前報 に報告した方法により, ポリメリックペルオキシドを用いてMMA及びCH
2=CHCO
2C
2H
4C
8F
17 (FA8) を逐次重合してブロック共重合体を合成した. 生成ポリマーを
n-ヘキサン, トリフロロトリクロロエタンを用いて溶剤分別したところ, MMA/FA8 (50/50wt%) の場合, PMMA-
b-P (FA8) /PMMA/P (FA8) は50/20/30の混合物であった. 第1段重合終了時には重合系内のO-O結合の約40%がポリマー鎖中に導入された. ポリマー鎖中のO-Oの結合は1分子当たり約1.3個であり, そのほとんどが末端に存在した. 副生したホモポリマーはブロック共重合体によって分散溶解され, 分散粒径は0.05~0.1μm (MEK中) であった. また分散粒径はモノマー組成と溶剤の種類によって変化し, フッ素含有量が少ないほど小さく, SP値がδ
d=7.45~7.65, δ
p=3~5, δ
b=2.5~5の領域内の溶剤中で特異的に小さくなった.
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