オレイン酸曹達を乳化劑とするスチロールの乳化重合に關し, 其重合速度及生成ポリスチロールの平均重合度に及ぼす乳化劑並に重合觸媒の濃度, 乳化劑水溶液の液量及重合温度の影響に就て實驗し次の結果を得た。即ちオレイン酸曹達0.5%以上を含む乳化劑水溶液をスチロールの2~3倍量以上使用し振盪しながら乳化重合せしめると同一條件の塊状重合より其重合速度は大で, 亦生成ポリスチロールの平均重合度も高い事を認めた。猶乳化重合速度が振盪の速度に依り, かなり變化する事を認め重合加速現象と乳化状態の良否との關係を明瞭にした。
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