蚕糸・昆虫バイオテック
Online ISSN : 1884-7943
Print ISSN : 1881-0551
ISSN-L : 1881-0551
76 巻, 2 号
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特集「展開するバキュロウイルス・バイオサイエンス」
Originals
  • 江口 良橘, 永易 健一, 蜷木 理, 原 和二郎
    2007 年 76 巻 2 号 p. 2_159-2_163
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/10/06
    ジャーナル フリー
     カイコ濃核病1型ウイルスの発病を完全に阻止する優性の非感受性遺伝子(No infection with densonucleosis virus type 1,遺伝子記号Nid-1)の遺伝分析を行い,以下の結果を得た。連関検索の結果,Nid-1はbts2及びBmと連関し,第17連関群に所属することが判明した。Nid-1は,Bmとの6蛾区578頭の試験結果から,当該連関群のほぼ中央に座位するものと推察された。Nid-1及びbts,owを用い,27蛾区9,176頭を供試した三点実験の結果,3遺伝子はbts,Nid-1,owの順に配列し,Nid-1遺伝子の座位を31.1と決定した。
  • 間瀬 啓介, 飯塚 哲也, 岡田 英二, 山本 俊雄, 原 和二郎
    2007 年 76 巻 2 号 p. 2_165-2_169
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/10/06
    ジャーナル フリー
     古くからカイコの形質マーカーによる遺伝的地図は,完全連関による連関検索と3点法による座位決定によって作られてきた。我々は,この形質マーカーの地図作成で用いられている方法を改良し,EST-cDNAクローンのRFLPを同じ個体で繰り返し解析することで効率的にマッピングを行っている。今回,その地図上の遺伝的距離と染色体上の距離を比較するために,同一染色体上(RFLG9)の4,18,33cMに位置する3領域の6つのcDNAクローンに対応するゲノム断片をDIGでラベルし,混合したプローブとして5齢1日目のカイコ卵巣染色体標本に対しFISHを行った。その結果,一つの染色体上に強度の異なる3点のシグナルとして検出でき,領域1は24.9±3.1%の地点に,領域2および領域3はそれぞれ45.2±4.1%と70.8±3.8%の地点に位置することとなり,遺伝的距離と極めてよく一致していた。
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