異なる分子量 (分子量約270, 1000, 3000, 5000, 10000) のメタクリレート末端シリコーン系マクロモノマー (M
1; MAS
n+1) と2-アミノ-4- (
N-エチルアニリノ) -6-イソプロペニル-1, 3, 5-トリアジン (M
2; N
2) を, AIBNを開始剤としてテトラヒドロフラン (THE) 中でラジカル共重合させ, グラフト共重合体を合成した. モノマー反応性比は, マクロモノマーの分子量の増加に伴い
r1が0.48から0.10に減少し,
r2は1.60から4.83に増加した. グラフト共重合体の
Tgは, マクロモノマーの分子量の増加に伴いトリアジンセグメントに起因する高温部と, シロキサンセグメントに起因する低温部の二つの
Tgが観察された. グラフト共重合体を塗膜化し, 表面の動摩擦係数を測定した. シリコーン含量20wt%では動摩擦係数には変化が見られなかったが, 40wt%以上のシリコーン含量では, マクロモノマーの分子量の増加により, 動摩擦係数の減少が見られた.
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