口腔病学会雑誌
Online ISSN : 1884-5185
Print ISSN : 0300-9149
37 巻, 2 号
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  • 小椋 秀亮
    1970 年 37 巻 2 号 p. 69-77
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 的野 良次
    1970 年 37 巻 2 号 p. 78-88
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    アマルガム表面の金との接触による変化を見るために, 練和開始8分後のスヘリカル・アマルガム充填表面を金合金や純金およびレジンと接触させて人工唾液中へ浸漬し, 最長1力年までの変化をカラー・アナライザー, 光学顕微鏡およびX線マイクロ・アナライザーで調べたところ, 次のような知見をえた。
    1.アマルガムと接していた純金面は1時間後には接触部にAu, Sn, Hg, Agを含む凹凸のある灰色の付着物を生じ, その周囲には凹凸の少ない灰色の環状の着色が見られ, それにはAuとHgのみが認められた。1週間後には環状着色部の周囲に銀色の着色を生じ, この部にはAuの他にSnとわずかのHgが含まれ, これは時日とともにわずかに増大した。
    2.Type IIIの金合金面では, アマルガムとの接触部には銀色の島状隆起を認め, 金合金の内部へも食いこんだ金アマルガムの新層を生じていたが, 1週間以上時日がたってもそれ以上変化しなかった。また金合金面では接触部の周囲にHgが拡散したと思われるような着色や隆起は認められず, その外周へのSnイオンの沈着によると思われるような着色は著しく僅少であった。
    3.人工唾液中のアマルガム面は, 時間とともに変色しまた汚物の沈着を生じた。かような変化はレジンと接したものでは著しかったが, 金合金に接していたものでは少なく, その中でも末研磨面は研磨面よりもかえって少なかった。合金水銀比1 : 0.85と1 : 1との間には変色に関して成績差はなかった。
    4.接触部以外のアマルガム面のアラサは1週間以上時日を経ても変化せず, またその断面の金属学的組織像は表層と内層との間に差はなく, 時日を経ても変化しなかった。
    5.接触部そのものには, レジンとの接触では特別な変化を生じなかったが, 金合金との接触部には金属光沢の小点を生じており, その面積は未研磨面に比して研磨面ではいっそう小さかった。
    これらの程度は1週間以上時日を経過してもほとんど変らなかった。
  • 岡 宏
    1970 年 37 巻 2 号 p. 89-154
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    歯の欠損によって頭蓋骨のどの部位にどのような形態変化が起こるかを, 発育期, 成熟期の各個体について観察し, その経時的推移, 性差を検討した。実験動物として雑種犬を使用し, 同一個体の右側を実験側として上顎臼歯を抜去し, 左側をその対照とした。実験結果を評価するために, 定められた計測点間の直線距離を左右両側について測定し, 左右の対称度を求め, 歯の欠損のない個体の対称度と比較した。計測資料は歯の欠損していない対照群に属する20匹, 発育期群に属する28匹, 成熟期群に属する40匹のイヌから得られた乾燥骨標本である。発育期群は実験期間6カ月, 12カ月の2群に, 成熟期群は実験期間3カ月, 6カ月, 12カ月, 24カ月の4群にわかれ, それぞれ10匹ずつで構成されている。また性差を検討するために各群はオス, メス5匹ずつの同数からなっている。計測は40の項目について行なった。このうち6項目は脳頭蓋に関するもので, 顔面頭蓋に関する残り34項目のうち, 15項目は上顎臼歯部歯槽突起の高さ, 下顎臼歯部歯と歯槽突起の高さに関する計測項目である。実験結果の大要は次のようなものであった。
    発育期の動物では脳頭蓋を含む顔面頭蓋領域に比較的顕著な形態変化を認めた。とくに側頭骨関節窩, 頬骨突起, 関節頭, 筋突起に著明な変化がみられ, 顔面頭蓋各部に劣成長が認められた。乳歯, 永久歯を早期に失った上顎臼歯欠損部歯槽突起は著しい発育不全を示した。また, 対合歯を早期に失った下顎臼歯は挺出し, 歯槽突起もこれに随伴して高さを増した。性差については, 顔面頭蓋領域に起こる形態変化に差がみられ, メスが広範囲に影響を受ける傾向をみせた。次に, 成熟期の動物では脳頭蓋, 顔面頭蓋領域には歯の欠損による影響はほとんど認められなかった。欠損部歯槽突起は抜歯後3カ月まで急激に減少し, 6カ月まで持続する傾向をみせた。6カ月以降は大きな変化は認められなかった。対合歯を失った下顎臼歯部では, 小臼歯は6カ月, 大臼歯は12カ月までに挺出し, 以後はその状態が保たれる傾向にあった。歯の挺出に伴ない, 歯槽突起もその高さを増すが, 対合歯欠損後24カ月を経過すると廃用萎縮により逆に減少する傾向をみせた。
  • 筒井 英明
    1970 年 37 巻 2 号 p. 155
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 高木 実
    1970 年 37 巻 2 号 p. 156
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 松元 誠
    1970 年 37 巻 2 号 p. 157
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • ―とくに血液凝固系について―
    坂村 吉保
    1970 年 37 巻 2 号 p. 158
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 三浦 不二夫
    1970 年 37 巻 2 号 p. 159
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 大藤 幸司
    1970 年 37 巻 2 号 p. 160
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
  • 雨宮 義弘
    1970 年 37 巻 2 号 p. 161
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
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