2-置換-4, 6-ジアミノ-s-トリアジソ (XT) およびメチロール化2-メトキシー (MMT), 2-イソプロポキシ-4, 6-ジアミノ-s-トリアジン (MiPT) ならびにメチロールメラミソ (MM) の解離定数 (pK
b) を電気滴定により測定した。2-アルコキシまたはアリールオキシ-(ROT), 2-アルキルアミノ-, またはアリールアミノ-(RNT), 2-アルキル, またはアーリ-ル-4, 6-ジアミノ-s-トリアジン (RT) の塩基性はフェニル基を除いてR (アルキル, またはアリール基) の炭素数が増加するにつれてやや増大する。XTのpK
a (=pK
w-pK
b) と置換基定数σ
mとの間の直線関係から, 次の諸定数計算値が得られた: 反応定数ρ=4.28, pK
a (H)(X=H) =4.12, 相関係数γ=0.966, 標準偏差
d=0.177。MMT, MiPTおよびMMの塩基性は結合ホルムアルデヒド (F) 平均モル数 (
n) が増加すると減少する. pK
bとnとの間に直線関係が成立し, その勾配はMMTの方が大きい。MMおよびMMTのプロトン付加挙動の相違が考察された。
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