蚕糸・昆虫バイオテック
Online ISSN : 1884-7943
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ISSN-L : 1881-0551
80 巻 , 3 号
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特集:昆虫の摂食行動制御メカニズム
総説
報文
  • 竹村 洋子, 栗岡 富士江, 天方 美帆, 栗岡 聡, 大沼 昭夫, 松本 正江, 持田 裕司
    2011 年 80 巻 3 号 p. 3_229-3_235
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/06/01
    ジャーナル フリー
    雄蚕品種プラチナボーイの繭糸ならびに生糸の特性を洋装への利用の視点から評価した。その結果,プラチナボーイの繭糸繊度曲線は変動幅と偏差が少なく,この生糸による布地は織りムラが生じ難い良質で安定したものになると思われた。布地の力学的特性では,曲げおよびせん断剛性,圧縮性が対照の普通蚕品種と異なることが判明し,曲げに対する剛さや圧縮に対する抵抗性を有することが示唆された。これらの知見を総合して,プラチナボーイの糸は,KOSHIやHARIがあり,絹らしさを合わせ持つアウターの洋装生地製作に適していると考察された。
  • 一田(髙濱) 昌利, 高橋 重三
    2011 年 80 巻 3 号 p. 3_237-3_242
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/06/01
    ジャーナル フリー
    It known the conventional methods of raw silk production need an extremely large quantity of energy. The purpose of the experiment reported here was to search for energy-saving and eco-friendly production methods of raw silk.
    We presented so-called “the salt solution method” as a method to meet our purpose. When the cocoon was stored in a concentrated salt solution under room temperature 30 and 40°C for more than 30days. it was possible to reel the raw silk with the water at room temperature (2 and 30°C).
    We compared the properties of raw silk produced by the three different methods consisting of the flesh cocoon reeling method, salting method and the salt solution method.
    As a result, the salt solution method was found to accommodates to the method of our purpose.
    In addition, we confirmed that this method of the production of silk thread keeps the original properties.
    The mechanism of silk reeling has been discussed with experimental data obtained from the salt solution method.
    We hope that detailed answers will be forthcoming from experiments now in progress.
テクニカルレポート
  • 畠山 吉則, 川上 紗代子, 石井 麻美, 山本 裕一, 志賀野 倫明, 小田 尚幸, 岩野 秀俊
    2011 年 80 巻 3 号 p. 3_243-3_245
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/06/01
    ジャーナル フリー
    養蚕における家蚕の上蔟作業は多大な労力と手間がかかるため,限られた時間の中で作業をいかに効率よく行うかが重要になる。阿部(1985)や池田・土屋(1988)などの研究結果により,上蔟作業の軽減化が図られている一方で,丸山・蜷木(1993)はネットによる上蔟方式を考案している。しかしながら,養蚕農家の減少に伴い,販売されていた資材の中にはすでに製造中止になっているものが多い。そのため,現在では在庫として保存されているものを確保した上で使用するのみで,新規に製造された資材を使用できる可能性は極めて低いといえるだろう。このように養蚕農家向けの蚕具の調達は蚕種同様に年々難しくなってきているのが現状である。一方,近年では各地の小・中学校の学習教材として蚕の生育観察を行うことが多くなってきた。その際に用いられる蚕具は主に手作りのものであり,飼育ごとに作り直す必要があるなど,教材として利用するには手間がかかりすぎるといった問題点がある。また生育過程の観察を主たる目的とした教育用蚕飼育では,熟蚕の吐糸・営繭過程を観察できることも重要である。そのため市場に流通している安価な資材を活用して蚕具の代用ができるかを検討する必要があると考えた。本報告では,民間資材であるガーデニング用のネットおよび青果用ネットを組み合わせた再利用可能な上蔟用資材の開発を行った。その上で,同資材を用いた営繭の状況を紹介し,その実用性および有効性について検討したので報告する。
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