杏林医学会雑誌
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46 巻 , 1 号
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総説
  • 下島 裕美, 三浦 雅文, 門馬  博, 齋藤  昭彦, 蒲生 忍
    2015 年 46 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/30
    ジャーナル フリー
     医療チームは,医師,看護師,臨床検査技師,理学療法士,作業療法士,臨床工学士,放射線技師,薬剤師,介護士,社会福祉士など多様な職種から構成される。更には患者とその家族もまた自身の治療プロセスの決定に参加する権利を持っている。多様な価値観をもった人々が一つのチームとして一人の患者の治療にあたるためには,自分の視点と他者の視点の共通点・相違点を認識した上で,患者にとって最善の意思決定を俯瞰的な視点で追及する姿勢が必要であろう。この俯瞰的な視点の教育には,心理学におけるメタ認知と呼ばれる概念が有効であると考えられる。そこで本論文では,医療倫理における意思決定を促進する方法である4ボックス法(4 box method, 四分割法)をメタ認知という視点から考察する。個人レベルと集団レベルにおけるメタ認知教育の効果と,熟達化におけるメタ認知教育の効果を提案する。
原著
  • 紅林 佑介
    2015 年 46 巻 1 号 p. 11-26
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/30
    ジャーナル フリー
    【目的】統合失調症患者の背景項目と精神症状および認知機能との関連性における外来患者と入院患者の異同および治療環境要因の影響を検討すること。
    【方法】統合失調症の治療中の外来患者63名および入院患者66名に対し背景項目と,PANSSによる精神症状と,認知機能測定ソフトCog Healthによる認知機能の調査を行った。本研究を行うにあたり,事前に杏林大学および対象施設の倫理委員会に承認を得た。
    【結果】年齢や罹病期間等の背景項目と,精神症状と認知機能との関連は,外来患者では少なかったのに対し,入院患者では関連が多く認められた。45歳以下且つ60か月未満の入院歴のある外来および入院患者を抽出したところ両者に背景項目と精神症状に有意差は無かったものの,外来患者の作動記憶は,入院患者より高かった。
    【考察】背景項目と精神症状および認知機能の関連性は,入院および外来患者で異なり,治療環境要因の影響が示唆された。
市民公開講演会「がん医療の最前線」
  • 長島 文夫
    2015 年 46 巻 1 号 p. 27-28
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/30
    ジャーナル フリー
     がん薬物療法の進歩はめざましく,外科的切除ができない場合でも治療効果が上がってきている。10年ほど前であれば切除困難であったような腫瘍でも,抗がん剤により腫瘍の縮小が期待され,切除が可能となることもでてきている。特に,最近開発が進んでいる分子標的薬と呼ばれる新しい抗がん剤では,治療前に個人の遺伝子情報などを測定し,治療法に反映することも試みられている。かつては,治療効果や副作用の程度は実際に投与してみないとわからなかったが,個人の遺伝子情報を参考にする,“個別化医療”と呼ばれる治療薬を選択する時代が始まりつつある。また,吐き気止めなどの薬剤の開発も進み,多くの抗がん剤治療は,入院をせずに外来で行うことが可能になってきている。杏林大学病院でも外来治療室や患者さんのためのリラックススペースの整備を進めている。
     一方,超高齢社会に突入した本邦では,2025年には団塊の世代が後期高齢者になり,様々な対応が必要になると考えられている。特に,東京都などの首都圏では75歳以上の高齢者数が顕著に増加すると予想され,地域の診療体制の工夫が求められている。一般に,がんは高齢者に多く,がん診療における高齢者の対応は今までほとんど検討がなされていなかった。例えば,一人暮らしの患者さんが糖尿病発病をきっかけに,がんや認知機能の低下が明らかになった場合など,様々な問題に直面する。医学的な対応以外にも,身体的問題,精神心理的問題,社会的問題といった様々なリスクを評価して治療を進める試みも始まっている。また,地域の病院や診療所とのスムーズな連携も重要で,三鷹地区での取り組みも併せて紹介する。
  • 阿部 展次
    2015 年 46 巻 1 号 p. 29-31
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/30
    ジャーナル フリー
  • 津金 昌一郎
    2015 年 46 巻 1 号 p. 33-36
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/30
    ジャーナル フリー
特集「杏林大学と地域医療」Part2
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