コンピュータ&エデュケーション
Online ISSN : 2188-6962
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ISSN-L : 2186-2168
27 巻
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特集 漢字文化圏と電脳教育
  • ―漢字文化圏を中心に―
    師 茂樹
    2009 年 27 巻 p. 12-17
    発行日: 2009/12/01
    公開日: 2014/11/01
    ジャーナル フリー
    テキストデータは,コンピュータ上におけるデータの中心的存在である。そして文字コードは,テキストデータの基盤となるものである。本稿では,文字コードについてのあまり知られていない基礎知識や,Unicodeの抱える実用上の問題点について紹介する。
  • ビラール イリヤス
    2009 年 27 巻 p. 18-23
    発行日: 2009/12/01
    公開日: 2014/11/01
    ジャーナル フリー
    中国語には一つの音節が一つの意味を表し,同じ音節の中でも声調が変わるとそれの表す意味が変わるという特徴がある。本稿の目的は,中国語における発音の重要性を示すとともにローマ字表記を用いた現行の漢字表音文字であるピンインに存在するいくつかの問題点を検討し,ピンインによって発音を学習するうえでの注意事項をまとめ,学習上の難点を克服できるより効果的な具体的手法を提案することである。
  • ―対戦ゲーム式中国語語彙学習システムの開発と検証―
    田邉 鉄, 清原 文代
    2009 年 27 巻 p. 24-27
    発行日: 2009/12/01
    公開日: 2014/11/01
    ジャーナル フリー
    大学の初習外国語の授業は時間数が限られているので,学習者同士で助け合い,学び合うことが望ましい。だが,日本の大学における初習外国語授業は,モチベーションや学習能力が大きく異なる学習者が混在しているため,学び合う関係が成立しにくい。私たちはこの問題を解決するために,自然に学び合いの輪に参加することができる,問題を出し合うゲーム式教材を考案した。ここでは,この教材の概要と授業で期待される成果について,開発の経緯と試用結果をもとに述べる。
  • ―変わる語学ツールと学習者の受容能力―
    砂岡 和子, 岩見田 均
    2009 年 27 巻 p. 28-32
    発行日: 2009/12/01
    公開日: 2014/11/01
    ジャーナル フリー
    情報通信技術の高度化と,急速な国際交流の拡大は,教育のありかたにも大きな影響を与えている。なかでも外国語の習得には一定のスキルの訓練と,実践環境が不可欠なため,他の学習科目に比べ,ICTや異文化間コミュニケーション空間を利用するメリットも大きい。本文は,中国語教育へのICT活用事例として,中国語合成音を実装した聴取テストの教育効果について論考する。われわれが行った過去4回の実験結果では,中国語合成音利用の成績が,いずれも自然音聴取テストの成績を大きく上回り,合成音が現行語学教材の自然音声に変わる音源として信頼できることを実証する。同時に,被験者の聴取過程から,合成音再生回数や可視化情報の閲覧,および韻律把握とリスニング成績との相関を分析し,ユーザアンケート調査の結果を併せ参照して,合成音利用のリスニング学習モデルを提案する。学習者の受容能力に配慮した機能選択は,ICTの教育利用に共通する視点と考える。
活用事例
論文
  • ―個人情報の公開とリンク先からの所有サイトに注目して―
    相澤 崇
    2009 年 27 巻 p. 81-86
    発行日: 2009/12/01
    公開日: 2014/11/01
    ジャーナル フリー
    インターネット上にあるプロフランキングサイトから3サイトを抽出し,登録されている中学生のプロフの実態調査を行った。調査内容は,プロフに記載されている個人情報とプロフ作成者がプロフ以外に所有しているサイトである。その結果,全体で平均4.9の個人情報に関する項目について公開しており,「肖像(プロフ作成者)」,「本名」,「生年月日」,「所属(学年)」,「住所(区市町村や町字)」の順で記載率が高かった。プロフ以外に全体で平均3.4サイトを所有しており,「ゲストボックス」,「リアル」,「メールボックス」,「アルバム」,「ホームページ」の順で所有率が高いことがわかった。
  • 濱野 英巳, 岡野 恵, 倉舘 健一
    2009 年 27 巻 p. 87-92
    発行日: 2009/12/01
    公開日: 2014/11/01
    ジャーナル フリー
    現在,様々な高等教育機関で取り組まれているいわゆるFD(Faculty Development)は,外国語教育の分野においては,各教員のプロフィールや所属機関のレディネスの問題により本質的な機能を望むのは困難である。本研究では,教員がICT(Informationand Communication Technology)の活用をきっかけに新しい発想を得ると同時に,内省を行うための場として互恵的なコミュニティを立ち上げ,およそ一年間にわたりコミュニティの運営・観察を行った。当初は熟達者からの知識伝達の場としてのみ機能した活動が,やがてコアとなるメンバーを得て徐々に相互に刺激を与え合うワークショップ型の活動へと変容し,さらには参加者が自律的な活動を行うプロジェクト型の活動へと運営形態を変えるに至った。しかしながら,対面での活発なやり取りに比べて,LMS(Learning Management System)やML(Mailing List)が,コミュニティの形成に対して有効に機能したとは言えなかった。また,参加者に対する外国語教育の変化に対する意識調査を行ったところ,彼らの内省を阻害する様々な葛藤要因が明らかになった。
編集後記
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