口腔病学会雑誌
Online ISSN : 1884-5185
Print ISSN : 0300-9149
43 巻 , 4 号
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  • 上野 正
    1976 年 43 巻 4 号 p. 377-383
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 宮内 均
    1976 年 43 巻 4 号 p. 384-393
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    ヒトの生歯の天然ウ蝕象牙質からフクシンのプロピレングリコール液の染別によりその第1層のみを除いて充填しておいたところ, 残された第2層は3カ月後に硬さとCa濃度を著明に増加し, 明らかな再石灰化を示した。またイヌの生歯の窩底象牙質に人工軟化象牙質を作り, 同様にして第1層のみを除いて開放あるいは充填しておいたところ, 残された第2層は3カ月後に例外なくCa濃度を増加して再石灰化を示し, その程度は開放群とCa (OH) 2裏層群ではユージノールセメントおよびカルボキシレートセメント充填群よりもやや著明であった。
  • 原 利通
    1976 年 43 巻 4 号 p. 394-409
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    再発性アフタ53名, Beh陦et病15名および健康人35名について, 末梢血リンパ球幼若化現象を検討した。非特異的抗原としてPHA, 特異的抗原として口腔粘膜抗原および緑連菌抽出抗原を用いた。測定には幼若化現象により合成されたDNA中への3H thymidineの取り込みを液体シンチレーション・カウンター (liquid scintillation counter) で測定する方法を用いた。得られた結果は以下のようである。
    1.PHAに対する反応
    自己血漿加リンパ球において, 健康人群の測定平均値は37, 604±14, 462cpmであった。再発性アフタ群およびBeh陦et病群のそれは35, 928±15, 718cpmおよび32, 619±14, 704cpmであり, cpmでは健康人よりやや低い傾向がみられたが, 有意差は認められなかった。またstimulation ratioの平均値 (平均SR) は健康人群84.6±32.4, 再発性アフタ群86.6±36.8, Beh陦et病群87.4±31.6であり, 3群ともほぼ同値を示した。
    FCS加リンパ球においてもほぼ同様の傾向であり, 再発性アフタおよびBeh陦et病患者には, PHAで検索される細胞性免疫機能の有意な低下は認められなかった。
    2.口腟粘膜抗原に対する反応
    自己血漿加リンパ球における平均SRは健康人群1.09±0.52, 再発性アフタ群0.88±0.26, Beh陦et病群1.09±0.44であり, FCS加リンパ球においてもほぼ同値を示した。この結果から, 再発性アフタおよびBeh陦et病患者のリンパ球が口腔粘膜抗原により感作されていることは否定的であると考えられた。
    3.緑連菌抽出抗原に対する反応
    健康人, 再発性アフタおよびBeh陦et病群の自己血漿加リンパ球におけるStr.salivarius抽出抗原に対する平均SRは, それぞれ2.69±1.64, 1.84±1.27, 1.47±0.73であり, Str.mitisに対する平均SRはそれぞれ2.88±1.85, 1.67±1.23, 1.40±0.56であった。再発性アフタおよびBeh陦et病ではSRが低い傾向がみられ, 健康人との間に統計学的有意差が認められた。しかし両疾患の間には有意差はみられなかった。このことより再発性アフタおよびBeh陦et病患者のリンパ球は緑連菌抽出抗原に対する反応性が有意に低下していると推測された。しかしFCS加リンパ球では, 健康人および再発性アフタとも平均SRが1以下であり, 反応陽性例はほとんど認められなかった。
  • 大野 邦博
    1976 年 43 巻 4 号 p. 410-427
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    慢性再発性アフタおよびBeh陦et病患者の血清IgDおよびIgEを定量し, 対照群 (健康人, 口腔粘膜扁平苔癬および軟部好酸球肉芽腫) のそれと比較した。IgDの定量にはLC-partigen IgD (Behringwerke社) および一元平板免疫拡散法を用い, IgEの定量には間接一元平板免疫拡散法を用いた。結果は次のようであった。
    1.健康人83例のIgD平均値は25.3U/mlであり, 年代別では10歳代52.6U/ml, 20歳代19.7U/ml, 30歳代19.7U/ml, 40歳代17.5U/mlおよび50歳代15.5U/mlであった。
    55例のIgE値は200U/ml以下~970U/mlの範囲に分布し, 400U/ml以上のものは10例 (18.2%) のみであり, 年代別には差がなかった。
    2.口腔粘膜扁平苔癬22例のIgD平均値は11.9U/mlで, またIgE値は400U/ml以上のものが5例 (22.7%) であった。
    3.軟部好酸球肉芽腫3例のIgD値は8~16U/ml, IgE値は1, 200~5, 200U/mlで, IgE値の著明な上昇がみられた。
    4.慢性再発性アフタ83例のIgD平均値は33.3U/mlで, これは健康人の約1.3倍の値であり, 特に20~40歳代では約2倍の値を示した。症型別にみると, MjAUおよびMiAUとも平均値は健康人より高く, 特に前者には高値を示す症例が多かった。アフタの発作の有無による変動はほとんどみられなかった。
    64例のIgE値は200U/ml以下~920U/mlの範囲に分布し, 400U/ml以上のものは10例 (15.6%) で, 健康人の分布とほぼ同じであった。年代別および症型別にも差はみられなかった。
    5.Beh陦et病42例のIgD平均値は45.1U/mlで, これは健康人の約1.8倍, 慢性再発性アフタの約1.4倍であった。年代別では, 20歳代および30歳代が40歳以上より有意に高値を示しており, 特に20歳代のBeh陦et病患者は同年代の健康人に比べ有意に増加していた。症型別では, 不全型が61.2U/ml, 完全型が31.3U/mlで, 特に不全型では健康人より有意に増加していた。また症状の発作期の平均値は緩解期の約1.9倍であり, また同一症例について反復測定した結果でも発作期にIgD値の上昇が認められた。
    34例のIgE値は200U/ml以下~800U/mlに分布し, 400U/ml以上のものは7例 (20.6%) であり, 年代別および症型別の差はほとんどなかった。
    6.健康人, 慢性再発性アフタおよびBehget病におけるIgD値度数分布では, 健康人は0~10U/mlにピークをもつ1峰性の分布を示し, 慢性再発生アフタは10~20U/mlと50~60U/mlにピークをもつ2峰性の分布を示した。Beh陦et病では100U/ml以上の症例が多くみられた。
  • 佐藤 弥四郎
    1976 年 43 巻 4 号 p. 428-478
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    顎顔面運動制御機構において筋伸展反射の固有受容器として重要な役割を果たしている顎顔面筋の筋紡錘の形態とその機能との関連はほとんど研究されておらず, いまだ不明な点が多い。著者はこれらを解明するために, 多量の筋紡錘が分布する顔面筋をもつヒミズモグラとヒメヒミズモグラを実験動物として, その左側顔面神経を外耳道の下で切断する実験を行った。切断手術後1~90日の経過にしたがってエーテル麻酔下で左右の顔面筋を摘出し, 二重固定, Epon包埋, 薄切電顕試料を作成し, 二重染色後, 日立HU12A型電顕で観察した。正常例から6個, 手術側から33個, 非手術側から36個の筋紡錘を観察し, 次の新所見が得られた。
    I.正常筋紡錘について
    1) 筋紡錘外包は筋紡錘を支配する有髄神経線維束からの神経周膜の直接の続きで構成される。起源的には両者は同一である。
    periaxial spaceにヒダ状に突出した複雑な外包のヒダ形成と外包構成細胞内小器官の様相は, 外包細胞がperiaxial spaceのリンパ液の産生, 排泄機構となんらかのかかわり合いを持つことを示唆する。
    2) 知覚神経終末には典型的な環ラセン終末 (糸粒体のびっしりつまった) のほかに, これと異なり複雑な形態を示す3~7本の分岐終末構造 (糸粒体は比較的疎で神経細管, 神経細線線維, 顆粒, 小胞などを含む) が同一錘内筋線維上に観察された。これが多分, 今まで何者にも同定されていなかった撒形終末であると思われる。
    3) 非常に近接した2本の錘内筋線維がしばしば基底膜を失い, 20nm以下の間隔で密着している。この密着のしかたは鋸歯状に互いに入り込んでいる場合もあれば, 一方の筋形質の突起が相手筋形質内に陥入している場合とか, または双方の筋形質が突起状にとび出して互いに密着している例などがしばしば見られた。
    4) 1本の環ラセン終末が2本の隣接する錘内筋線維をある時は8字状に, ある時は帯状に, ある時は錨状に支配している例が見られた。
    II.神経切断例の筋紡錘の変性について
    1) 神経切断された筋紡錘では知覚終末部に最初に変性が起こる。終末部は初め膨化し, 続いて収縮を起こし, 糸粒体の崩壊が現れる。切断後14日目には終末は完全に筋線維上から消失する。切断後3日目に有髄神経線維は軸索内の神経細管や神経細線維の消失を示し, 髄鞘の脱髄変性を起こし始める。切断後14日目には有髄線維は100%無髄となり, B霍ngner band様構造を示し, 神経線維東内には膠原線維の著明な増加が起こってくる。
    2) 切断後7日目では錘内筋線維は筋小胞体の部分的崩壊を示し, 40日目で糸粒体は空胞変性し, 筋原線維の減少が著明となり, 面積比でみると正常の50%に減少したこととなり, 筋の外形は著しい波状を呈する。
    3) 筋紡錘外包の層板の厚さは減少すると同時に膠原線維が増加する。
    III.非切断側の筋紡錘は術後14日目で一部の錘内筋線維で糸粒体の空胞変性と筋小胞体の崩壊を示した。術後20日目では筋原線維の減少が目立ち, 知覚終末には膨化と糸粒体の空胞化が起こる。術後40日目で筋線維の外形は波状を呈し, 面積比で正常の60%に減少する。
    IV.神経切断側においても健側においても衛星細胞は顕著な反応を示さなかった。
  • 清田 健司
    1976 年 43 巻 4 号 p. 479-508
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
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    小児顎骨骨折は臨床病態が成人のそれとは異なるほか, 治癒後の顎発育にも悪影響を及ぼすことがあるとされている。したがってその治療にあたっては, 小児顎骨の解剖生理学的特殊性が考慮される必要がある。このように小児の顎骨骨折に関しては, 固有かつ特殊な問題が存在するが, いまだ十分究明されていない課題も多い。そこで著者はこれら諸課題を解明する手がかりを得るため本研究を行った。
    研究方法は1932~'72年の41年間に東京医科歯科大学歯学部口腔外科を受診した15歳未満の顎骨骨折 (歯槽骨骨折単独例を除く) 106症例を対象に, 臨床統計的検討ならびにX線学的検索を行った。また骨折とその処置が顎発育に及ぼす影響を推定し, 今後の治療法改善の一助とするため, 下顎骨骨折20症例に遠隔調査を行った。
    小児顎骨骨折106例の内容は, 下顎骨骨折単独が98例と圧倒的に多く, 上顎骨骨折は少なかった。性別は男女比1.87: 1で男児にやや多く, 4~7歳で多発していた。受傷原因は交通事故が56.6%と過半数を占めたが, 4歳以下では転落事故が目立った。季節的には春夏に多発し, 冬は少なかった。
    X線写真分析から下顎骨骨折線の走行と正中縫合部, 歯胚の存在, 骨の柔軟性などとの関連性をうかがわせる所見が得られた。また骨折好発部位は3歳以下で正中部, 4歳以上は犬歯小臼歯部と増齢的に変化し, 顎関節突起骨折は8歳以上に発症しやすかった。
    整復法として, 7歳以下の骨折片の変位の大きい下顎骨体骨折例には新鮮, 陳旧にかかわらず観血的整復処置が行われたが, 顎関節突起骨折例にはすべて非観血的療法が採用された。固定法は受傷年齢, 症型に応じて多様であった。
    下顎骨骨折例の遠隔調査成績はおおむね良好であったが, 小数例の歯牙, 咬合などに骨折による軽度の障害が認められた。顎関節突起骨折例では, 骨折部はX線形態的にはほぼ正常像にもどり, 運動障害もほとんど認められなかったが, 2例に軽度の顔貌変形がみられた。
    顎関節突起骨折例の受傷時に変位した骨折片は, 調査時のX線写真によると自然矯正, 修復されていた。特に下顎頭が関節窩から逸脱した脱臼骨折例の治癒過程を追跡した結果, 逸脱した下顎頭が吸収され, 骨添加により新たに下顎頭が再形成されるという興味ある所見が観察された。
  • 愛甲 勝彦
    1976 年 43 巻 4 号 p. 509-548
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    顎顔面領域裂奇形が歯牙の形成および歯牙疾患に及ぼす影響を明らかにするために, 唇顎口蓋裂患者と3歳対照健常児の乳歯および永久歯について歯質異常, 歯牙疾患の実態を検索し次の結果を得た。
    対象は唇顎口蓋裂患者275名, 乳歯2, 511歯, 永久歯617歯と対照群として3歳児検診者62名, 乳歯1, 029歯である。唇顎口蓋裂患者におけるエナメル質形成不全症罹患者率は80.4%, 罹患歯率は乳歯25.2%, 永久歯19.5%で対照群より有意差をもって高い発症頻度であった。エナメル質形成不全症の発現様式は少数歯性68.8%, 多数歯性31.2%であり, 片側および両側唇顎口蓋裂群で少数歯性が多く, 口蓋裂群で多数歯性の比率が高かった。多数歯性形成不全の好発部位は乳前歯歯頸部 (63.8%) と乳前歯中間部 (21.7%) であり, 発症時期は出生時から乳幼児期が多いものと推定された。少数歯性形成不全の好発部位は乳歯C歯頸部 (12.5%) Aの切縁部 (10.7%) と歯頸部 (7.7%) , Cの歯頸部 (9.2%) , 永久歯上顎前歯部の切縁, 中間, 歯頸部であり, その発症時期は上顎乳前歯では胎生期その他の乳歯では乳幼児期永久歯では幼児前期がそれぞれ多いものと推定された。顎裂をともなった症例ではA切縁部の発症頻度が特に高く, 上顎乳前歯破裂側で非破裂側より形成不全が多かった。
    著者の臨床型分類によれば破裂群多数歯性では1度40.6%, III度33.3%, II度18.8%, V度5.8%, IV度1.4%, 少数歯性では1度54.0%, V度14.6%, II度12.3%, III度11.9%, IV度7.3%であり, 多数歯性の乳前歯歯頸部にIII度1度, 中間部にI度II度が多く, 少数歯性では片側および両側唇顎口蓋裂群のA切縁部にV度が多いのが特徴的であった。各臨床型についてmicroradiogramを観察したところ齲蝕および斑状歯とは異なった所見であった。既往症を調べたところ発症誘因として哺乳障害, 体重増加不良が考えられたが口唇形成手術, 口蓋形成手術の時期に相応して発現しているものも多かった。唇顎口蓋裂患者の齲蝕罹患者率, 罹患歯率, 平均齲歯数, 平均処置歯数を乳歯。永久歯にわけて調査し, 3歳児対象群および昭和50年厚生省歯科疾患実態調査と比較したところ, 齲蝕罹患者率 (乳歯71.9%, 永久歯57.7%) には差がなかったが, 全症例で乳歯平均齲歯数 (4.96歯) , 平均処置歯数 (1.59歯) が多く, 3歳児では平均齲歯数が多く, 平均処置歯数が少なかった。齲蝕型は厚生省分類B型, 医歯大小児歯科分類皿型が多かった。永久歯歯牙萌出順序は片側および両側唇顎口蓋裂群で6-1-6-2-1, 口蓋裂群で6-1-6-1-2の傾向であった。過剰歯は全症例中11歯, 癒合歯は8例みられた。
  • 山本 悦秀, 佐藤 建夫, 岸村 真澄, 清水 正嗣, 上野 正
    1976 年 43 巻 4 号 p. 549-554
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
  • 戸塚 盛雄, 古田 勲, 清田 健司, 中野 修吉, 浜口 文明, 清水 正嗣, 上野 正
    1976 年 43 巻 4 号 p. 555-558
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 堀内 博
    1976 年 43 巻 4 号 p. 559-560
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 渋谷 隆司
    1976 年 43 巻 4 号 p. 561-562
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 田島 洸
    1976 年 43 巻 4 号 p. 563-564
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 竹田 正宗, 中村 正
    1976 年 43 巻 4 号 p. 565-566
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 一条 尚, 山下 靖雄, 伊藤 彰, 東郷 やす子
    1976 年 43 巻 4 号 p. 567
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 西村 文夫
    1976 年 43 巻 4 号 p. 568
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 桑山 則彦, 加藤 一男
    1976 年 43 巻 4 号 p. 569
    発行日: 1976年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
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