昆蟲.ニューシリーズ
Online ISSN : 2432-0269
Print ISSN : 1343-8794
18 巻, 3 号
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〈原著論文〉
  • 渡部 美佳, 落合 弘典
    2015 年 18 巻 3 号 p. 59-64
    発行日: 2015/07/05
    公開日: 2019/04/25
    ジャーナル フリー

    7巣のミヤママルハナバチの室内飼育を行った.飼育巣由来の成虫の頭幅は働き蜂,オス蜂ともに0.30-0.39cmの間に,繭の大きさは0.80-0.89cmの間に最も多くみられた.働き蜂とオス蜂の頭幅を自然巣と飼育巣で比較した結果,今回の飼育による体サイズの小型化はほぼみられなかった.繭数は巣ごとにばらつきがあり,最も少ない巣と多い巣では約5倍の差があった.

    飼育下における成虫の特徴として,女王蜂が外部から何らかの刺激を受けた際に威嚇行動をとるのではなく,一旦卵室を放棄して5-10分程度経過した後に巣に戻る行動が観察された点が挙げられる.さらにそこで刺激を加えると,脚を縮めて擬死的な行動を2-3分とるなど他種と大きく異なる行動が観察された.なお,まれに働き蜂でもこれと同様の行動が観察されたが,働き蜂全てが本行動をとるのかについてはさらなる観察が必要である.

〈新記録ノート〉
〈フォーラム〉
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