口腔病学会雑誌
Online ISSN : 1884-5185
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38 巻, 2 号
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  • 大西 正男
    1971 年 38 巻 2 号 p. 217-234
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 井口 与美雄
    1971 年 38 巻 2 号 p. 235-246
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    成人の歯垢から, 清水―森田の培地を基礎培地にして, 偏性嫌気性で, カタラーゼ陰性, 分岐を示さない, Fusobacteriumとは異なる糸状菌47株を分離し, それらの形態学的, 生物学的, 及び血清学的性状を調べた。
    分離した47株はSB血液寒天上の集落によりmedusa-head型 (A, A′型) , smooth型 (B型) , fi1amentousな型 (C型) , 及びその他の岩塊状又はクモ状を示す型 (D型) の5つの型に分けられた。
    夫々に属する菌株数はA型26株, A′型6株, B型8株, C型5株, D型2株であつた。
    菌体は線状で先端が尖鋭で2個レンサになるものが多かった。しかし一部には先端が鈍で長いレンサを作るものもあった。D型の2株はことにその傾向が強かった。
    A~C型の45株は生物学的性状から, Leptotrichia buccalisと同定された。之に対しD型の2株はglucoseからガスを産生すること及びインドール産生, Xyloseを分解するということからL.buccalisとは異なる菌種と考えられた。
    血清学的性状でもA~C型とD型は異なる抗原組成を持っている様であった。又A~C型は血清学的に少くとも3つのグループに分かれたが, 之等の点は更に研究する予定である。
  • 渡辺 継男
    1971 年 38 巻 2 号 p. 247-251
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    鳥由来のmycoplasma, M. gallisepticumはMI testにより3つのsubtypeに分けられることが報告されている。これらのsubtypeに属するstrainのうち代表的なものを選らんで, それらの異同を, polyacrylamide gel electrophoresisにより, 調べた。polyacrylamide gel electrophoresisは, 近年mycoplasmaの同定及び分類に利用されはじめた。この方法は血清学的方法とことなり, 分類・同定に際して抗血清を必要とせず, 微量の菌体を用いることにより, その目的をはたすことができる利点をもつ。
    Razin (J.Bacteriol. 94, 1807―1810, 1967) の方法により, 使用したstrainのwhole cell proteinの電気泳動をurea (5M) とacetic acid (35%) を含むpolyacrylamide gel中で行った。得られたelectrophoretic patternの比較検討の結果, いくつかのstrainの間にわずかな差異が見られたが, 有意な差異は認められなかったので, 本質的にはこれらのstrainは同一のものであると考えられる。従って, MI testによって検出されるtype特異性は, ここで用いた方法では証明できなかった。このtype特異性は, mycoplasmaのcell membrane構成成分の30~40%を占めるlipidに由来するものと考えられる。
    Polyacrylamide gel electrophoresisによって得られるelectrophoretic patternのすぐれた再現性はすでに証明されており, 本実験でも再確認された。又, 従来, この方法で用いる試料の含有蛋白量は0.2―0.6mg/mlとされていたが, 蛋白含量0.05mg/mlの試料を用いて, 0.2mg/mlのものと全く同等のelectrophoretic patternを得ることが出来た。さらにこの方法の術式に関連して, いくつかの基礎的な事項につき検討を加えた。
  • 自覚的障害について
    松木 教夫
    1971 年 38 巻 2 号 p. 252-265
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    上下顎無歯顎者77名について患者自身が発音しにくいと訴えた音の調査を行なった。
    調査時期は, 1) 術前, 2) 全部床義歯装着直後, 3) 義歯装着後7日, 4) 義歯装着後30日の4時点である。それぞれの時点で, 日本語音100個をいわゆる50音図の順にかなで表記した調査表を用いて, 被検者が発音しにくいと感じた語音に印をつけさせた。
    なお, 被検者のうち, 48名はすでに全部床義歯を使用していたが, 今回あらたに製作し装着した者 (全部床義歯経験者群) であり, 他の29名は始めて全部床義歯を装着した者 (全部床義歯未経験者群) である。
    調査表中のいずれかの語音が発音にくいと認めた者は, 経験者群48名中, 術前で29名 (60.4%) であるが, 新義歯装着直後にはやや増加し (31名, 64.6%) , 以後経時的に減少する (30日後19名, 39.6%) 。未経験者群では29名中, 術前17名 (58.6%) であるが, 義歯装着直後から順次減少して, 各時点とも経験者群よりも少ない (30日後6名, 20.7%) 。
    被検者1人当りの平均障害語音数は, 術前には経験者群よりも未経験者群の方が多い。両群とも義歯装着後順次減少する。
    語音の先行子音の音別にみると, 両群とも術前には [s] , [∫] の障害が多いが, 義歯装着後には急激に減少して行く。とくに, 未経験者群で著明である。一方 [ç] , [k] , [g] では義歯装着直後に障害率が増加するが, 以後減少する。
    先行子音の調音点別にみると, 術前には歯音の障害が最も多いが, 義歯装着後には経時的に減少して行く。とくに, 未経験者群で著明である。また, 軟口蓋音は義歯装着直後に術前より障害が増加し, 以後減少するが, 未経験者群ではとくに, 義歯装着直後および7日後の障害が著明である。
    先行子音の調音方法別にみると, 摩擦音, 破擦音では術前の障害が多いが, 義歯装着後には著明に減少する。弾音は義歯装着後も比較的長く障害が残る。破裂音, 通鼻音の障害は比較的少ない。
    後続毋音別にみると, [i] , [m] の障害が比較的多い。
  • 1.アルジネート印象の処理条件と石膏模型面
    大藤 幸司
    1971 年 38 巻 2 号 p. 266-274
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    アルジネート系パルジネックス印象面の処理条件が硬石膏ニユープラストン模型面に与える影響を検討するため模形上の細線再現性を比較し, 更に走査型電子顕微鏡で模型面の結晶構造を検討し, 次の知見を得た。
    1.細線再現性の最良の成績は, 20μ線を完全に再現し, 15μ線を部分的に再現しうるものであった。この成績は無固定の印象や, 1%ZnSO4や0.5%CaCl2液で固定しそのまま水洗しなかったもので得られた。CaCl2液の濃度を0.5%をこえて増すと細線再現性は悪くなった。無固定の印象面を水洗しても再現性は, 水洗しない場合とほとんど変らなかった。
    2.走査型電子顕微鏡で観察すると, プラスチック面に接して硬まった石膏面は比較的粒のそろった四角あるいは六角柱形の結晶体が均等に密集していた。一方無固定のアルジネート印象面に接して硬まった石膏面は形状不明確な顆粒状物の融合によるコケ状物で一面におおわれており, その間に異常に長く伸びた薄い板状結晶が散在していた。このコケ状物の密度は印象面を水洗して石膏を注入すると減少した。石膏面のコケ状物は印象面を固定処理すると著しく減少し, 固定液の濃度が増すとさらに急速に分散減少した。これによって現われた地肌は変形した不揃いな結晶が密集していた。固定した印象面を水洗してから石膏を注入すると, 模型面には再びコケ状物が現われたが, 固定液が濃くなるとコケ状物は消失し, その地肌はいっそう不規則な長くのびた結晶がからみあっていた。
  • 本郷 利憲
    1971 年 38 巻 2 号 p. 275
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 藤田 浩
    1971 年 38 巻 2 号 p. 276
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 秀夫
    1971 年 38 巻 2 号 p. 277
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 末田 武
    1971 年 38 巻 2 号 p. 278
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 坂東 永一
    1971 年 38 巻 2 号 p. 279
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 太田 勝美
    1971 年 38 巻 2 号 p. 280
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • その歴史的背景および対照群の選定について
    須藤 文弘
    1971 年 38 巻 2 号 p. 281
    発行日: 1971年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
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