高分子論文集
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71 巻 , 9 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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総合論文
  • 朴 寯植
    71 巻 (2014) 9 号 p. 387-399
    公開日: 2014/09/22
    ジャーナル 認証あり
    近年,極微量の検体から検出可能な高感度バイオツールのニーズが高まりつつある.その高感度化の一環として,高発光かつ高安定性を有する新規蛍光体を検出用標識体として適用する研究が注目されている.筆者らは,高性能な蛍光体として低毒性元素成分(Zn,Ag,In,S)からなるカルコパイライト型量子ドットに着目し,そのバイオツールへの適用可能性を検討するため,新規重合体の両親媒性ブロックコポリマーを用いて量子ドットを集積化する方法を考案した.複数の量子ドットを生体結合性リガントおよび反応性官能基を定量的に導入したポリマーで集積化することによって,検出感度を大幅に向上できる量子ドットポリマー複合体の作製に成功した.
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  • 麻生 隆彬
    71 巻 (2014) 9 号 p. 400-407
    公開日: 2014/09/22
    ジャーナル 認証あり
    ヒドロゲル三次元加工は,組織再生用足場材料やドラッグデリバリー担体,さらにはソフトアクチュエータとして精力的に研究されている.たとえば生体は,微細構造のみばかりか,化学組成を含めて複雑な階層構造によって形成され機能しているソフトマテリアルである.その複雑な階層構造を再現するためには,筆者らは分子設計されたヒドロゲルの部品を逐次的に組み立てることで,テーラーメード型の三次元構造体を簡便に構築できると考えた.そこで,ヒドロゲルの電気泳動接着を開発した.本手法は,接触させるのみでは接着しない二つのゲル界面に,電気泳動で高分子鎖を濃縮することで相互作用を生起し,ゲルどうしを接着する手法である.結果,ヒドロゲルを部品に用いるヒドロゲル構造体の成形加工を可能にした.
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  • 藤枝 俊宣
    71 巻 (2014) 9 号 p. 408-417
    公開日: 2014/09/22
    ジャーナル 認証あり
    再生医学の進歩に伴い,病変した組織や臓器を代替・修復する技術として生体組織工学への社会的な期待は高い.現行の再生医療技術では,患者から採取した細胞を体外で培養し,移植する方法が主流であるが,無菌環境下での長期間にわたる培養工程を考慮すると,移植細胞の迅速な組織化を促す医療材料の開発は重要である.我々の生体組織を鑑みると,細胞外マトリックス(ECM)と呼ばれる巨大な分子集合体が細胞集団の足場となることで生体組織の配向や分画を制御しており,理想的な組織工学材料と言える.そこで,筆者らはサブセルラーサイズ(数十~百nm)におけるECMの構造と機能を高分子超薄膜(ナノシート)上に再現することで,生体組織工学へのナノシートの応用を検討した.本報では,生体高分子の自己組織化や微細加工技術を用いて作製した機能性ナノシートの特徴およびナノシートを用いた細胞組織化手法・細胞移植用担体の開発について紹介する.
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  • 寺村 裕治
    71 巻 (2014) 9 号 p. 418-429
    公開日: 2014/09/22
    ジャーナル 認証あり
    インスリン依存型糖尿病(1型糖尿病)の治療法である膵ランゲルハンス氏島(膵島)移植は,患者への低侵襲性や移植術が比較的容易であるために,期待されている.ただ,膵島移植した後には,凝固系や補体系の活性化,炎症反応,免疫拒絶反応や自己免疫反応の再燃など,さまざまな反応が起きるため,移植した膵島はレシピエントから攻撃を受ける.筆者らは,これらの問題を解決するために,高分子や生理活性物質による細胞表面加工に取り組んでいる.筆者らのアプローチでは,細胞膜と相互作用する両親媒性高分子を利用するために,体積増加をほとんど引き起こさない.この細胞の表面修飾法は,臨床での膵島移植における生着成績の向上に大きく貢献できるものと期待できる.
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  • 大坂 昇
    71 巻 (2014) 9 号 p. 430-442
    公開日: 2014/09/22
    ジャーナル 認証あり
    圧力は圧縮により高分子の構造を直接変化させることで,熱を用いた場合とは異なる高分子の特性を引き出すことができる.近年ではさまざまな分野で圧力を積極的に利用した取り組みがなされており,その基礎的理解の必要性が高まっている.本報では圧力研究の例として,筆者らがこれまでに行ってきた高静水圧下における高分子水溶液の相挙動とCO2圧力下における高分子固体の物性制御を中心に紹介する.前者では,高分子水溶液の相分離やタンパク質の凝集,折りたたみなどをひき起こす疎水性相互作用の働きに着目し,高分子と水和水間の水素結合の働きが低下することで,疎水性相互作用の働きが低下することを明らかにした.また,共貧溶媒性を利用して高分子の水和状態を変化させることで,圧力–温度相図を容易に制御できることを明らかにした.後者では,CO2が結晶性高分子の非晶領域に選択的に含浸することを明らかにし,CO2の可塑化効果に由来した特異な融解挙動や延伸挙動などを見いだした.
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