口腔病学会雑誌
Online ISSN : 1884-5185
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45 巻 , 1 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 窪田 金次郎, 柵木 利昭, 佐藤 弥四郎
    1978 年 45 巻 1 号 p. 1-19
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 木村 義孝
    1978 年 45 巻 1 号 p. 20-35
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    人の歯肉扁平上皮癌に由来するCa9-22細胞は形態学的特徴が原発癌と酷似していることから, 現在, 癌の免疫学的な研究等に利用されている。しかし今後さらに本細胞が口腔癌の免疫学的研究その他に広く利用されるためには, その細胞生物学的な性質, 特に組織化学的, 生化学的性状をより明確にする必要があるものと思われる。今回, Ca9-22細胞を中心にテトラゾリウム法を用いてLDH, SDH, NADH-DH染色を行い, アゾ色素法によりA1-P染色を行った。さらにKB細胞, HeLaS-3細胞および正常な人の歯肉上皮を対照として, Wr隰blewskiらの方法によりLDH活性を測定し, Dietzらの方法に準じてディスク電気泳動を行いLDHアイソザイムの分離を行った。結果は次のようであった。1) Ca9-22細胞のLDH, NADH-DH反応はKB細胞と同程度で, HeLaS-3細胞よりやや弱かった。2) SDH反応はCa9-22細胞に最も強く認められた。3) Ca9-22細胞のA1-p反応はごく一部の細胞の細胞膜と思われる部分に弱い陽性反応を認めた。4) DNA量あたりのLDH活性は, Ca9-22細胞では2.4±0.6×10-3単位/μ9-DNAで歯肉のそれの1/2であった。5) Ca9-22細胞のLDHアイソザイムパターンはIDH-3にピークを持ち, LDH-3>LDH-2>LDH-4>LDH-1>LDH-5の順であった。6) KB細胞, HeLaS-3細胞および歯肉上皮におけるLDHアイソザイムはM-typeのパターンを示したが, Ca9-22細胞ではH-subunitが55%とH-typeのパターンであった。
    以上のような所見が得られたが, これらはCa9-22細胞の生化学的特徴の一端をとらえたにすぎず, 今後さらに癌細胞の膜抗原性の有無等についても研究をすすめるつもりである。
  • 有吉 孝
    1978 年 45 巻 1 号 p. 36-61
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    新しい水溶性メラミン樹脂を用いて複合構造による新しい型ごと埋没材を開発する目的で, 模型材および埋没材としての観点から, 種々の物理的ならびに化学的方法を用いて歯科理工学的観点から検討した結果, 次のような結論が得られた。
    1.模型材としての観点からは圧縮強度, 表面あらさ, 表面性状を検討すると樹脂の添加量2~6%のものが従来の型ごと埋没材より良好な値を示した。また石膏と樹脂とによる新結合生成物に関する明瞭な結果は得られなかった。
    2.埋没材としての観点からは, 適合状態は樹脂の添加量2~3%のものが最も良かった。また鋳造体の表面性状, あらさは樹脂の添加量3~4%のものが無添加のものより良好であり, 金属組織に対しての樹脂の焼却後の残留carbonなどによる悪影響は樹脂の添加量1~4%の範囲では認められなかった。
    以上の結果より樹脂の添加量が2~4%の範囲のものが模型材ならびに埋没材としての両性質を満たし, 新しい型ごと埋没材としての応用の可能性が見い出された。
  • 春日 均
    1978 年 45 巻 1 号 p. 62-73
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    本研究は2-hydroxy-3-β-naphthoxypropylmethacrylateがガラスフィラーと有機高分子の界面の接着力に与える効果を明らかにするために行われた。
    HNPMは歯牙エナメル質とレジンとの接着力を改善するために開発されたモノマーである。このモノマーは市販されている小窩裂溝填塞剤や矯正用接着剤に配合され, その有効性が認められている。このことからHNPMがガラスフィラーとマトリクスである有機高分子との界面の接着力を改善させる可能性があるものと考えられた。そこでHNPMを配合した2.6E (図1) モノマーとガラスフィラーからなる複合レジンを作製しその曲げ強さを調べた。
    実験の結果, 次のことが明らかになった。未処理フィラーを用いた場合はHNPMを添加しても曲げ強さはほとんど改善されなかった。走査型電子顕微鏡で破断面を観察した結果, 破断はすべてガラスフィラーとマトリクスの界面から起こっていることが認められた。マトリクスを2, 6Eのみとして, ビニルシラン処理したガラスフィラーを50%配合した複合レジンでは, 曲げ強さはマトリクスのみの曲げ強さよりおよそ10%上昇するにとどまった。この破断面の電顕像を観察すると破断はマトリクス部分で起こっていることが認められた。マトリクスを2.6EにHNPMを3%添加し, ビニルシラン処理したガラスフィラーを50%配合した場合は曲げ強さはマトリクスのみの曲げ強さより35%向上した。破断面にはマトリクスだけでなく, ガラスフィラー自体の破断像もみられた。
    これらの結果からHNPMモノマーは, 特にビニルシラン処理をしたガラスフィラー一と有機高分子の界面の接着性の向上に寄与し, 複合レジンの曲げ強さを向上することが明らかになった。
  • 藤正 敬夫
    1978 年 45 巻 1 号 p. 74-89
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    イオン導入による覆髄の可能性を検索するため, 大臼歯咬合面の1級窩洞に3%アンモニア銀溶液と8%クロール亜鉛溶液を用いて, 銀または亜鉛イオン導入を施し, 象牙質の変化, 特に象牙質中の金属の分布および濃度勾配をEPMAを用いて解析した。
    得られた結果は以下のとおりである。
    1.イオン導入されたAg, Znはほとんどが象牙細管中に存在したが, これらの金属はすべての象牙細管中に均一に存在するのではなく, 全く検出されないものもあった。
    2.象牙質中への金属イオンの侵入深さは, イオン導入時間に大きく依存するが, 金属イオンの種類, 象牙質中の部位によっても影響された。
    3.象牙質中の金属イオンの濃度変化は, 窩底から歯髄側に向かってベキ関数的に減少したが, 窩底から400μm~600μmの深さの部分で濃度はいくぶん増加した。
    4.イオン導入を施すことによって, 象牙細管には閉塞現象が見られた。これはZnよりAgにおいて顕著であった。
    5.イオン導入により象牙質の電気抵抗値は増大する傾向を示し, このことからも象牙細管の閉塞が推定された。
  • 山本 敏夫, 吉野 英明, 竹内 郁子, 中島 捷行
    1978 年 45 巻 1 号 p. 90-99
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    閉鎖根管の処置後の経過を観察し, また根管処置歯の経過観察についてリコールに応じた人と応じなかった人との間に差があるかどうかを調べた。東京医科歯科大学の1975年度歯内療法卒業試験ケース76例について調査を行.った。リコールの方法は都合が悪くて来院できない時にはアンケートに答えてもらうように依頼して患者に郵送した。結果は次のようである。
    1.リコールに応じた人 (A群) は45名 (60%) , アンケートに答えた人 (B群) は20名 (26%) , その他 (C群) は11名 (14%) であった。
    2.C群では20歳台の男性と10歳台の女性が最も多かった。
    3.歯種, 診断名および穿孔, 器具の破折, 階段形成.閉鎖根管のような処置上の偶発事故の間には経過観察の結果に, 統計学的な有意の差はなかった。
    4.抜髄と感染根管との間に閉鎖根管の出現頻度に差はなかった。
    5.処置に問題のあった10ケース, すなわち穿孔6ケース (38%) , 器具の破折3ケース (27%) , 1根管は閉鎖もう1根管は穿孔のあった大臼歯1ケース (7%) は経過不良であった。階段形成のケースには経過不良はなかった。
    6.リコールに応じた入と応じなかった人との間には根管処置歯の経過観察では差がないものと推定された。
  • 田本 寛光
    1978 年 45 巻 1 号 p. 100-137
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    歯冠補綴物の歯頸側辺縁の位置設定に関する研究の一端として, 歯頸部エナメル質の構造上の特徴について観察した。ヒトの健全大臼歯を用い, 各種方向の断面に研磨標本を作製し, 棘突起を含む歯頸部エナメル質について光学顕微鏡ならびに走査電子顕微鏡を用いて観察した。走査電子顕微鏡による観察は, 酸腐蝕を行い, 研磨面のほか, 破折面ならびに歯の表面構造についても観察した。
    歯頸端1~2mmの領域では, 歯頸端に向かうにしたがって, シュレーゲルの条紋が表面まで達するようになり, それにともなって, エナメル小柱の横断面形態が弧門形となる。さらに歯頸端に向かうにしたがって, また深層に向かうにしたがって, エナメル小柱の走行, 配列, 形態が不規則となり, 歯頸端では小柱が不明瞭となる場合が多い。また歯頸部表層や深層に無小柱エナメル質が存在する場合が多い。歯頸部におけるレチウスの線条は, より深層まで明瞭にみとめられることも多い。エナメル質に生じる亀裂や破折は, おもに電顕的小柱鞘の部分で起こる。歯頸端1mm以内では, 石灰化の悪い場合が多く, 低石灰化帯の出現頻度も高い。しかし過石灰化帯も比較的多くみとめられる。棘突起においては, 歯頸端における構造上の特徴があたかも引き伸ばされたかのような構造を示す。歯頸部エナメル質表面には, 大小多数のキズや歯小皮, 周波条, 小窩などが存在し, 非常に変化に富んでいる。
  • 入来 篤史, 佐藤 俊英, 戸田 一雄
    1978 年 45 巻 1 号 p. 138-146
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    ラットの下顎切歯歯髄神経を竜気刺激し心電図への影響を調べた。心電図は第II導出で記録した。歯髄を3分間3Hzで反復刺激すると, 心電図の種々の成分中P波の幅のみが最大約5%延長した。PQ間隔, QRS群の幅, QT間隔などの, ほかの成分はほとんど影響を受けなかった。単一電気刺激を歯髄に加えた場合にもP波は変化した。単一電気刺激が, P波開始前20ms以内に先行したとき最も有効で, P波の幅は5~13%延長した。少数例ではあったが, 歯髄反復刺激中, P波の逆転や心房性期外収縮が起こった。本実験結果から, 下顎歯髄神経の痛覚性インパルスは, 三叉神経の第3枝を上向し, 迷走神経に弱い反射性の遠心性放電を誘発し, その結果, 心房の洞房結節と房室結節問の興奮伝導系で, 伝導速度の遅延や伝導の障害が起こると考えられる。
  • 塩入 重彰
    1978 年 45 巻 1 号 p. 147-169
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    顔貌の左右対称性は顔面の変形を生ずる各種疾患の診断における重要な指標であるとともに, 顔面の著しい醜形に対する形成手術あるいはエピテーゼによる再建法の発達に伴い治療学上からも検討が要請されてきている。そこで, 立体形状の記録法としてその有用性が広く認められつつあるモアレトポグラフィー法を応用し, 顔面非対称性の計測を試み, まず健常人の生理的範囲内における顔面非対称性の程度, 加齢・性差などによるその変化を検索し, さらに歯牙欠損の与える影響について検討を加えた。
    研究方法としては健常成人100名および歯牙欠損を有するほかは健常な成人20名を対象とし, 実体格子法によるモアレ写真を作製した。ついでモアレ写真上で, 鼻根・鼻尖・鼻下・上唇・下唇・オトガイ最突出各点の計6個の正中計測基準点を設定した後, 各計測基準点を通る水平断面の左右非対称性を加藤の非対称率として表現した。
    その結果, 健常人の顔面非対称性ではおおむね非対称率が1桁台であった。非対称率の標準偏差は大きく, 個人差の大きいことをうかがわせた。
    加齢に伴う変化は, 20歳代と30歳代以上を比較するとすべての計測基準点に関する平均非対称率が後者において前者より大きく, 加齢による顔面非対称性の増大をうかがわせた。
    性差については, 20歳代男女性の比較で有意差を見いだしがたく, 顔面非対称性は男女性間に差異のないことをうかがわせた。
    主として上顎前歯・小臼歯部の非対称的歯牙欠損を有する被験者群では, 正常な歯列を有する群より上唇点を通る水平断面の顔面中央部平均非対称率が有意に大であった。
  • 小木曾 誠
    1978 年 45 巻 1 号 p. 170-221
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    apatite焼結体によるデンタル・インプラントの開発を目的として, 相対密度56%, 68%, 79%, 95%4種のapatite焼結体を抜歯後3カ月経過した成犬下顎骨に埋入し, 術後5日から410日に至る標本について, apatite焼結体と顎骨組織との関係について組織学的構造に関する経時的推移変化の観察を行った。
    術後5日ですでに骨梁など元来の顎骨組織や遊離骨片を中心として幼若な新生骨梁の形成が進行し, とくに海綿質領域ではその一部が焼結体表面に接している。術後10日になると元来の顎骨組織と焼結体との間隙はほぼ新生骨梁で満たされる。しかし両者の間隙における組織分化と骨組織の形成は焼結体の密度が高いものほど進行が早く, 焼結体表面においても密度の高いものではほぼ全域にわたってすでに骨組織が形成され, 焼結体表面に援着している。術後15日以後になると, 焼結体と元来の顎骨組織との間隙に形成される骨梁などの骨組織は緻密質領域と海綿質領域に埋入された部位によって, 幼若な骨梁からそれぞれ緻密質, 海綿質の構造に推移し始める。緻密質領域に埋入された部分では, 95%, 79%焼結体の場合術後30日, 68%の場合術後60日の標本で緻密質の構造を備えた骨組織によって両者の間隙が満たされ, 56%の場合術後60日に至っても緻密質の構造への移行状態にとどまっている。一方, 海綿質領域においても, とくに高密度のものでは焼結体表面が骨組織に被われたまま.術後15日のものから順次骨梁間の骨髄腔が拡大されるとともに骨髄組織が分化をおこす。それにともない以後60日に至るまで骨髄の一部にわずかに造血が営まれている状態が認められる。術後60日になると骨梁と骨髄腔の状態は通常の海綿質の状態に復し骨髄において脂肪細胞が出現し始め, 術後120日になると完全な黄色骨髄となる。しかしこれらの状態においても高密度焼結体の方が早く進行しているのが認められる。
  • 相馬 邦道
    1978 年 45 巻 1 号 p. 222-227
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 石川 雅章
    1978 年 45 巻 1 号 p. 228-229
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 大西 正男
    1978 年 45 巻 1 号 p. 230-231
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 芝 〓彦, 吉田 二良
    1978 年 45 巻 1 号 p. 232-233
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 中村 昌人
    1978 年 45 巻 1 号 p. 234-235
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 西村 文夫
    1978 年 45 巻 1 号 p. 236
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 佐々木 哲
    1978 年 45 巻 1 号 p. 237
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 中林 宣男, 竹山 守男, 増原 英一
    1978 年 45 巻 1 号 p. 238
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 1978 年 45 巻 1 号 p. 239-245
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
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