日本蚕糸学雑誌
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36 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 繭の生産地集中率と生産額との関係
    横山 忠雄
    1967 年 36 巻 6 号 p. 464
    発行日: 1967/12/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 神岡 四郎, 加藤 漸
    1967 年 36 巻 6 号 p. 465-469
    発行日: 1967/12/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    5齢のカイコを用いて咽頭のエレクトログラムを求め, つぎのような結果を得た。
    1. 咽頭の活動電位は一般に1mV前後である。
    2. 咽頭のエレクトログラムは未知の原因によってそのパターンはしばしば変化する。
    3. 咽頭のエレクトログラムの極性は一定せず, また経時的にしばしば逆転する。
    4. 咽頭固有のエレクトログラムに混在して, 神経の衝撃波らしい群波がしばしば記録された。
  • (II) 葉量の間接測定法について
    有賀 孝
    1967 年 36 巻 6 号 p. 470-476
    発行日: 1967/12/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    クワ人工群落を破壊することなく, 生産構造の変化を追跡するための基礎調査として, 条の直径と葉量との間の相対生長関係を使って葉重量を間接的に測定する方法について研究した。
    1) 桑品種一ノ瀬, 栽植距離1.2m×0.6m, 2m×0.9m, 3m×0.9m, 株上仕立の夏切桑園について, 条の直径 (基部上10cmの部分) と葉量との関係を時期別に調べると, W=aDb (またはlog W=log a+b log D; a は積分常数, bは相対生長係数) が成りたつ。しかしa, bの値につき栽植距離間に差異を認めるまでにはいたらなかった。
    太さが同じ条径に対する葉量を7月初期の生長段階と生長の進んだ段階とで比較すると差を認めたが, その差もしだいに接近し, 8月以降の葉量の測定値はほぼW=95.11D2.1105またはlog W=1.9782+2.1105 log Dの近くにある。この回帰式は極めて高い正の相関があり, 高い回帰のあることが認められた。
    また春切桑園について, 7月下旬から9月末までの条の直径と葉量との関係を調べた結果, この期間内では夏切桑園のW=95.11D2.1105の相対生長式で十分間に合うことがわかった。
    2) 夏切桑園および春切桑園の条についてW=95.11D2.1105より求めた葉量の計算値と実測値との差の検定をx2-検定で調べると0.20<P<0.30, P>0.99, 0.50<P<0.80となり, かなりみごとに一致し, 計算式の精度がかなり高いことがわかった。
  • 第1報 生長円錐における多糖類と蛋白質の分布に対するγ線の影響
    間 和夫, 片桐 幸逸
    1967 年 36 巻 6 号 p. 477-484
    発行日: 1967/12/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    桑品種一ノ瀬のさし穂を用いて, 冬芽および脱苞芽にγ線 (5~15KR, 線量率5KR/h) を照射し, 発芽の過程に生ずる生長円錐の組織学的な障害の発生や各層位の細胞における多糖類および蛋白質の分布の変化などを観察し, 大要つぎのような結果をえた。
    1) 冬芽の生長円錐では, 各層位における物質の分布の差異は明瞭ではないが, 脱苞芽ではcentral meristemとsubapical initialの一部には多糖類の顆粒の集積が認められた。
    2) 生長円錐における多糖類と蛋白質の分布に対するγ線照射の影響を, 冬芽と脱苞芽について比較したが, 冬芽に照射した場合には, 発芽の過程で形成される多糖類の顆粒は少なく, また, 蛋白質の反応も弱かった。これに対し, 脱苞芽に照射した場合には, subapical initialの蛋白質の反応は消失したが, 多糖類の顆粒は認められた。
    3) γ線による障害を受けて蛋白質の反応を消失した細胞の生長円錐における分布は, 冬芽に照射した場合と, 脱苞芽に照射し場合とではちがっていることが認められた。すなわち, 前者では, 蛋白質の反応を消失した細胞が点在していたのに対し, 後者では, 細胞群に蛋白質の反応の消失が認められた。
    4) 蛋白質の反応が強く認められたsubapical initialには, 細胞の崩壊現象がしぼしば認められたが, このことは, 蛋白質の合成過程の放射線感受性が高いことを示していた。
    5) 生長円錐における多糖類と蛋白質の分布に対する照射線量の影響は, 冬芽に照射した場合には明らかでなかったが, 脱苞芽に照射した場合には, 照射線量の増加にともなって影響は顕著になることが認められた。
  • (I) 繰糸張力が繭糸の集合性に及ぼす影響
    有本 肇, 小西 孝
    1967 年 36 巻 6 号 p. 485-490
    発行日: 1967/12/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    生糸は数本の繭糸からできており, その配列, 引揃えならびに膠着の状態に関して従来は抱合という表現でされてきたが, 抱合検査のみでは繭糸の集合性を適確に把握することは困難である。著者らは生糸における繭糸の集合性の本質を究明するための新しい1つの方法として, 引張り前の繊度ならびに切断時の繊度を測定し, 繊度減少の割合を求めるほか, 単位伸度当り繊度減少率を調査した。
    繰糸巻取速度の大, 中および小の3区の21中生糸につき調べた結果, 繊度減少率ならびに単位伸度当りの繊度減少率は張力小区において大きく, 大区は小さい。また抱合試験によれば張力の大きいものは小さいものに比して抱合の良い成績を得た。
    これらの結果より張力の大きい繰糸法をとつた場合, 繭糸の引揃え, 配列性ならびに膠着性がよくなり, 固くしまった生糸ができることが考えられ, 繊度減少率ならびに単位伸度当り繊度減少率は, 生糸を構成する繭糸の集合性を究明する上に, きわめて有効な特性であることが明らかにされた。
  • 須貝 悦治, 木口 憲爾
    1967 年 36 巻 6 号 p. 491-496
    発行日: 1967/12/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    雄蚕の生殖力に対する蛹期の高温保護の影響をしらべ, 次のような結果を得た。
    1) カンボージュ, 乞食, 大造などでは蛹期間高温保護 (33℃) を行なっても不妊化は示されないが, 漢川, 青熟, 金色などの品種では, 顕著な不妊化が認められた。また日125, 日126, 支108, 支25などでは化蛾するがほとんど交尾能力がない。
    2) 不妊化に対する高温の作用には特定の感温時期があるか否かは明らかでないが, 蛹の後期に比較して前期の方が影響を受け易く, 化蛹後72時間の高温保護で完全不妊となる。
    3) 不妊化雄蛾の交尾器には異常はみられないが, 貯精嚢および交尾後の雌蛾生殖系に包含される精子の量的減少, 形態異常, 運動力の減衰などが認められ, 特に受精嚢まで到達できる精子は皆無であった。
    4) 蛹末期の精巣内では, 有核精子の異常は認められなかったが, 精室より基室への脱出時に顕著な異常化が認められた。また, 高温区の精巣では無核精子の形成が著しく阻害された。
  • 1967 年 36 巻 6 号 p. e1
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
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