コンピュータ&エデュケーション
Online ISSN : 2188-6962
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3 巻
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
コンピュータと教育・研究 活用事例
特集 日本の大学における外国語教育
論文発表
  • ~全国発芽マップでつながる子供たちの心~
    奥村 高明
    1997 年 3 巻 p. 64-70
    発行日: 1997/11/30
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    本稿は、文部省・通商産業省ネットワーク利用環境提供事業100校プロジェクトの共同企画として行った「全国発芽マップ」の概要と経過を報告する。「全国発芽マップ」は種を全国各地で一斉にまき、その生育情報をインターネットを使って共有することから学習活動の発展を図った企画である。日本においてインターネットの接続が学校間で始まった時期に行われた先行実践であり、その経過の中での試行錯誤がインターネットの教育利用を展望する上で有益な示唆を含んでいる。
  • ~異分野の共同制作を通して~
    沖田 千代, 井上 崇, 児玉 満
    1997 年 3 巻 p. 71-76
    発行日: 1997/11/30
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    「教育におけるマルチメディアの有効性」を共通目標として、解剖生理学実験の問題点解決に向けて、マルチメディア教材を共同開発した。講義に用いて様々な角度から評価調査を行った結果、教育上、著しい効果があることが明らかになった。また、異分野同志の共同制作は効果的な教材開発の有効な手段であった。
  • ~英語の歌とCG制作を融合した教育実践~
    市川 伸一, 岩男 卓実, 古池 若葉, 村井 潤一郎
    1997 年 3 巻 p. 77-87
    発行日: 1997/11/30
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    本研究は、英語の歌に合わせたCG作品を制作するサークルを大学内に設置して、地域の小学生と保護者を招き、遊びを通した学びにおいて、メディアとコミュニティの果たす役割を実践的に検討したものである。ポップスを聞いたり歌ったりすることによって英語に親しむことと、やさしいCGソフトやイメージスキャナを用い、コンピュータを創作の道具として楽しく使えるようになることを考えて企画・実施した。こうした創作活動の中で、CGが非常に魅力的なメディアとして機能していることがうかがわれた。また、大学が児童にとって学校とは異なる遊びや学びのリソースとなるとともに、教育関係の専攻の学生にとって児童と接することのできる場を作れたことの意義は大きいと思われる。ただし、英語の曲は、聞くことは好まれたが、歌うことに対してかなりの個人差があることや、保護者が消極的になりがちなことが見られ、運営のしかたには検討課題が残された。
  • 香取 真理, 香取 薫
    1997 年 3 巻 p. 88-94
    発行日: 1997/11/30
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    現在、CD-ROM使用によるインタラクティブなエデュテイメント・マルチメディア教材が多く開発されている。英語学習の分野でも、インタラクティブなエデュテイメント・マルチメディア教材の使用は、今後ますます増えるであろうと考えられる。本論文は、正誤判定のみのKRをマルチメディア的に与える典型的インタラクションパターンを持つインタラクティブなCD-ROM教材について、学習前と学習後における被験者の英語の単語力にどのような違いが現れるのかをケーススタディ的に研究したものである。使用したのは初期学習者向けCAI(コンピュータ支援の学習ソフト)教材の3つのゲームモードである。調査の結果は、2項検定もしくはマクネマーの2×2分割表により検定を行った。検定の結果、3人の被験者には、それぞれ学習前と学習後の語彙力に有意差が見られた。
  • 佐良木 昌
    1997 年 3 巻 p. 95-102
    発行日: 1997/11/30
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    テクスト中心の学習は、コンピュータを使うときであっても基本的な英語学習の方法です。一方、マルチメディア技法を使った学習は、あくまでも補助的であるべきです。なぜなら、学習者にとっては、ゆっくり英語表現の基本について考えを巡らす環境こそが必要だからです。機械翻訳は、複文を単文に編集したうえで使うならば、学習者が英語表現を構造的に理解するのに役立ちます。機械翻訳が出力した対訳文、電子リファレンスからの引用、自分が記したメモ書きなどを、テクスト・ファイルにまとめると、それだけで、学習者自身の、その人独自の、個人データベースができあがります。これを積み上げて行けば、英語表現の深い理解ができるようになります。これを積み上げて行けば、英語表現の深い理解ができるようになります。英語はその歴史的成立の特殊性から、具体的な事柄をゲルマン語で表現し、抽象的概念的な事柄をロマン語で表現します。英語では、まず概括的抽象的に表現してから、それを具体的再表現で補足する叙述過程が基本なので、ゲルマン語系の言葉とロマン語系の言葉とを理解することは重要です。
  • 筒井 洋一, 宮田 悦次, 中嶋 昌克
    1997 年 3 巻 p. 103-110
    発行日: 1997/11/30
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    爆発的な勢いで普及するインターネットは、NPO/NGOセクターにおいても、急速に導入されている。そして、NPO/NGOとインターネットの発展は、歴史的にも相互の関連性が強く、両者には、自発性、グローバル性、横の連携といった共通点がある。しかし多くの団体では、インターネットを導入したものの、その特性を十分に生かしきれず、今後に課題を残す形となっている。NPOの一分野として、国際協力活動に従事する国際NGOにおいても同様の傾向が見られる。本稿では、国際NGOに対する当プロジェクトの諸調査とこれまでの研究動向を踏まえて、国際NGOにおけるインターネット利用の現状とその意義について明らかにする。結論として、インターネットは、情報の発信・公開を円滑かつ効率的におこなう情報通信メディアであるだけでなく、社会改革メディアともなりうる可能性について述べる。
編集後記
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