巻号一覧
80 巻, 4 号
選択された号の論文の15件中1～15を表示しています
- |<
- <
- 1
- >
- >|
特集 教師教育改革
-
船寄 俊雄原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 402-413
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー戦前の教育制度における大学(学問研究)と師範学校(教員養成)の分立は、戦後教育改革を経て「大学における教員養成」原則として理念的に統一された。しかしその実践にあたっては、大学と教員養成の相克が継続した。本稿では、戦前・戦後の連続と断絶の視点から、教員養成の基本的課題である教科専門教育のあり方および小学校教員の専門的教養のあり方に焦点をあて、大学教育の本質を踏まえた教員養成教育が必要であることを論じた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1535K) -
岩田 康之原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 414-426
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー日本の教員養成政策の錯綜は、人格的諸要素を帯びる教師像と日本の大学教育の隔たりに根ざす。一方、「開放制」の拡散とネーション・ワイドな管理の不充分さは、日本の教員養成プログラムを担う各大学に「絞り込み」を行わせている。昨今の課程認定の運用強化は質保証策としての欠陥を持ち、弊害が大きい。ゆえに今後の教員養成改革を考える際には教員養成教育の内実と、各大学の主体性を尊重することが望まれる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1704K) -
長尾 彰夫原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 427-438
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー教員養成大学の在り方は、教師教育改革を考える上での重要な要因のひとつである。2006年中央教育審議会答申は、教職課程の充実、教職大学院の創設、教員免許更新制の導入等を求めることとなった。これらは教員養成大学のどういった利害や力(Power)の獲得(喪失)と結びついているのか、そのポリティクス分析を通じて、教師の専門職性の向上、確立に向けての教師教育改革の課題を整理していくこととした。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1766K) -
別惣 淳二原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 439-452
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリーわが国の教員養成の課題の一つが養成段階における教員の質保証である。この課題に対して法制度面では、教職実践演習が新設・必修化されたが、いくつかの大学では教員養成スタンダードを開発し、養成段階における教員の質保証に取り組んでいる。しかし、教員養成にスタンダードを導入することの意義と課題は未だ十分に明らかにされていない。本稿では、教員養成に教員養成スタンダードを導入することにどのような意義と課題があるのかを、開発した教員養成スタンダードを教員養成に導入し、運用している兵庫教育大学の事例をもとに検討する。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1915K) -
山田 浩之原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 453-465
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー教員政策や教員養成制度の改革は教員に対する不信と批判、とくに「教員の資質低下」を前提に実施されてきた。しかし「教員の資質低下」は恣意的に用いられ、客観的資料によって十分に検証されていない。本稿では教員の不祥事の統計などにより資質低下の根拠が希薄であることを指摘する。さらに教員による養成制度や職場環境の評価を明らかにし、教育政策が教員の魅力を低下させ、それが資質の低下をもたらす可能性を検討する。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1671K) -
森 透原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 466-477
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー本稿は、福井大学における1980年代から今日に至る教育実践研究と教師教育改革の歴史を省察し、今日における教師教育改革の展望を示すことを課題としている。福井大学では、同僚とともに、協働研究を通して地域の学校を拠点として継続的に関わり、子どもたちの学びと成長、及び教師の学びと成長、そして学校づくりという課題に向き合ってきたといえる。それらの集大成として現在の教職大学院が存在していると考えている。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1709K) -
油布 佐和子原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 478-490
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー教師教育改革の中心である「実践的指導力」の内容・背景・展開を概観し、改革の行方を論じる。「実践的指導力」養成が、現場主義への傾斜と、教師の活動内容の明確化(規準化・基準化)の方向で展開しており、これが教育現場では閉塞し標準化した教員養成につながる危険性を指摘する。問題克服のために、大学は研究(=教師の熟達化研究)と教育(=現状を俯瞰する理論を教授内容に組込む)の両面から貢献する必要がある。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1761K)
論文
-
林 子博原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 491-502
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー本稿は、1888年に文部省が刊行した倫理教科書『倫理書』の編纂経緯をたどりつつ、そのテキストの再検討を通じて、森文政下に志向された道徳教育の特質を明確化することを目的としている。『倫理書』は、「情」に関する心理学的説明に親子・君臣等の社会関係の記述を盛り込むことで、忠孝心などの「情」を重視しているかのごとく見せかける一方で、実際には「思想」(知性)の見地から、それらを相対化している。そうした意図的な論理的仕組みを通して想定されたのは、倫理をめぐる判断の主体としての個人である。そこにこそ、情緒的内容としての国体を説き、倫理の主体を天皇に置く教育勅語との決定的な違いを見出すことができると論じた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1547K) -
佐藤 晋平原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 503-514
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリー神戸高専剣道実技拒否事件では、退学処分となった原告は裁判勝訴まで4年の歳月を待たなければならなかった。N.ルーマンが言うように裁判はその構造的な要請から時間を自己管理するが、もし「相応しい時期」に教育を受ける利益があるとするなら、これらは抵触する。ただ、学校の処分につき執行停止を認めることは法的実践にとって大きなリスクとなるが、J.デリダが言うように法的決断を正義に近付けるためには、それらは求められる決断となりうる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1697K)
書評
-
山名 淳原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 515-517
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (497K) -
高井良 健一原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 517-519
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (420K)
図書紹介
-
藤江 康彦原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 520-521
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (325K) -
西野 節男原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 521-522
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (345K) -
野々村 淑子原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 522-524
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (488K) -
赤尾 勝己原稿種別: 本文
2013 年 80 巻 4 号 p. 524-525
発行日: 2013/12/30
公開日: 2018/04/04
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (308K)
- |<
- <
- 1
- >
- >|