杏林医学会雑誌
Online ISSN : 1349-886X
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41 巻, 1 号
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原著
  • 宝亀 登
    2010 年41 巻1 号 p. 2-12
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/12
    ジャーナル フリー
    健常成人ならびに腰・背部痛患者の姿勢をインデックス社製®スパイナルマウスを用い,評価した。同法による矢状面の姿勢評価はX線像のそれと同等で,測定値の再現性も確認できた。健常成人では,胸椎後弯角は男女とも立位の値は座位に比し有意に高値を示した。また,立位から座位になると男女とも腰椎は前弯から後弯へ変化した。腰痛群は対照群に比し腰椎の前弯が減少し,骨粗鬆症性圧迫骨折骨癒合後の背部痛群では腰椎の後弯化が著明であった。脊椎可動域は,後屈が腰痛群では男女とも対照群に比し減少し,男性は前屈でも減少していた。背部痛群では後屈域が有意に減少していた。また,背部痛群女性は,後屈方向への脊椎可動域が腰痛群女性に比し減少していた。スパイナルマウスによる矢状面の姿勢評価は,被爆の問題もなく非侵襲的で,健常成人ならびに腰・背部痛患者の姿勢解析に有用であった。
総説
  • 相磯 聡子
    2010 年41 巻1 号 p. 13-18
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/12
    ジャーナル フリー
    細菌small RNAは従来の遺伝子間領域にコードされる調節性のRNAである。2001年から2005年にかけて,ゲノムインフォーマティクスやゲノムアレイ,ショットガン法などを用いて,大腸菌新規small RNA候補の検索がさかんに行われた。これまでに約50~400ヌクレオチドの大きさの80種ほどのsmall RNAが同定されている。これらは機能や標的の種類によって3グループに分けることができる。第1のグループは,特定のタンパク質と結合し機能を表わすもの 第2のグループはアンチセンスRNAで,逆鎖にコードされているtoxinのmRNAに結合し発現を阻害するもの 第3のグループは20ヌクレオチドほどの塩基対により,small RNAとは異なる遺伝子座にコードされている特定のmRNAに結合する。主に環境ストレス下で発現し,標的mRNAの発現を抑制または促進する。本総説ではこのtrans反応性,塩基対依存性のsmall RNAを中心に,ストレス応答やクオラムセンシングにおける調節機能について述べる。
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