Methacryloyl oligo(ethylene oxide) (MEO)と
p-chloromethylstyrene (CMS)をラジカル重合法により共重合し[P(MEO-
co-CMS)],これをイミダゾール誘導体と反応させることで双性イオン部位を有するランダム共重合体[P(MEO-
co-Zw)]を得た.P(MEO-
co-CMS)の質量平均モル質量は200,000 g mol
-1程度であり,P(MEO-
co-Zw)はフィルム形成能を示した.P(MEO-
co-Zw)/LiTFSA複合体は-70°Cと-10°C付近に二つのガラス転移温度を示した.P(MEO-
co-Zw)/LiTFSA複合体のイオン伝導度およびリチウムイオン輸率は高塩濃度領域においても低下せず,従来のポリエーテル系電解質とは異なる傾向を示した.
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