高分子化學
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14 巻, 142 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 第2報低周波電場における繊維素繊維の誘電的研究
    石田 陽一, 町田 傑, 高柳 素夫, 入江 冨士男
    1957 年 14 巻 142 号 p. 71-78
    発行日: 1957/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    繊維の微細構造と誘電的性質との関係を考察するため, ビスコースレーヨンを熱処理ならびに加水分解処理によってその微細構造を変化せしめ, 得られた各種処理試料について低周波領域 (50c/s-20kc/s) で測定を行った。その測定結果を第1報1) で述べた複素比抵抗をプロットする方法によって解析し, 試料の周波数特性を簡単な等価回路で表わすことができた。さらに各種の処理試料について求められた回路定数と重合度, 比重および吸湿量の測定結果との関係を考察した。
  • 第3報レドックス重合の禁止期
    山崎 勇
    1957 年 14 巻 142 号 p. 79-86
    発行日: 1957/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    主としてKPS-AgNO3レドックス処方によるアクリロニトリルの重合禁止期と重合条件の関係を検討した。禁止期は還元剤濃度に最も影響をうけ, その濃度と触媒濃度の逆数に比例し, 添加した阻止剤濃度に比例して長くなる。単量体濃度の影響はやや明瞭でない。またその温度による影響も検討した。
  • 第4報レドックス重合に及ぼすジビニルアセチレンの影響
    山崎 勇
    1957 年 14 巻 142 号 p. 86-91
    発行日: 1957/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    各種のレドックス処方によるアクリロニトリルの重合反応におけるジビニルアセチレン添加の影響を検討した。いずれの反応系においてもジビニルアセチレンは典型的な禁止剤的挙動を示し, 禁止期を長くしアクリロニトリルの消費速度とその重合体の平均重合度を変化する。禁止期間の測定から各レドックス系の強さを比較した。
  • 第5報易溶性物の除去が熱処理効果に及ぼす影響について
    曾根 康夫, 桜田 一郎
    1957 年 14 巻 142 号 p. 92-96
    発行日: 1957/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    平均重合度1288の分別ポリビニルアルコール (PVA) および平均重合度1550の未分別PVAから皮膜をつくり, 各皮膜について40℃で10分間熱処理してから30℃の水に浸漬して易溶性部分を除去した。易溶性部分を除いた後の膨潤状の皮膜を室温で乾燥し, その後40, 80, 120, 160, 200℃で各10分間熱処理した。また別に比較のために易溶性部分を除去してない状態の皮膜についても前記と同一条件で熱処理した。この2つの系列の熱処理物について, 30℃の水に対する重量膨潤度, 溶解度, 比重を測定して比較したが, 分別物系および未分別物系ともに, 低温熱処理の場合は明らかに易溶性部分を除かない皮膜よりも除いた皮膜の方が膨潤度は低く, 比重あるいは結晶化度は高い。しかし高温熱処理をすれば両者の間の相違は認みられない。
  • 第6報ポリビニルアルコール皮膜の水溶性部分および不溶性部分から製造した皮膜の膨潤性の比較
    曾根 康夫, 桜田 一郎
    1957 年 14 巻 142 号 p. 96-100
    発行日: 1957/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    平均重合度720の分別ポリビニルアルコール (PVA) からつくった皮膜, およびその皮膜の水溶性部分ならびに不溶性部分から製造した3種類の皮膜について, 種々の温度で熱処理してそのものの膨潤度, 溶解度, 結晶化度を測定して比較した。低温熱処理の場合は膨潤度および溶解度は皮膜の種類によって明らかに異なる。これは各々の皮膜を形成するPVA分子に本質的な結晶性の相違があるからでなく, 単に重合度の違いによつて起つたものと思われる。このことからPVA皮膜の水溶性部分と不溶性部分は, PVA分子の本質的な性質の相違によって生ずるのでなく, 同じ分子であっても皮膜形成の過程で水溶性部分もまた同時に不溶性部分も形成することがわかる。
  • 第1報ポリ酢酸ビニル共存下でトリメチル酢酸ビニルの重合
    井本 三郎, 浮田 純二, 小南 次夫
    1957 年 14 巻 142 号 p. 101-106
    発行日: 1957/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリ酢酸ビニル (PVAc) の分岐, さらにはポリビニルアルコール (PVA) の分岐を検討する目的でPVAc存在下でトリメチル酢酸ビニル (VTMAc) の重合を試みた。VTMAcのアルカリ鹸化速度がVAcに比し著しく遅いことを利用して重合物を分離し, PVAcの分岐はアセチル基からのものが圧倒的に多いが, 主鎖側からも分岐を生ずることがわかった。
  • 第1報スチレンの重合における四塩化炭素の効果
    藤井 三郎, 田中 達博
    1957 年 14 巻 142 号 p. 107-116
    発行日: 1957/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    連鎖停止過程を支配する諸因子を見出すために, 純スチレンおよびそれに四塩化炭素を添加した系の光重合において, 動力学連鎖の平均寿命を各種重合率のもとで測定した。その結果, われわれの実験条件下では, 光重合は四塩化炭素によって増感され, また重合初期における連鎖成長と連鎖停止の速度定数の比kp/ktが増感系と非増感系において差異を示すことを見出した。高重合率系では, 重合速度および連鎖寿命は, ともに非増感系において著しい増加を示す。しかし, これらにおける増加は四塩化炭素の添加によってかなり減退する。測定結果を解析して, 連鎖停止過程が著しく粘性依存であることを知り, また与えられた高粘度の系におけるktの大きさが, ポリスチレンラジカルの連鎖移動確率に依存することが推定された。
  • 1957 年 14 巻 142 号 p. 116
    発行日: 1957年
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
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