高分子化學
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7 巻, 65 号
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  • 平林 清, 藤本 典秀
    1950 年 7 巻 65 号 p. 159-164
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
    ボリビニルアルコールを水に溶解し, 硫酸の存在でホルムアルデハイドでホルマール化し, ホルマール化度0~72.3モル%の間の12種の試料を得, これをフィルムにしてX線圖の撮影を行つた。熱乾燥したフィルムについていえばホルマール化の進行にともない圖は漸次不鮮明になるが, その變化は連績的であり, また干渉點A1に相當する面間隔はこの際7.70Åから漸次8.68Åまで増加する。A1は (100) 面の干渉であるが, ホルマール化により變化するのは單位胞のa軸だけでc軸及b軸には變化がない。
    52.3%のホルマール化物は熱延伸により繊維圖を輿えるが, ホルマール化度72.3%の試料に於ては200℃で10倍に廷伸しても分子の繊維排列は殆ど認められない。
  • 1950 年 7 巻 65 号 p. 164
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
  • 第2報
    高橋 彰
    1950 年 7 巻 65 号 p. 165-169
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 第3報
    高橋 彰
    1950 年 7 巻 65 号 p. 169-177
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 第9報非定常状態に就て. 一次活性, 核と單量體に依る停止反應
    田淵 大作
    1950 年 7 巻 65 号 p. 178-187
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    連鎖重合反應に於て活性化反應が單量體に就て一次反應であり, 停止反應が活性核と單量體に つて起る場合に就て考察した。核の濃度が非定常状態にある場合に就て重合度分布函數, 平均重合度, 重合體 に於る停止分子と活性分子の割合を求めた。
  • 第1報トリ・プチル・ホスフェートの合成
    村上 恭平
    1950 年 7 巻 65 号 p. 188-193
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    繊維素誘導體の可塑物特にセルロイドの缺點である易燃性を防止して, 安全な難燃性を賦與しようとする研究は古くから行われており, 燃焼の際にCO2を容易に發生して燃焼を防止する (NH4)2CO3, Na2, CO3等の炭酸鹽, 或はC12を發生するC2Cl6, 四鹽化ナフタリン (C10H4Cl4) 等の多鹽素化合物, 叉は金属硫酸鹽, 鹽化物, 硼酸鹽, 硅酸鹽, 燐酸鹽, 砒酸鹽, 蟻酸鹽, 醋酸鹽等多種多様の不燃性乃至難燃性物質をセルロイドに添加する方法が提示きれているが, これ等の物は何れも繊維素誘導體の溶劑若しくは膨潤劑ではなく, 單に可塑物の充填體上しての役目を負うているにすざずこれ等を添加した可塑物の物理的性質に於て幾多の缺點を有し, まだ優れた物理的性質を犠牲としないで難燃性を賦與する可塑劑が見出されていない。然るに1902年トリ・フェニール・ボスフエート, トリ・クレジル・ボスフエート, トリ・ナフチル・ボスフェートがセルロイドの樟蟹代替可塑劑として使用せられるに到つて, セルロイドを難燃性とすると同時にその物理的性質を損じない事が明になり, この方面への發達の端を開いた。即ち燐酸エステルは繊維素誘遵體をよく溶解著しくは膨潤し, かも不揮發性, 耐光性, 耐水性・無色無臭の安定性の強い可塑劑であるばかりでなく, 無機酸エステルであるから可塑物を著しく難燃性にすると共にその物理的性質を害さない。この燐酸エステルの繊維素誘遵體を溶解若しくは膨潤する性質はその分子構造の中に合まれている燐酸基に起因している。燐酸エステルの可塑物に難燃性を賦舁する特徴を更に向上させるためにチオ燐酸エステルが用いられる。又フエノール類のハロゲン置換體燐酸エステルはハロゲンの作用により燃燒性を低下すると言われている。燐酸エステルの三個のエステル殘基が同一のものより脂肪族アルコール類及びフェノール類の混合エステルは繊維素誘遵體に對する親相生が向上して來る。これ等の研究の結果を総括するに燐酸エステル系可塑劑よりなる繊維素誘導體の可塑物の燃焼性を低下するためにはエスタルを構成するエステル殘基が炭素數の低いこと, ハロゲン置換のあること及びエーテル結合を有すること或はそれ等の混合であることが必要である。一般に純性溶劑は極性物質を良く溶解するものであつて, 硝酸徽維素, 醋酸繊維素等の繊維素誘導體は強い極性物質であるから, これ等の可塑劑も亦強い極性基を有するものほど優良な溶解性を有して可塑物に良い物理的性質を賦輿することになる。両その外に可塑劑としては射光性, 耐熱性, 耐水性, 不揮發性, 無色無臭, 安定性, 並びに繊維素誘導體自身の分解抑制作用等の諸性質を具傭することが必要である。著者は難燃性を主とし以上の優良なる諸性質を可及的に有する新しい燐酸エステル系可塑劑の合成並びにこれ等のエステルの諸性質を研究した。
    しかして酸鹽化燐とメタノール, エタノール, 正プタノール, イソ・アミール・アルコール, エチレングライコールのメチル, エチル, 正プチル, フエニール, クレジル, 及びオルソ・クロロフェニール・モノ・エーテル並びにエチレンケロロヒドリンを原料として單燭乃至混合燐酸エステル29種の合成, 燐酸エステルの鹽素化, 燐酸エステル, アマイドの合成及びこれ等化合物の諸性質, 特に硝酸繊権素並びに硝酸繊維素と, これ等新可塑劑との可塑物の諸性質の可塑剤による影響を明にした。
  • 第2報燐酸エステル類の合成
    村上 恭平
    1950 年 7 巻 65 号 p. 193-203
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    第1報に於て正プタノール及びPOCl3よリトリ・プチル・ホスフエートの合成條件を確立したがこの合成方法によつ硬にメタノール, エタノール・イソ・アミルアルコール・エチレングライコールのメチル, エチル, 正プチル, フェニル, クレジル, 及びオルソ・クロロフェニル・モノエーテル並びにエチシングロロヒドリンを使用して, 知の單獨乃至混合燐酸エステル28種を合成した。しかして新に合成した可塑劑の繊維素誘導體に封する親和力は, 繊維素誘導體のこれ等可塑劑に溶解する状態或はマードル數によつて測定した。この測定に使用した繊維棄誘導體は一般可塑物製造用のものである。
    硝酸繊維素-窒素量11.20%(ルンゲ法による), アーべル耐熱度7mm28sec
    發火點183.5℃
    醋酸繊維素-醋化度54.44%(エス氏蒸溜法による);アセトン溶解度99.95%アセトン溶液比粘度71.1c, p., 熔融點242.5℃
    ベンジル繊維素-ベンジル基2.25モル
    9: 1 volベンゼン: アルコール溶液の溶解度99.1%,
    5: 1 volベンゼン: アルコール溶液比粘度32.6c. p. 溶解状態の測定-繊維棄誘導短0.19を試験管に探り可検可塑剤5c.c. を加え常温 (24~26℃) にて昨々振盗しながら15hrs放置後その溶解状態を目測した。
    マードル數-繊維素誘導髄0.5gを可検可塑劑20c.c. に完溶させ更に恒温槽中に24hrs放置後恒温にて繊維素誘導體非溶劑のトルエン叉はエーテルを滴加し, 永久白濁を生ずるまでに滴加せる各非溶劑の數にて表す。
  • 高分子化學工業發展のために
    喜多 源逸, 櫻田 一郎, 井本 稔
    1950 年 7 巻 65 号 p. B63-B76
    発行日: 1950/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
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