プルランから得られた橋かけプルラン球状粒子を基体として, 各種プルラン球状イオン交換体を調製した. これら基体に2-クロロエチルジエチルアミン塩酸塩を反応させたジエチルアミノエチル (DEAE) プルラン, (3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル) トリメチルアンモニウムクロリドを反応させた2-ヒドロキシ-3-トリメチルプロピルアンモニオ (HTMPA) プルラン, トリエタノールアミンとエピクロロヒドリンを反応させた2-ヒドロキシ-3- {2- [ビス (2-ヒドロキシエチル) アミノ] エトキシ} プロピル (ECTEO-LA) プルランを調製した. 得られたアニオン交換体の交換容量はそれぞれ≈2.13, ≈0.78, ≈0.62meq/g, 膨潤度はそれぞれ≈10.0, ≈6.5, ≈8.5cm
3/gであった. 一方, これら基体にクロロ酢酸, クロロメタンスルホンナトリウムをそれぞれ反応させ, カルボキシメチル (CM) プルラン, スルポメチル (SM) プルランを調製した. 得られたカチオン交換体の交換容量はそれぞれ≈1.60, ≈1.52meq/g, 膨潤度はそれぞれ≈11.0, ≈5.8cm
3/gであった. プルラン球状イオン交換体はタンパク質, ヌクレオチドの分離に利用できることが判明した.
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