末端に一級アミノ基を有するオリゴマーを, 液体アンモニア中におけるブタジエン, イソブレンのアニオン低重合により合成した. 生成したオリゴマーの末端官能基数, 分子量. 分子量分布, ミクロ構造について検討した. ブタジエンの低重合は容易に進行し, 分子量が約330のオリゴマーが得られた.
Mw/
Mnは1.03~1.06であった. 一分子当たりの官能基数は1.0で, 分子の片末端にアミノ基が付いていることを示している. ミクロ構造では, トランス1,4含量が60~70%, 1,2含量が20~30%であった. イソプレンの低重合の速度は遅く, ブタジエンの場合と同じく, 転化率は100%に達しなかった. オリゴイソプレンの分子量は約330で,
MM
w/
Mnは1.04~1.15であった. 末端官能基数は1.0より小さく. 末端にアミノ基を持たないオリゴマーが生成している. ミクロ構造の含量は, トランス1,4>シス1,4>3,4の順序で減少した. 1,2構造は見られなかった.
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