を明らかにするために,系統分離と遺伝分析を行った。種々の品種の中から,摂食量(排出糞数)を指標とした蛾区選抜法による食性選抜と継代を繰り返すことにより,炭酸カルシウムに対して強い摂食反応性を持つ系統と摂食反応性を持たない系統を作出した。試験は,両系統の間でF1,F2およびBF1交配を行い,それぞれの交雑種の炭酸カルシウムに対する摂食反応性について調べた。セルロース粉末,寒天および水から成る基本飼料と基本飼料に10%の炭酸カルシウムを加えた飼料を孵化直後の蟻蚕に与え,全暗72時間の排出糞数(以下,糞数)を調査し,飼料中の炭酸カルシウムに対する各交雑種の摂食反応性を評価した。その結果,炭酸カルシウムに摂食反応を示す性質(炭酸カルシウムを摂食する性質)は,摂食反応を示さない性質(摂食しない性質)に対して不完全優性的に遺伝することが明らかになった。また,炭酸カルシウムに対する摂食反応性(摂食する性質)に関与する遺伝的要因は,作用力の強い主働遺伝子と作用力の弱い複数の修飾遺伝子によって構成されていることが推測された。さらに,この主働遺伝子については,常染色体上に存在する単一の遺伝子であると考えられた。
  • 道明 美保子, 雲出 三緒, 清水 慶昭
    2007 年 76 巻 1 号 p. 1_63-1_67
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/10/06
    ジャーナル フリー
    ポピーの花弁の色素の絹への有効な染色方法を検討した。発酵抽出法により色素が十分に抽出され,保存においても安定であった。短時間の抽出においては,酸性抽出が有効であった。また,アントシアニンはpHの影響を受けやすく,pHが低いほど赤味の強い染色物が得られ,高くなると色素が分解された。酸による赤味の染色を利用するならば,発酵抽出液をpH2程度に調節した染液での染色が適していた。絹布のアニオン化前処理により,花の色に極めて近い赤色の染色物を得ることができ,また,堅ろう度も向上した。
  • 飯塚 哲也, 間瀬 啓介, 岡田 英二, 山本 俊雄
    2007 年 76 巻 1 号 p. 1_69-1_72
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/10/06
    ジャーナル フリー
     カイコの品種改良や育種素材となる系統を維持するためには,繭の秤量は不可欠である。秤量に必要な労力の軽減を目的として,2台の天秤をRS-232Cインタフェースでパソコンの2つのシリアルポートに接続し,同時に繭層重と蛹重を測定する繭秤量システムの改良を行った。本システムはWindows搭載コンピュータにおいてMicrosoft Excelのスプレッドシート上に繭層と蛹の重量データを取り込むもので,現在一般的に用いられているパソコン環境でも導入が可能であり,従来のMS-DOS上のN88-BASICのシステムと比べ,データの取り扱いなど容易で利用しやすいものとなった。
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